みなさんこんにちは。本日の報告は、パーマカルチャーデザインコースで出会ったみかほちゃんに書いてもらいました。
今週より上野原市の修繕、小屋作りプロジェクトに参加してくれています。
試行錯誤の小屋作り
内容は一任しており、とくにパーマカルチャーについての捉え方は個人の感覚も多分に含みますので、その点をご留意ください。
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はじめまして、「みかほ」といいます。りゅうとくんとは、年始に行われたパーマカルチャーの講座in沖縄で出逢いました。
「森林文化アカデミー」という学校に通っているからか、講座の後、「小屋を一緒につくらない?」と誘ってくれました。今は作業小屋作りのため、同じくパーマカルチャーの講座で出逢った、大好きな友達のさりちゃんと一緒に山梨に滞在しています。

作業小屋作りの合間に、パーマカルチャーセンタージャパンにお邪魔したので、その報告をさせてもらいま~す!

その前に。みなさんは「パーマカルチャー」ってご存知ですか?
パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、即ち、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法です(パーマカルチャーセンタージャパンHPより)。

タネが蒔かれ、雨が降り、光が注ぎ、食物や植物が育ち、タネができ、風や動物に蒔かれ、また新しい命が芽吹く。また、タネ以外が枯れても、土に還り、長い年月をかけ、また何かの命を育む土壌になっていく。その植物の命を動物がいただき、栄養を取り込み、出てきた排泄物や命を終えた後の死骸が土を豊かにする。水も光も木も風も石も、ぜ~んぶつながっているからこそ、生まれる循環。多様な要素がありながら(相性の悪い要素もあるけれど)、全体としてのつながりや調和が、確かにある。

その輪の中に、人間も入って、自然の恵みを享受し、自然の怖さを受け、自然と一緒に共生して生きていくことができるんですよね。むしろ、昔から人々は自然と共に生きてきた文化がある。自然の環境の仕組みや自然と共に生きてきた文化を知り、その上で現代を生きる私たち人間が、何ができるか考え、動いていくための学問がパーマカルチャーだと、私は認識しています。

そんなパーマカルチャー界を引っ張っている、パーマカルチャーセンタージャパン代表のキヨ(設楽)さん。私たち3人が出逢ったパーマカルチャーの講座でも、たくさんのことを教えてくれた講師であり、最高の実践者でもあります。先日、パーマカルチャーセンタージャパンのお手伝いをさせてもらったので、詳細を報告します^^/
◆ミッション1!ポテトタワーに、じゃがいものタネイモを植える!

時期ということで、ジャガイモのタネイモを植えました。場所はポテトタワー!(写真のものは廃タイヤ1つですが、何個か上に重ねて使うことも多く、それがタワーっぽいから、そんな名前なのだそうです)廃タイヤを使うと、霜がおりにくいそう。ジャガイモが腐らずに済みます。肥料には暮らしで出た油かすを使用した、ぼかし肥を使っているそう。

なお、ポテトタワーの横には、鶏が通れるチキンコリドール。鶏に雑草を食べてもらったり、糞を落としてもらったりして、土壌改善に繋げているそうです。ちなみに、果樹を育てたいとのことで、果樹の近くに道がつくってありました。
◆ミッション2!ぬかるむ小道におが屑まき!

雨上がりということで小道がぬかるんでいましたが、そこにおが屑をまきました。おが屑を厚くまくことで、土に炭素が行き渡り、土壌改善になる上、雑草も生えてこなくなります。そして、歩くときのぬかるみが減る!見た目もなんだかオシャレ!おが屑のよい香りもしました^^
◆ミッション3!木陰を畑化するための整備!
キヨさんによると、昨年の夏は暑すぎて、野菜が例年のようには育たなかったけれど、木陰で育てた野菜は育ったそう。これから気温上昇が見込まれるため、実験的に木陰に作物を育ててみたいとのことで、そちらのお手伝いをしました。・・・親父ギャグ論を語りながら(笑)

◆最後に…センタージャパン施設視察!
畑や施設をぐるっと視察させてもらいました。畑では、セルフビルドで立てた小屋、農に使う道具、タネをまいたポット、雨水を循環させてつくったトイレ、田んぼにいるおたまじゃくしなどなど。パーマカルチャーセンタージャパンの施設の方も案内いただき、手作りで増築した箇所を含め、ぐるっと探索させてもらいました。



キヨさん、忙しい中、お時間作って対応して下さり、ありがとうございました(;_;)
(その後、ランチに行き、小屋づくりも見てもらいました。合間合間にしたちょっとした話も、しあわせな時間でした)
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ちょっと話はズレますが、山梨に来てからの私の感想をちょっぴり載せてみます。

山梨に来てから、私の心がずっと穏やかでいられている気がします。来るまでは、どこか常に不安や焦りを感じていた私。年始、パーマカルチャーの講座を受けて、これまでの生活を見直し、自立して生きていきたい、何かを生み出す人になりたいと思うけれど、私にそんな力があるわけでもないことに直面し、「私ってちゃんと生きていけるのかなあ」なんて思う日々。

山梨に来て、どこかに出かけるたびに、りゅうとくんの知人・友人に会い、紹介してもらっているのですが、み~んなとっても目が綺麗で、身体と心がなんだか軽やかな感じ。りゅうとくんが助けを求めると、みんな「なんでもやるよ!」といろいろな情報をくれ、技術を惜しみなく教えてくれる。私にも、たくさんの話もしてくれました。りゅうとくんのフットワークの軽さと、助けてくれる人の温かさに触れると、「なんだか大丈夫だ、私」と日に日に思えてきて、それが私の心にぽっと灯りをともしてくれるような感じがしています。うまく言えないけれど、お金がなくたって、今は力がなくたって、きっと私、大丈夫だわ、と、そんな感じ。

小屋作りは決して、順調に進んではないけれど(笑)、今住んでいる拠点にはインフラが整っているとは言えないけれど、なんだか楽しいです。それはりゅうとくんとさりちゃんがいて、りゅうとくんの素敵な友達に会えて、何かがない生活だけどむしろ豊かさみたいなものを感じられるし、楽しさを創っていけるし、「なんだかやってみたいなあ」がふつふつと生まれるからかなあ。人とのあったかなつながりを、確かに感じられるからかなあ。
とにもかくにも、山梨に来て、毎日違う日で、充実していて、楽しいです。計画は立てるけど、毎日新しい風が吹いて、さまざまな出逢いと発見がある。どんどん楽しくなる日々が、私も嬉しい。
そんな「面白い」がいっぱいつまっている山梨上野原や藤野。来たことがない方は遊びに来て下さいね~!よ~し、残りの山梨滞在も、楽しむぞ~!小屋も作っていくぞ~~!!
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でした。こうやって感じてくれる人がいるなら嬉しく思います。パーマカルチャーの本、古民家修繕、狩猟体験、どれもリターンに入っています!

みなさん、どうぞ支援して仲間入りしてください。





