
いつも温かいご支援をありがとうございます。
これまでの活動報告では、井川の森づくり、そして森の外で生まれる循環の取り組みをお伝えしてきました。
今回は、井川の森で育った木そのものを活かした返礼品づくりについてご紹介します。
井川の社有林には、長い年月をかけて育ったミズナラの古木が息づいています。
これらの木は、長い時間をかけて森の中で二酸化炭素を吸収し、蓄えてきた存在です。
やがて成長を終えると吸収の役目を静かに手放しますが、
木材として活かすことで、その炭素を新たな形で森の外にとどめ続けることができます。
こうして長い年月を生きたミズナラのうち、
一部はウイスキー樽に生まれ変わる過程で 端材(はざい) を生みます。
私たちは、それを「森の恵みを最後まで活かす素材」として大切にしています。
この木片から生まれたのが、今回の返礼品 ― 絶景名板、樽に名入り、フレーバースティック、プランター です。
今日の写真は、その中の 「樽に名入り」 の名板サンプルです。
写真には 井川蒸溜所のロゴ が入っていますが、
この部分は支援者の皆さんそれぞれの オリジナルデザイン を刻むことができます。
もちろん、お名前だけでも大丈夫です。
森で育った木の表情そのままに、
そこに皆さんの思いや言葉を刻んでいただければ嬉しく思います。
長年森の中で育った木は、伐採後もなお炭素を固定したまま、
名板や樽として新しい時間を生き続けます。
森の恵みを丁寧に受け取り、その価値を次へつないでいく――
そんな願いを込めながら、一枚一枚の木に向き合っています。
また、炭化させたミズナラの香りと色の変化を楽しめる フレーバースティック や、
森の息吹を日常に取り入れる プランター も、
それぞれ端材から丁寧に生まれた“森のもう一つのかたち”です。
森の木を無駄にせず、人の手で新たな命を吹き込むこと。
それは、森が育んできた時間を未来へ引き継ぐことでもあります。
木の命が長く使われるほど、森の力が静かに生き続けます。
次回は、井川の森の香りを育てるもう一つの挑戦、
ニューポットとミズナラスティックの体験 についてお伝えします。
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