井川の森では、これまでにない新しい挑戦が始まっています。先日、南アルプス・丸山（標高3,032m） にて、登山とパラグライダーを組み合わせた「Hike＆Fly（ハイク・アンド・フライ）」の試験フライトが行われました。

この取り組みは、“森を守る”だけでなく“森を活かす”ための新たな可能性を探るもの。特種東海フォレストの協力のもと実施しました。自然環境への影響を最小限に抑え、安全な形で展開できるかを検証するための試みです。

離陸地点は南アルプス南部・丸山山頂。澄み渡る空の下、上空から見渡す森と谷の姿は圧巻で、長い年月をかけて守られてきた山の息づかいを改めて感じる時間となりました。

今回のフライトは、単なるスポーツの試験ではなく、「森と人が共にある未来」を思い描くための第一歩でもあります。将来的には、安全性や環境への配慮を十分に検討しながら、登山や自然観察と組み合わせた“森を感じるアクティビティ”として、より多くの人に自然の魅力を伝えられる形を模索していきたいと考えています。

井川の森が、人と自然が共に学び合い、挑戦し合う場所になっていくよう、これからも歩みを続けてまいります。

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