2025/04/07 18:23

組紐はすべて手で組んでいると思われがちですが、実は“機械組”もあります。
といっても、昭和の時代に作られたモーターと歯車のレトロな機械です。
この機械のいいところは、長い紐が作れて、なにより間違えないこと。
細い紐や大量生産には欠かせない存在で、結びの技術と組み合わせて花の形に
したりもします。
ただ、古い機械なのでよく壊れます。部品はもう手に入らず、
辞められた職人さんから譲ってもらったものを使って、
自分たちで修理しながら動かしています。
数年前に譲っていただいた大きな機械も、今は工場に眠ったまま。
いつか稼働できるよう準備中です。
手組みは人から人へ伝えられますが、機械はそうはいきません。
だからこそ、大切に使い続けています。