支援募集が終了しました

避難所で”食べられない人”にも安心を。低糖質の非常用缶詰パン

今年中の販売を目標に、糖尿病の人でも安心して口にできる“低糖質の非常用パン缶詰”を開発・製造します。

現在の支援総額

2,212,000

73%

目標金額は3,000,000円

支援者数

139

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/09/19に募集を開始し、 139人の支援により 2,212,000円の資金を集め、 2025/10/31に募集を終了しました

避難所で”食べられない人”にも安心を。低糖質の非常用缶詰パン

現在の支援総額

2,212,000

73%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数139

このプロジェクトは、2025/09/19に募集を開始し、 139人の支援により 2,212,000円の資金を集め、 2025/10/31に募集を終了しました

今年中の販売を目標に、糖尿病の人でも安心して口にできる“低糖質の非常用パン缶詰”を開発・製造します。

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私たちは創業から約20年、糖尿病や妊娠糖尿病、小児糖尿病など、糖質を制限せざるを得ない方々に向けて「血糖値を上げない食品」をつくり続けてきました。パンやスイーツ、調味料まで、その数は80種類以上。代表である私自身も糖尿病患者であり、自ら血糖測定を繰り返しながら開発を続けてきました。


しかし、いざ災害が起こると――その経験も技術も、避難所では役に立ちません。なぜなら、避難所に届くのはおにぎりや菓子パン、カップ麺など、高糖質の食品ばかりだからです。


糖尿病の方がこうした食事を続ければ、血糖値はあっという間に上昇します。血糖値が180mg/dlを超えると、失明や足の切断といった深刻な合併症のリスクが高まります。

 

実際に、能登半島地震で被災されたお客様からは、こんな声が届きました。

 

「血糖値が上がるのは分かっていた。でも、生きるためには食べなきゃいけない。食べても地獄、食べなくても地獄だった。」

 

命を守るはずの避難所の食事が、逆に「命を削る食事」となっているのです。


2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。

 

ご近所の方が「被災地へ支援物資を運びます。何かあればご協力ください」と声をかけてくださったとき、私の頭に浮かんだのは、当店で販売している糖質制限パンでした。

 

糖尿病の方でも薬やインスリンに頼らずに食べられる――。「これならきっと役に立てる」と思い、急いで準備を進めました。



しかし、当店のパンは冷凍販売が前提。停電した被災地では保存ができず、必要とされる量を届けることができませんでした。

 

あのときの悔しさは今も忘れられません。だからこそ私は強く思いました。「常温で長期保存できる非常食を、必ずつくらなければならない」と。

 

その後、密封・窒素充填・レトルトと、あらゆる方法を試しました。けれど、低糖質パンはもともと生地の扱いが難しく、保存性まで求めるとさらにハードルが上がります。いくつもの工場に掛け合いましたが断られ、挑戦は一度、断念せざるを得ませんでした。

 

東日本大震災の後も、日本は立て続けに自然災害に見舞われています。

 

地震や水害が相次ぐなか、お客様から「災害時の不安」の声が、以前にも増して届くようになりました。その中でも、とくに胸に刺さったのが、難病のお孫さんを心配するお客様からのメッセージです。


「孫が難病のグルット1欠損症で、1日に糖質を30gしか摂ることができません。ご飯は無理なので、パンを用意してやりたい。低糖質パンの非常食を心待ちにしています。」


糖尿病の方が避難所で食べられるものがないという現実に加え、難病や子どもの問題もあることを、多くの人は知りません。

 

食べることは、生きること。

 

災害時に「何を食べたらいいのか分からない」という不安は、災害そのもの以上の恐怖を与えます。だから、私たちはもう一度挑戦することを決めました。

 

再挑戦にあたり、私たちは「常温で長期保存できるパン」を実現するために、保存方法として「缶詰」を選びました。

 

・高温での殺菌ができる

・密封しても潰れない

・丈夫で災害備蓄に適している

 

こうした条件を満たすのは、「缶詰」しかないと考えたからです。ただ、私たちにノウハウがあったのは“冷凍の低糖質パン”だけ。缶詰用となると話はまったく別で、ゼロからの挑戦でした。

(工場での試作風景。試行錯誤を重ねながら挑戦)

 

最初は――

・生地が固まる

・膨らまない

・中はスカスカ

・「やっと形になった!」と思えば、今度は血糖値が大きく上がってしまう。

 

  そこからは、原材料の配合を変え、生地のこね方を変え、発酵時間を変え、焼き上げの温度を変え……何十回も試作を繰り返しました。

 

(配合と練り方の工夫が、ふくらみを左右します。)

 

(わずかな焼成の違いを焼き加減で調整。)


失敗の連続の先に、ようやく「非常食として成立するパン」にたどり着いたのです。


〈原材料〉糖質制限ミックス粉(小麦たん白、食物繊維、アーモンド、おから粉末、コンニャク加工品、エリスリトール、小麦胚芽、全粉乳)(国内製造)、鶏卵、マーガリン、エリスリトール、ドライイースト、食塩、オリーブオイル/増粘多糖類、安定剤(HPMC)、セルロース、酸化防止剤(抽出V.E)

〈アレルギー表示〉卵・乳・小麦・大豆・アーモンド

※オレンジ、くるみ、りんご、ごまを使用した設備で製造しています

缶詰用に最適な低糖質パンができても、最も大切なのは「本当に血糖値が上がらないかどうか」。そこで、血糖測定実験を行いました。

 

被験者:50代男性(境界型糖尿病)

摂取量:試作品50g


結果、最大上昇はわずか +8mg/dl。推定糖質量に換算すると 約2.6g です。

糖尿病の方でも安心して食べられるレベルであり、実際の食パン1枚(糖質約27g)と比べると 10分の1以下 に抑えることができました。



(実際の試作品。非常用缶詰パン1缶に2個入り、災害時でも安心して食べられます)


(ふんわりと焼き上がった生地。非常時でも“食事としての満足感”を届けます)


私たちは、この試作品をさらに進化させ、「1年半保存」の商品化を目指しています。

 

そして最終的には、「5年半保存」の実現を目標にしています。そのためには、工場での製造ラインの確保と試作、長期保存の検証、血糖測定実験と、莫大な費用と時間がかかります。

 

これは、私たちだけの力では乗り越えられない大きな壁です。だからこそ、皆さまのお力をお借りしたいのです。


皆さまからいただいたご支援は、下記のように大切に使わせていただきます。

  • 初回試作費:約11万円
  • 工場ライン試作費:約80万円
  • 保存期間検査費:約11万円
  • 専用ミキサー購入費:約200万円
  • 包装資材・デザイン費:必要数量に応じて変動

これらは、「1年半の保存が可能な非常用の低糖質パン」を急いで商品化し、12月の発売を目指すために必須の費用です。最終目標は「5年半の保存」ですが、災害は待ってくれません。


まずは一日でも早く、「低糖質の非常用缶詰パン」を世に出すために、皆様のご協力をお願いいたします。



「娘が糖尿病で東京に一人暮らし。非常食を備えさせたいけれど、糖質制限の非常食は見つかりません」

 

これは、あるお客様からいただいた切実なメッセージです。

 

『あなたの大切な誰か』が、災害のときでも安心して食べられるように。

取り残される命を一つでも減らせるように。

 

私たちは、このプロジェクトを単なる商品開発ではなく、『災害時に誰も取り残されない社会づくり』だと考えています。どうか、この挑戦を一緒に進めていただけませんか。皆さまのご支援を心よりお待ちしています。



**********

1999年高雄病院で糖質制限による糖尿病治療を開始。01年から糖尿病治療の研究に本格的に取り組み、肥満・メタボリック症候群・糖尿病克服などに画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立。05年に『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)にて、それまで高雄病院内で「新縄文糖尿病食」と呼ばれていたこの食事療法を「糖質制限」と名付けて全国に紹介し、大反響を巻き起こした。以後、元祖・糖質制限のカリスマ医師として活躍。 

 

【著書】

・主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)

・糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食(ナツメ社)

・内臓脂肪がストン!と落ちる食事術(ダイヤモンド社)他多数

**********

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 初回試作費:約11万円 工場ライン試作費:約80万円 保存期間検査費:約11万円 専用ミキサー購入費:約200万円 包装資材・デザイン費:必要数量に応じて変動

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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  • ご支援者の皆さま今年も残りわずかとなり、朝夕の冷え込みが厳しくなってまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。まずは、「糖質制限でも安心して食べられる非常用パンの缶詰」プロジェクトに温かいご支援を賜りましたこと、改めて心より御礼申し上げます。プロジェクト開始から今日まで、多くの応援メッセージやご支援額の重みが、私たちの背中を何度も押してくださいました。皆さまのお力がなければ、今日の段階まで辿り着くことは到底できませんでした。本当にありがとうございます。■ リターン品(アンケート・缶詰パン以外)発送のご報告現在、アンケート関連品および缶詰パン以外のリターン品を順次お届けしております。ひとつひとつに心からの感謝を込めてご用意しました。少しでも喜んでいただけましたら幸いです。■ 最重要リターン「非常用パンの缶詰」についてすでにご案内しております通り、缶詰パンの製造に遅れが生じております。低糖質パンは「砂糖を使わない」特性上、一般的なパン缶に比べて保存性を確保する難易度が非常に高い食品です。通常のパン缶は砂糖や蜂蜜が水分活性を下げるため保存が容易ですが、今回のプロジェクトは「糖質を加えず、安心して食べられる非常食をつくる」ことを目指しており、この方針を守り抜くと避けて通れない課題がいくつもありました。複数回の試作と殺菌に成功し「完成が見えた」と思われた矢先、レトルト殺菌の圧力に缶本体が耐えられず凹むという予期せぬ問題が発生しました。中身は無菌でも、外観に不具合が出てしまうという、想像していなかった壁です。落胆しかけた場面もありましたが、皆さまのお名前と応援メッセージを読み返す度、「必ず形にしてお届けしなければならない」という思いが再び強くなり、翌日から製造・研究チームと動き直しました。■ 現在の進捗新しい配合でパンを焼き直し、缶詰加工したうえで、無菌検査(恒温検査・細菌検査)を再実施しております。検査結果は今月末に判明予定です。納得できる品質でお届けするため、現在も技術者と改善作業を続けております。■ もう一つの大きな挑戦今回の過程で食品殺菌専門家から「レトルトパウチでの保存パン」が非常に有望との助言を受け、並行して試作を行ってまいりました。● レトルトパウチの主なメリット・缶より軽く、持ち運びが容易・廃棄物が少なく、避難所でも扱いやすい・味と食感の劣化が少ない・省スペースで備蓄が可能そして先日、レトルトパウチ版のパンが無菌検査すべてに合格しました。これは大きな前進であり、将来的に「避難所・医療現場で本当に役立つ非常食」となる可能性が極めて高いと考えております。パウチ版の実用化には特殊な袋の調達が必要で、こちらに時間を要しておりますが、来年早々には形にできるよう準備を進めています。■ このプロジェクトで得た確信今回の挑戦を通じて、「糖質制限の食品は命を支える力になる」という実感がさらに揺るぎないものとなりました。皆さまのご支援は、単なる資金ではなく、未来の非常食文化を共につくるための力そのものです。いただいた信頼に必ずお応えできるよう、最後まで責任を持って取り組んでまいります。■ 今後の予定・12月末:缶詰パンの無菌検査結果判明・1月:缶詰パンの完成・発送へ向けた最終調整・来年初頭:レトルトパウチ版の実用化準備完了進捗があり次第、引き続きご報告いたします。■ 最後にあらためまして、ここまで共に歩んでくださった皆さまに深く感謝申し上げます。皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りしつつ、引き続き本プロジェクトを見守っていただけましたら幸いです。本当にありがとうございます。令和七年十二月糖質制限ドットコム代表 新井 哲也 もっと見る
  • このたびは、私たちの挑戦である「避難所で”食べられない人”にも安心を。低糖質の非常用缶詰パン」クラウドファンディングにご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございました。10月31日をもってキャンプファイヤーでの挑戦が終了いたしました。最終結果は以下の通りです。■ 支援者数:139名■ 総支援金額:2,212,000円(目標金額:3,000,000円/達成率:73.7%)多くの方々がSNSで拡散してくださり、またコメントや応援メッセージからは、「糖質制限の非常食を待っていた」「被災時にも安心できる食を」という温かいお声をたくさんいただきました。心より御礼申し上げます。今回、目標金額には届かなかったものの、139名という想像以上に多くの方々にご支援をいただけたことは、私たちにとって大きな希望と勇気になりました。「糖質制限でも安心して食べられる非常食」を社会に実装するという本来の目的に向け、プロジェクトはこれからも継続してまいります。【進行状況について】現在、缶詰パンの殺菌試験および品質検査を進めております。先日ご案内いたしました通り、当初予定よりも工程が複雑化しており、最終的な製造・出荷にお時間をいただいております。ご支援いただいた皆さまにはご心配をおかけして申し訳ございませんが、安全・安心を第一に、他方の協力を経て品質は保ちながらも、一日でも早く缶詰パンをお届けできるよう全力で取り組んでおります。リターン品のうち、アンケートおよび缶詰パン以外の品につきましては、準備が整い次第、感謝のお手紙を添えて順次発送いたします。缶詰パン本体は、完成次第アンケートとともにお届けいたします。改めまして、今回の挑戦を応援してくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。皆さまのご支援が、私たちの原動力そのものです。「糖質制限でも命を守れる非常食」を実現し、一日も早く皆さまのお手元にお届けできるよう、全力を尽くします。今後とも、温かく見守っていただけましたら幸いです。敬具糖質制限ドットコム代表 新井 哲也 もっと見る
  • 糖質制限ドットコム代表のあらてつです。今日は、非常用低糖質缶詰パンの開発について、とても嬉しいご報告があります。先月末、賞味期限を決めるための「加速検査」で、まさかの“菌”が検出されてしまいました。この結果を受けて、原材料から焼成方法まですべてを一から見直すことにしました。改良を重ねて再試作したパンを、食品殺菌の専門家に殺菌していただき、さらに検査機関で菌検査を実施したところ——すべて無菌。ついに、この大きな壁を越えることができました。長い道のりでしたが、ようやく“光が見えてきた”そんな段階に入っています。今後はこの新しい条件をもとに再試作を行い、災害時でも安心して食べられる非常用パンを完成させていきます。そして、このクラウドファンディングもいよいよ終了が近づいてきました。ここまで進むことができたのは、応援してくださった皆さまのおかげです。どうか最後まで、この挑戦を見届けてください。これからも、全力で開発を進めてまいります。 もっと見る

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