
本日(3/24)、博士課程を修了し、無事に卒業式を迎えることができました。
まずは、すでにクラウドファンディングを通じてご支援くださった約20名のみなさま、本当にありがとうございます。
この節目の日に、改めて「ここまで」と「これから」をご報告させてください。
「自分が最期を過ごしたいと思えるケア」を探して
2014年に慶應SFCに入学してから、気づけば11年。
1年通っていた成城大学も含めると、大学12年生ということになりますが(笑)、その時間のほとんどを「よいケアとは何か?」という問いに向き合い続けてきました。
その原点は、中学生の頃の怪我とリハビリ体験。高校では生徒会活動の一環で介護施設を訪れ、そこで「自分が最期を過ごしたいと思える介護とは?」という問いが芽生えました。
RUN伴や『旅のことば』の活用プロジェクトを通じて、全国の介護施設を回りながら、「いいケア」に共通点があることに気づき、ボトムアップの視点からケアの知恵をすくい上げる方法を模索し続けてきました。
「ともに生きるケア」を支える道具をつくる
成城大学時代に「パターン・ランゲージ」と出会い、第一人者であったSFCの井庭先生のもとで学ぶために慶應SFCに。学部時代の修行を経て、修士、博士課程で「思考の補助具」として実践を支える研究を志すようになりました。
博士論文のタイトルは、
介護現場における「ともに生きるケア」の実現に向けた支援
—「思考の補助具」としてのパターン・ランゲージの制作と導入—
全12章・3部構成、全214ページの論文です。
介護現場には、身体を支えるための補助具が多く存在しますが、「ともに生きるケア」を実践するための補助具――つまり、思考や対話を支えるツールも必要ではないか?
そんな問いから出発し、「思考の補助具」としてのパターン・ランゲージの制作と導入を、アクションリサーチとして現場で実践してきました。
研究を、社会に還元していくために。
この研究と挑戦は、まだ道半ばです。現場とともに歩み、研究と実践をつなげていくこと。そして、未来のケアのあり方を、社会全体で考えていくこと。
「ともに生きるケア(KOTOBUKI CARE)」を、世界へ。
詳細はクラウドファンディングページをご覧ください!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!






