文化の違いを現場の力に変えるために
このシリーズでは、外国人労働者の理解を深める一助として、国別の特徴や働き方の傾向をまとめていきます。
外国人の方と円滑に働くためには、その国の文化的背景や歴史、風習を理解することがとても大切だと考えています。
少しでも、外国人労働者に対する偏見や誤解が減り、よりよい職場づくりにつながることを願ってお届けしています。
個人的な見解も含みますし、すべての方に当てはまるものではないことをご承知おきください。
タイからの技能実習生・特定技能外国人も多く、日本の職場では欠かせない存在になっています。タイ独自の「穏やかさ」と「信仰心」は、接し方のポイントになります。
タイについての基本情報
1. 歴史的背景
東南アジアで唯一、植民地支配を受けなかった国 イギリスとフランスの間で巧みに外交を行い、独立を維持しました。
王室を中心とした安定した国家 現在も王室への尊敬が非常に強く、国民の誇りです。
近年は軍事政権・民主化を繰り返しながら発展 経済発展とともに、労働者の海外流出(日本を含む)も増加しています。
2. 言語
公用語はタイ語。文字体系は独自で、日本語や中国語とはまったく異なります。
英語教育もされていますが、地方出身者は英語が苦手なことも。
日本語学習者も増えており、「カタカナ読み」での簡単な日本語を理解する人も多いです。
3. 文化・風習
微笑みの国と言われるように、柔らかく穏やかな対人態度が基本。
対立や争いを避ける傾向が強い。怒られることや、大声での叱責を非常に嫌います。
年長者や上司への敬意を大切にします。
王室や宗教に関する話題は非常にデリケート。冗談や批判は絶対に避けるべきです。
4. 宗教
約95%が仏教徒(上座部仏教)。
信仰心が非常に強く、仏教の教えが日常の行動にも反映されています。
礼儀正しさ、忍耐、穏やかさなどは仏教的な価値観から来ている面もあります。
5. 気候・風土
熱帯モンスーン気候(常夏)。暑さに強く、寒さに弱い人が多いです。
出身地によっては、20度でも「寒い」と感じる人もいます。作業着・室温管理に配慮が必要。

タイ人の特徴と職場での付き合い方
6. 労働観・性格の傾向
穏やかで協調性が高い チームワークを大切にし、輪を乱さないように行動します。
上司や年上には敬意を示す 指示には従順に従う傾向がありますが、誤解があっても自分からは指摘しにくいです。
怒られると萎縮しやすい 注意や指導は穏やかに、個別に、建設的に伝えることが重要です。
責任感はあるが、プレッシャーに弱い人も 失敗を責めるより、「次はどうするか」を一緒に考える姿勢が効果的です。
7. よくある誤解とその対応
「指示が通じない・返事が曖昧」
理解できていなくても「はい」と言うことがある。➡ 自己主張するタイプではない為、確認のために「やって見せる」「復唱してもらう」などが有効。
「緊張してる・積極性がない」
礼儀として控えめな態度を取っているだけ。➡ 安心感を与え、徐々に自信をつけさせる工夫を。
「怒っても響かない」
表に出さないだけで、心では深く落ち込んでいることも。➡ 怒鳴らず、冷静に指導するのが効果的。
「よく笑う=真剣じゃない」
微笑みは相手への礼儀。➡ 笑顔=社交性と理解するのが大事です。
8. 職場でのコミュニケーションのポイント
・笑顔と柔らかい口調で接する 厳しい言い方や叱責は逆効果。安心して働ける環境づくりがカギ。
・失敗しても怒らない。成長を支える声かけを 「できなかったこと」ではなく、「できるようになる方法」を一緒に考える。
・復唱や実演で理解を深める タイ人は実践型学習に向いています。マニュアルよりも目で見て覚えることが得意です。
・礼儀を大切にする 「ありがとう」「助かったよ」など、丁寧な言葉づかいは信頼関係を築く第一歩。
・「ワイ(合掌)」や文化的な挨拶にも理解を タイ独自の挨拶やマナーを知っていると喜ばれます。タイ語の「ありがとう」は男性が言うときはは”コップンカップ”、女性が言うときは”コップンカー”と使い分けています。
バンコクとプーケットには行ったことがあります。
都心部は小さい小学生ぐらいの子でも英語を話して屋台の店番をしてました。
穏やかな方が非常に多いです。
穏やかそうな方も好かれるそうなので、私もタイならモテますと言われました。(笑)
怒られると凹んでモチベーションが下がるので、誉めながら注意するみたいな指導方法が求められます。
日本では政治批判や宗教批判しても問題になりませんが、外国人の方との会話では避けましょう。



