クラウドファンディングが始まってからこれまで、
伝えたい想いはたくさんあったのに、ほとんど発信ができないまま時間が過ぎてしまいました。
その理由はひとつ。
このプロジェクトが、想像以上に現場で大きく動き始めていたからです。
もともとは、1回限りのイベントを実施するためのクラウドファンディングとして構想していました。
けれど、動き出してみると、「しまねde沖縄」を通して出会った方々から、
「またやってほしい」「次も楽しみにしている」という声をいただき、
さらに「私も関わりたい」「一緒にやっていきたい」と協力を申し出てくださる方にも出会いました。
そうした声に背中を押されるように、
このプロジェクトは、“続けていくこと”が前提の挑戦へと、自然と広がっていきました。
「水宵日」や「しまねde沖縄」の企画を考えはじめたころ、
ある方が悩みを打ち明けてくれたことがありました。
対話を重ねるなかで見えてきたのは、
“つくる”ことが、誰かの暮らしや未来を支えるきっかけになるのではないか、という可能性でした。
「Har Nest(ハー・ネスト)」は、そんな対話から生まれたプロジェクトです。
これは私ひとりの想いで始まったものではなく、
関わってくれたみんなと一緒に、新たな形が育ってきた取り組みです。
私は、工芸を単なる「モノづくり」としてではなく、
人の手のぬくもり、地域の文化、暮らしの美しさが宿るものだと感じています。
時間と手間が込められたものは、
人の心を癒し、自分自身と向き合う“余白”を生み出してくれる――
その力をもっと多くの人に届けたいと思っています。
「水宵日」や「しまねde沖縄」の実施に向けた打ち合わせ、
また、Har Nestの立ち上げ、講座の準備、作家さんとの対話、
一つひとつの現場と丁寧に向き合う中で、言葉にする余白がなかなか持てずにいました。
けれど、今こそ伝えたいと、心から思っています。
このクラウドファンディングで実現したいのは、
松江のまちなかに工芸や手仕事を通じて、
自分らしい未来を育んでいける土壌を整えていきたいと考えています。
さらに、工芸と食を楽しむ夜市「水宵日」、
私のふるさと・沖縄と松江をつなぐ「しまねde沖縄」など、
それぞれの場で人や文化、価値観が交差し、響き合う出会いを育てていきたいと思っています。
どれも、ただのイベントではありません。
暮らしのなかにある小さな希望を見つけて、
その灯を、一人ではなく、みんなで分かち合っていくような――
そんな営みを続けていきたいのです。
残り12日。
時間は限られていますが、
ここからでも、まだ伝えられることがあると信じています。
もし少しでも共感いただけたら、
ぜひプロジェクトページをのぞいてみてください。
支援でも、シェアでも、あなたの力を貸していただけたら嬉しいです。
最後の一日まで、全力で伝えていきます。どうぞよろしくお願いいたします。





