佐藤 奏子
1997年4月25日生まれ山形県新庄市出身。幼少期からクラシックバレエ、ピアノ、歌を始め、童謡や声楽のコンクールでは多数の受賞歴を持つ。
今年、初めてとなるミュージカルの舞台ではヒロイン役に抜擢。現在、東京藝術大学音楽学部声楽科3年次に在籍し、幅広く音楽を勉強中。
好きな食べ物は山形のラーメン。
―本日はアンサンブルキャストの佐藤奏子さんにお話を伺います。よろしくお願いします。―
よろしくお願いします。
―佐藤さんは現在藝大で幅広く音楽を学んでおられるということですが、ミュージカルの世界に飛び込もうと思ったのは何故ですか?―
ミュージカルはもともと好きでよく観劇していたのですが、自分が実際にやってみたらどんどん面白さに引き込まれていったんです。大きな空間で歌って表現するのって本当に気持ち良いし、仲間とアンサンブルしている瞬間も最高に楽しくて。この幸福感が、たまらないんです!
―昨年度末初めてミュージカルの舞台を踏んだと伺いましたが、何と初舞台にしてヒロインの大役を務められたとか―
そうなんです。芸大ミュージカルエクスプレスの定期公演「ガイズ&ドールズ」にてサラ・ブラウンを務めさせていただきました。色々な思いが詰まりすぎて語り出したらキリがないので、あまり喋りませんが笑、私を大きく変えてくれたこのミュージカルに、サラ・ブラウンという役との出会いに心から感謝しています。
―笑顔が本当に素敵ですね!今回の舞台に出演しようと思った理由は何ですか?―
一番の理由は、学校・年齢・経験に関わらず様々なクリエイターが集まるという所です。
今までとは違う新たな環境に踏み込んで新たな発見をし演者として成長していきたい、そしてこの作品を初演できるという喜びと感謝を持って私たちにしか作れないエネルギッシュで色濃い舞台を作り上げていきたいという思いで参加を決めました。
―なるほど。実際出演者だけでも様々な経歴の面々が一堂に会したわけですが、顔合わせをしてどう思われましたか―
初めて顔合わせをした日、なんて個性の強いメンバーだろうと思いました。あ、もちろん良い意味ですよ笑。これから何が生まれるのだろうと非常にわくわくしました。
―既に稽古が始まっています。役者として「なんのこれしき」という作品にどのような印象や考え、意気込みなどをお持ちですか―
「なんのこれしき」は、現代的で、とても人間らしい作品だと感じています。だからこそ私は、お客様に「共感」して頂きたい。「感動」って「共感」と凄く似ていると思うんです。
熱いメンバーで、みなさんの期待以上のもの、必ずお届けします!
―熱いコメント、ありがとうございます!それでは最後に本公演のタイトルにちなんで『思わず「なんのこれしき」と言ってしまった出来事』を教えて下さい―
稽古中に辛い言葉をかけられ、自分を追い込みすぎて、初めて大好きなミュージカルを辞めてしまいたいと思ったことがありました。そんなとき、「でもやっぱり諦めたくない、見返したい、強くなりたい、なんのこれしき!」の気持ちで乗り越えました。これからも「なんのこれしき」精神で逞しく立ち向かっていきたいです!
―逞しい……!丁寧に言葉を選んで話される知的な雰囲気とこの内面の熱さとのギャップが、間違いなく佐藤さんの魅力のひとつですね。本日はお忙しい中貴重なお話をありがとうございました!―