
NPO法人あしおとでつながろうプロジェクトでは、主に知的・発達障害のある若者たちと共に開発してきた非言語のアートプログラムによって、彼らを”特性を強みに変える”表現の案内人(メッセンジャー)として育成しています。
メッセンジャーとは?
メッセンジャーたちは、毎月2回のあしプロ練習会を重ね、学校や街のイベントのタップダンスワークショップで、初めて体験する人たちをリードする役割を担っています。
やりたいかやりたくないかを、本人が判断していいこと。
他の人の表現をそのまま受け取って味わってみること。
表現とは、上手いとか下手とかではなく、感じたことを素直に表すこと。
彼らの表現への姿勢を受け取ることで、参加者も自由な表現に挑戦することができます。
また、小学校の人権授業から企業イベントまで、数々の現場を重ね、法人設立からの5年間で、彼らは見事な成長を見せています。
誰もが体験によって成長する
新たな体験を得られなければ成長できないのは、おそらく障害の有無を問わないことではないでしょうか。余暇活動の機会の少ない彼らが、自身で考えて挑戦し、安心して失敗を積み重ねることができる環境づくりと、正解のない試行錯誤を重ねることで、自己肯定感が上がり、状況への理解力が高まり、語彙力も育ってきました。

例えばあるメッセンジャーは当初、出した持ち物を帰りにカバンにしまうことができませんでした。わざと転んで「どうしたの?大丈夫?」と助けてもらうことが注目を浴びる方法だと思っているようでした。下を向いて歩き、急に向きを変えては人にぶつかり、危なっかしさがありました。
しかし、ダンスで注目を集めることを楽しんでいくうちに姿勢が良くなり、仲間を見て踊るうちにぶつからなくなります。何より「まず自分で考えてみる」という段階を踏むことで、元々持っていた優しさやコミュニケーション能力の高さが目立つようになり、ムードメイカーとなっていきました。
さらに、地方公演や遠方でのイベント出演を目標に自分の荷物の整理ができるようになり、出演イベントについてわからないことがあれば、しおりを読んで確認するなど、確実に自律した行動範囲が広がりました。「支援高校の修学旅行を最後に友達との旅行はしたことがなかったから、大きな目標になったと思います。/ご家族より」
成長速度がゆっくり目だということは、自己実現の機会さえあれば、大人になってからの伸び代がとても大きいのではないでしょうか?
他のメンバーも、それぞれの苦手を乗り越えたり、家族も知らなかった夢に挑戦し始めたりする中で、それぞれ見違えるように成長しています。全国にこの動きを広げたい!
これまでに、彼らの活躍の機会を多くの協働者にいただいてきています。
相互の関わりの場を得られることに、心から感謝しています!




