
MEET-UPを思い立ったきっかけは、2020年の豪雨水害の前年、人吉から八代までロードバイクで駆け抜けた、あの日の記憶にあります。
球磨川と並走する肥薩線が、ゆるやかな弧を描き、時間の流れが穏やかに感じられた、その景色に魅了されました。
信号のない田舎の細道。
この道が、ロードバイクや遊歩道として、人々の記憶に残れば、それは唯一無二の風景となるでしょう。
そして、大畑駅から梅園へと続く、急こう配の山道をロードバイクで下れば、さらに息をのむ景色を体験できます。
肌寒さの残る早春の昼前。
人吉駅から列車に乗り、大畑駅で下車。
輪行バッグからロードバイクを取り出し、手際よく組み立てる。
山影となった、駅前の小道を右側へ杉林を抜けると、満開の梅の花が広がる「大畑梅園」、「人吉梅園」を見下ろす。
カーブをいくつか抜け、惰性で風を切りながら下っていく。
遠くに九州自動車道をゆっくり走る車の姿を眺めながら、人吉駅を目指す。
「昼下がり」と呼ばれる時間に間に合えば、再び肥薩線で大畑駅へ。
そして、ランチの時間に滑り込めば、
「囲炉裏キュイジーヌ ループ -LOOP」
でカツカレーを味わい、モカとともに、ひと息つく。
肥薩線が復活したら、一番にやってみたい贅沢な憧憬。



