
ようやく、広島に帰ってきた小平です。
クラファンもいよいよ大詰めです。
クラファンの終了と同時に広島にある書店、リーダン・ディートで始まるckinocoの展覧会の準備や、おりづるタワーでの被爆都市手帳ヒロシマの催事、地元の賛同者などと会い、激務な日々が過ぎていきます。

出会う人々や街を歩いていたりすると、遠方でリサーチしているのとは違うヒロシマが発見出来ます。
僕はアート制作でもフィールドワークを大切にしているのでその感覚でリサーチをしているかもしれない。例えば、街を掃除してるオッチャンと話したり、知人からも今まで話した事のなかった被爆に関する話からも聞いてみたり、目の前の道や建物だけでなく、都市全体が被爆都市手帳のおかげでよりマクロな視線で見れるようになりました。こんな感覚は前にはなかったなぁ。

資料には残らない、被爆体験のこぼれ話や戦後の平和活動と復興、そのようなフラグメントが街のいたるところで発見できます。僕はこの手帳を作った当事者の一人ではあるからかもしれないけれど、この地図を持って歩いたり、家でボーッ眺めるだけでも、ヒロシマの分厚い歴史と市民の想いのレイヤーの一枚をめくる事が出来たんじゃないかな。
一枚の紙にヒロシマの過去と未来を描く。そんなに甘くはない。だってこの薄い紙は、膨大な市民の想いと歴史が幾層にも重なって出てきている。その層を認識できるのは、この街に来なければ分からない。被爆都市手帳はそんな機会を与えてくれるインターフェースなんだなとヒロシマを歩きながら体感しました。
なので皆さんにもヒロシマに来てもらい、各々のレイヤーを見つけてもらいたい。
そう思いながら今日もヒロシマを歩きます!
それにしても熱い…





