8月6日、平和記念式典が終わった9時過ぎ、キノコのメンバーである柳川と小平が、折り鶴を「原爆の子の像」に奉納してきました。この像は、被爆から10年足らずで原爆症により亡くなった佐々木貞子さんの同級生たちが、募金活動によって建立したものです。原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰める石碑でもあります。佐々木貞子さんは闘病中に千羽鶴のことを知り、自らの病気が治ることを願って折り続けましたが、その願いは叶わず、帰らぬ人となりました。そんな子どもたちの御霊に寄り添うように、世界中から多くの折り鶴がこの場所に奉納されています。今回、スポンサープランのお礼として、ckinocoが代表して折り鶴を奉納することになったのは、クラウドファンディングが始まってからのことです。当初は被爆遺産の一つに納めようと考えていましたが、奉納先の選定や許可、奉納後の折り鶴の扱いを考えた結果、「原爆の子の像」であればいつでも受け入れてくれ、奉納後は再生紙として生まれ変わることを知りました。皆さまの想いを託すには、ここが最もふさわしいと考えたのです。そうした想いの中、小平が折り始めた頃、自分の子どもが通う学校に平和教育の一環として折り鶴作りを提案したところ、校長先生が興味を持ってくださり、実現しました。フランスの子どもたちは折り紙の経験が少ないため、最初は高学年の生徒に手伝ってもらいましたが、学園祭でも取り組んでみようという話になり、多くの中・低学年の児童も参加してくれました。その話を聞いた柳川は、自分の子どもが通う東京の保育園にも提案し、そこでも実現しました。日本の子供達の手先の器用さに驚きです。フランスと日本の子どもたちが折ってくれた一羽一羽は、どれも愛らしく、色とりどりで美しい折り鶴でした。こうして奉納できたのも、皆さまの温かいご支援のおかげです。「被爆都市手帳ヒロシマ」を通して、このような平和教育の輪が広がったことは大きな意義がありました。この経験を活かし、今後は被爆都市手帳を使った平和教育にも取り組んでいきたいと願っています。今回は本当にありがとうございました。ckinoco







