スペインでの全プロジェクトが終了しました!
Lleidaでは、演劇学校でフルートとパーカッションとのパフォーマンス。がらんどうの庭の披露しました。
18-20歳の子たちは、舞踏を初めて観たようで、パフォーマンスが終わった後は質問が飛び交いました。
その後、Konvent 0というアーティストインレジデンスにサウンドペインティングアーティストのアルナウ•ミラ率いる15人のダンサー、音楽家と滞在制作。
建物は元繊維工場をリノベーションしたもので、とても大きく、周りには川と森。日本では考えられないような環境で、とても気持ちがよく、クレイジーでアーティスティックな滞在制作でした。
出てくるご飯も質にこだわったヘルシーなものばかり。ロングテーブルで毎日愉快なビッグファミリーと寝食を共にしました。スペインは基本的にランチが2時、ディナーが21-22時と遅めです。
ランチ前には、一回お酒を飲むという風習もあります。
最終日は、Konventが主催するフェスティバルで、サウンドペインティングとコラボレーション。
黒い服に身を包んだオーケストラと白塗りの石井との対比。アルナウが出すサウンドペインティングのサインによって動くダンサー、アクター、ミュージシャンたち。
アルナウの職業であるサウンドペインターは世界に40人しかいなく、世界でもまだあまり知られていません。1200種類ものサウンドペインターが出すサインがあり、ダンサーやミュージシャンは即興をしながらそのサインによって動きます。
観客にとっては、その瞬時の移り変わりを見ているのも、サウンドペインターが出すサインの多様さを見ているのも、とても面白く見応えがあります。
今回、さすがに石井は1200種類ものサインは覚えられなかったですが、10種類程は試し、本番でもそれを行いました。
子供もたくさんいた会場は、拍手喝采で終わりました。その後は、2時まで会場で踊り、レジデンスに戻った後は4時までみんなで呑む。
そして次の日は、Konventで6時間のワークショップ。今回は、アクターやミュージシャンが声や楽器を使用しながら舞踏の型を試すという新しい試みがあり、たくさんの発見がありました。これはアルナウの提案によるものでした。
舞踏の奥深さ、哲学、繊細さを参加者は感じてくれたようです。
夜はバルセロナに戻り、アルナウと石井は呑みながら舞踏とサウンドペインティングのこれからの可能性に盛り上がる。
サウンドペインティングのサインはテクニックが主なので、舞踏の詩的な振付をサウンドペインティングに取り入れ、新たな表現の可能性を広げていきたいみたいです。
サウンドペインティングは見ていて、本当に面白い。日本でも見たいです。
今日はバルセロナで作業しつつ、少し歩き回ったりします。
いよいよ明日は最終ツアー地点のロンドンです!
石井則仁制作事務局
吉岡周流