
「存在は幻想である」をテーマとしてHPF2025コレクティブ展に参加する長原は、幼いころより、「存在の実在を疑う」というオブセッションに囚われて苦労したのだが、その「存在」の源である星々の宇宙を、染めでどう表現するかに挑戦する。また、レディ・メイドを使い、モエレ沼公園を設計したイサム・ノグチをオマージュする形を工夫した。
宇宙の全体像を肉眼で見渡すことはできない。しかし、天体望遠鏡や量子望遠鏡が捉えた写真から、見てはいないが視た気分になれる不思議な体験をする。写真の威力はすごい。その見たことのない宇宙をイメージしてつくる染色作品のテーマは、「存在は幻想である」──写真性の拡張を試みる。




