絵本プロジェクトメンバーで、現役スクールソーシャルワーカーのかとうとしえです。

先日、全国のスクールソーシャルワーカーとリモートで交流する機会がありました。グループに分かれて、自己紹介や仕事に関するアレコレを話し合いました。
私が参加したグループでは、学校によっては、スクールソーシャルワーカーに対する理解や、受け入れる体制が不十分で、定期訪問では居心地の悪さを感じてしまう、という話題が出ました。

そうなんです！
実は私も、居心地の悪さ、を感じながら働いてきたので、それを変えていきたい、と言う思いを持ちながらで、この絵本プロジェクトに参加してきたのです。

スクールソーシャルワーカーは、何か案件があってその解決のために、と学校から呼ばれる「派遣型」と言われる動き方と、定期的に拠点となる学校や決められた学校に巡回訪問する「配置型」とか「巡回型」と言われる動き方があります。

前者ではスクールソーシャルワーカーが学校に到着すると、管理職のお出迎え、校長室でお茶が出て…と歓迎されて業務がスタートする事が多いのです。
でも、後者では、「何をしてくれるの？」「うちの学校はスクールソーシャルワーカーに入ってもらうような問題はないから」と、雰囲気どころか、面と向かって言われたことも、ありました。もちろん、ほとんどの学校は、歓迎してくださるのですが…。

スクールソーシャルワーカーに転職して数年間は、こんなことを言われると、かなり凹みました。確かに、月に1～2回、半日程度学校に来るだけの人材に、何を相談するの？と、言われたら、その通りです。
また、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を持っていても、そんな資格、聞いたことないし…。そもそも、ソーシャルワーカーって何者？？

でも、そんな現場だからこそ、ソーシャルワークの視点が必要なんだ、と心に誓って、この仕事を続けてきました。
そして、どんな学校にもいる、困っているこどもやその家族を、早く見つけて、支援に繋げる…そのためには、まずは学校の先生たちに、スクールソーシャルワーカーや社会福祉士を理解してもらう事が必要です。

その一助として、この絵本を活用して欲しい、という願いも込めております。

今回の交流会では、司会の方から絵本のPRを、とおっしゃって頂き、クラウドファンディングを紹介させて頂きました。ありがとうございました。
この絵本を使って、各地でスクールソーシャルワーカーや社会福祉士への理解が進むことを期待しております。

（写真はこの日持参した荷物です。荷物が多くなりがちなのも巡回型のスクールソーシャルワーカーあるあるです。）

さて、クラウドファンディングは残り３日になりました。
おかげさまをもちまして、支援額は目標の99％となりました。
ここまで来られたは、ご支援いただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

まだまだ、こどもたち…あとは学校の先生にも、この絵本を目に留めていただけるよう、ご支援とご協力をお願いいたします。