自己紹介
時間距離にして東京から一番遠い日本と言われている高知県土佐清水市出身。
足摺宇和海国立公園の広がる自然豊かな漁業と観光の街で育ちました。
子育てが一段落したのを機に、地域おこし協力隊として積丹観光協会事務局長に着任。
観光の力で地域を元気にするためには理論武装が必要だと思い、一念発起して2023年度に北海道大学国際広報メディア観光学院でデスティネーション・マネージャー育成プログラムを受講し、デスティネーションマネージャーの称号を授与される。
故郷高知と関係の深い町だと知り、2024年7月に浦臼町地域おこし協力隊として産業観光プレイングマネージャーに着任。
坂本龍馬の甥など故郷高知の先人たちが龍馬の志を引き継ぎ、理想郷を作る夢を実現させるために入植&開拓した浦臼町。
魅力溢れる自然・歴史・文化とアクティビティを組み合わせたアドベンチャートラベルを推進。
⇒ Cafe晴耕雨読Instagramより『幻のぼたんそば手打ち体験&三日月湖周遊&浦臼開拓歴史探訪モニターツアーの様子』
このプロジェクトで実現したいこと
田んぼの真ん中にカフェをつくる!
浦臼町で長年愛され続けた喫茶店が一昨年閉店し、今この町にはカフェが一軒もない状況です。
町の方々やこの町を訪れた方々の憩いの場となるカフェを作りたいと思います。
また私がこのプロジェクトを行うことにより、この町の自然の豊かさ、農産品の豊かさ、町民の温かさを伝え、この町を訪れるきっかけや移住したいと思うきっかけを作り、地域の活性化に繋げたいです。
プロジェクト立ち上げの背景
令和6年7月に地域おこし協力隊として浦臼町に移住しました。
人口約1600人の浦臼町は、水稲栽培の盛んな農村地域。
この地域に広がる美しい水田の春の田植えから秋の刈入れまで、また雪に閉ざされた冬景色を愛でられる田んぼの真ん中にカフェを作りたいと思って空き家探しを始め、幸運なことに、郷里の先人岩村八作さんが入植し開拓した田んぼの真ん中の空き家にめぐり逢うことができました。
この岩村八作さんのお父様の岩村通俊さんこそが、北海道庁初代長官であり北海道開拓を最初に進めた方であったと言うことを知ったのは、ここ浦臼町郷土史料館の展示史料で初めて知った史実であり、故郷高知の方々がたくさん関わった浦臼町に運命的なご縁を感じました。
この町が水稲栽培地域として発展した歴史と文化を紹介しながら自転車で巡るアドベンチャートラベルの拠点として、また地域の方々が交流できる拠点として、この町にカフェを作りたいと思いました。
1.はじめに
札幌市と旭川市のほぼ真ん中に位置する浦臼町。
134年前を皮切りに、日本中から多くの人々が入植し、北海道の大自然と闘いながら原野を開拓し、農村地域として栄えました。
耕地面積約3,470ヘクタールを誇る田畑の中でも、約1,710ヘクタールに渡って広がる水田は、懐かしい日本の原風景。
何度も氾濫する石狩川と闘い続けた名残りである三日月湖が集積する町。
雪解けが終わると一気に芽吹くエゾエンゴサクとカタクリの群生地である浦臼神社に野生のエゾリスが現れるひと時はメルヘンの世界。
四国出身の入植者が多かった浦臼町。
故郷四国を想い、111年前の大正3年に高野山真言宗樺戸山金剛寺の管理するお山に四国八十八ヶ所霊場と同じご本尊と弘法大師空海の石仏を対として88ヶ所に置き、巡る文化が根差しました。
春のお山開き(4月21日)と秋のお山じまい(10月21日)の間には今も多くの方々が参拝に訪れます。
⇒ Cafe晴耕雨読Instagramより『真言宗樺戸山金剛寺:新四国八十八巡りの様子』
夏の終わりに畑一面に白い花を咲かせる「幻のぼたんそば」。
(幻のぼたんそば=大正時代から続く伝統品種でありながら、背が高いため倒れやすく、収穫量が少ない事から「幻のそば」と呼ばれています。他品種と比べて香りや風味が強く甘みもあるのが特徴で、蕎麦通に根強い人気のある希少品種。)
春には白鳥、秋にはマガンの群れや丹頂鶴が飛来。
⇒ Cafe晴耕雨読Instagramより『稲刈り直後の水田に飛来するマガンの群れ』
⇒ 北海道浦臼町地域おこし協力隊Instagramより『丹頂鶴遭遇』
⇒ 北海道浦臼町地域おこし協力隊Instagramより『白鳥の飛び立ち@新沼』
⇒ 北海道浦臼町地域おこし協力隊Instagramより『春を告げる渡り鳥たち』
⇒ Cafe晴耕雨読Instagramより『雪解けが始まるとやってくる白鳥とマガンの群れ』
坂本龍馬の甥坂本直寛が移住した町。
明治26年(1893年)に高知から武市安哉さんがキリスト教信仰に基づく理想郷を夢見て、26名のキリスト教徒と共に浦臼に入植し聖園農場と聖園教会の礎を築きましたが、武市安哉さんが明治27年(1894年)に急死したことで聖園農場や聖園教会を統括できる人がいなくなり、盟友であった坂本龍馬の甥である坂本直寛さんが浦臼に移住。
坂本直寛さんが浦臼町に移住したことにより、坂本龍馬の養子となっていた直寛さんの兄坂本直さんが亡くなったあと、直さんの妻留さんと息子直衛さんが直寛さんを頼って浦臼に移住。直衛さんは船の事故で亡くなりましたが、留さんは69歳で亡くなるまで浦臼町で暮らしたそうです。
坂本家の墓は今もここ浦臼にあります。
1974年より農地造成を始めた北海道ワイン株式会社の第一号となるぶどう農場『鶴沼ワイナリー』。
樺戸山を背景に総面積447haからなる日本最大の垣根式のぶどう畑で、約40品種のワイン用ぶどうを栽培。
代々受け継がれてきたしめ縄作りから行い、五穀豊穣を願う晩生内神社例大祭。
いつまでも残したい日本の風景がここにあります!
2.空き家との出逢い
『田んぼの真ん中にカフェを作りたいのです!』
この地域が一番素敵に見える場所は、田んぼの真ん中。
そう思い、空き家を探し始めたのが移住して2ヶ月経ったころ。
「しかも故郷高知の先人が開拓した場所が良い!」と思い、浦臼町内の晩生内地区にターゲットを絞りました。
晩生内神社例大祭のお手伝いをさせていただいた際に、晩生内地区の農家さんに「田んぼの真ん中に空き家はないでしょうか?」と訊ねたところ、晩生内地区の南の果てに1軒あったような…と教えていただき、次の日にさっそく探しに行きました。持ち主さんを教えていただき、お貸しいただけないかご相談させていただいたら、好きにリフォームして使って良いと快諾してくださり、何かに導かれるようにトントン拍子で決まりました。
その家が、私の探し求めていた先人岩村八作さんが入植し開拓した岩村農場の上に建っていると知った時の驚き。
ここで始める運命なのだと感じました!
3.これからの構想
①建物2階部分をカフェとして営業できるように内外装リフォームを行い、2025年8月初旬のオープンを目指します。
完成予想図
②地域の方々の憩いの場に、アドベンチャートラベルの拠点に。
地域の方々がひと休みに立ち寄ったり、自転車で町内約30kmを巡るアドベンチャートラベルの休憩に立ち寄ったり。
③田園風景を眺めながら浦臼町の食の魅力に触れられるスポットにします。
浦臼町産のお米・野菜・黒毛和牛・ジビエ・ぼたん蕎麦・ワインなど、この土地の美味しいものを提供します。
④「田舎だから」と言って諦めない!
『田んぼの真ん中のカフェで美味しい珈琲を飲んでひと息つくのが夢』
焙煎技術日本一の『丸美珈琲店』店主後藤栄二郎さんに、浦臼町でしか飲めないスペシャリティコーヒー「浦臼ブレンド」を作っていただきました。
田舎だって焙煎技術日本一の美味しい珈琲が飲めるのです!
浦臼町の田んぼの真ん中で美味しい珈琲を飲もう!
浦臼町の田んぼの真ん中で食べてひと息つこう!
現在の準備状況
《着物リメイク・フレンドシップキルト製作』ワークショップ開催》
町内の女性たちがご参加くださり、2025年1月から全10回の『着物リメイク・フレンドシップキルト製作ワークショップ』を開催。(2025.3.25終了)
浦臼町にちなんだ8つのパターン(天の川の星・友情の星・宵の明星・フライングギース・カエデ・友情のブロック・葡萄のバスケット・天使の梯子)を99枚縫い合わせて162cm×198cmのタペストリーを製作。
Cafe晴耕雨読店内に展示予定。
《『地域おこし協力隊晩生内カフェ内装リフォーム』ワークショップ開催》
町内外から参加者を募り、1日限定ワークショップを開催。(2025.3.22終了)
札幌市立大学デザイン学部西川忠教授&ゼミ生ご指導のもと、店舗部分の天井をCafe晴耕雨読イメージカラーのミントグリーンに塗装し、壁を漆喰で塗り上げました。
町内の方々や川畑町長もご参加くださいました。
⇒ Cafe晴耕雨読Instagramより『内装リフォームワークショップの様子』
《Cafe晴耕雨読オリジナル『浦臼ブレンドドリップ珈琲』販売開始!》
焙煎技術日本一を誇る札幌の名店『丸美珈琲店』にプロデュースしていただき、Cafe晴耕雨読オリジナル珈琲『浦臼ブレンド』を作りました。
カフェのオープンに先駆けてドリップ珈琲を製作し、町内『道の駅つるぬま』・『とどけよう倶楽部ゆめや』・『尾花商店』、また空知の特産品を販売しているハイウェイオアシス砂川内『そらいちマーケット』での販売を2025年4月に開始しました。
リターンについて
浦臼町内で生産された美味しい食と自然を楽しめるリターン品を中心にご用意いたしました!
スケジュール
最後に
浦臼町に移住してまだ1年未満ですが、素晴らしい自然と農産品の魅力、地域の方々の温かい人柄、たくさんの出逢いに後押しされて、とてもスピーディーに定住後の起業に導かれました。
「やってみなさい。何でも協力するから!」
と言う心強いお言葉をいただき、手探りで始めたカフェオープンまでの準備。
たくさんの方々がご協力くださり、ここまでこぎ着けたことに心から感謝申し上げます。
そしてようやくもうあと一歩…のところまで来ました。
この地にカフェをオープンすることは私の夢であると共に、地域の方々の夢でもあると言うことをひしひしと感じる今日この頃です。
どうぞご支援のほど、よろしくお願いいたします。
そして、田んぼの真ん中の『Cafe晴耕雨読』にぜひ遊びにいらしてください。
ここでしか感じることのできない、自然の美しさ、農産品の豊かさ、人の温かさに触れられるカフェを作ります!
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