芸術が「人の役に立つ」理由とは?芸術は、すぐに役立つものではないかもしれません。しかし、人が生きる上で、もっとも深いところにあるものです。失恋したとき、絶望したとき、新しい命が生まれたとき、別れを経験したとき。空が美しいと思ったとき、誰かの優しさに触れたとき、世界がどうでも良くなったとき。綺麗なことだけではなく、胸の中にドロドロと渦巻く狂気も対象です。歴史上、様々な表現者たちは、様々な場面で胸を打つような衝動や目の前の現象を独自の感覚で観察し、独自の言語や表現手法で表現してきました。綺麗なもの、醜いもの、その両極端なものを「美」と呼んだ。そのことは、ただ存在し、いずれ消えていく生命や世界の存在をもっと深く見つめたいという人間の根源的な思考、そう言ったものが反映されているのかもしれません。言葉にできない感情にそっと寄り添うだけでなく、強烈に暴力的に外に放出することもある。そんなものが「表現をする」ということなのです。もちろん、人間の感情だけでなく、自然の形態(植物、風景など)から美を見出すものもあります。とても数多くの、数えきれない表現が世界には眠っています。何かを捉え形にしたり、表すこと、それが芸術です。また、芸術には、・想像力を育てる・感情を言葉にできないものごとを表現する・違う文化や価値観を越えて共感するそんな力があります。芸術を支えることは、「人間が人間らしく生きるための力」を支えること。そして、自分が普段から見慣れている常識的な世界、考えていること、知覚しているものをもう一度見つめ直す、問いかけでもあります。つまり、あなた自身が、これからも”この世界を生きる”力を蓄え、世界の見方や、関わり方を変えるようなきっかけに出会い、新たなあなたの未来をつくることに直結しています。本芸術祭では、60名以上のアーティストが参加していますが60以上のものの見方に出会うことができます。芸術に触れたことがない、そんな方も一番最初のきっかけとして、楽しむ気持ちで、遊びにきていただけると幸いです。







