
皆さん、「漆の仕事」と聞くと、まず思い浮かべるのは「漆を塗る職人さん」かもしれません。
私たちCOCOOが共にものづくりをしている「佐藤喜代松商店」でももちろん漆塗りを行います。
でも実は “漆を塗る”のが本業ではありません。
彼らの本業は、「漆屋 (うるしや)」。

あまり聞きなれないかもしれませんが、漆屋とは、漆の木から採れた樹液(生漆)を、塗料として使える状態に精製し、販売する専門職のこと。
漆屋は、日本全国でも30数件しかないほど希少で、そのほとんどが仏壇や仏具店のまわり、または漆器の産地にあります。
そんな中「佐藤喜代松商店」は唯一、織物や染め物の中心地 “西陣”にある、唯一の漆屋なんです。
なぜ西陣か? その理由は「染」と「織」にあります。
西陣といえば、帯や着物の織物で有名な町。実はその裏側に、漆の技術がしっかりと根付いているのです。
●染の現場では、「伊勢型紙」と漆
染色に使われる「伊勢型紙」は、細かい文様を彫った和紙に、柿渋や漆を塗って補強する技術が欠かせません。特に、型紙に細い糸を張って強化する「紗張り」では、接着剤として漆が使われるなど、染め文化を支える重要な素材でした。

●織の現場では、「金糸・銀糸・漆糸」と漆
金糸や銀糸にも、実は漆の力が隠れています。
金や銀の箔を漆で貼り、細かく裁断して絹糸に撚り付けることで、100年以上も輝きを保つ「糸」が生まれます。
さらに漆と色箔を組み合わせてできた「漆糸」は、本革のようなしっとりとした質感が特徴。今では染織の世界に欠かせない表現技法のひとつです。

まさに、その技術の最前線を走ってきたのが「佐藤喜代松商店」。
「空気と水以外、なんでも塗ります」という名物社長のひと言も、ただの冗談ではありません。
その言葉の裏には、他にない“塗りの技術力”と、漆を知り尽くした知見があります。
だからこそ、私たち COCOOは、みなさまにその「漆技術」を直接感じてもらいたい、まずは使ってもらいたい… そう強く願っています。
伝統の上に進化を重ねてきた漆の力を、あなたの日常へ。
この「漆」に、是非とも応援・拡散いただきますよう、お願いいたします!




