
こんにちは。
『PROJECT ichiGO ichiEN』主宰の清野です。
本日は、「なぜ48歳・会社員の私がこの舞台を企画したのか」についてお話しさせてください。
社会人24年目。演劇とは無縁だった私が、なぜ?
私は現在、平日は会社員として働き、週末は二児の父として過ごす、ごく普通の社会人です。劇作家でも演出家でも役者でもない、長らく演劇とは縁のない生活を送っていました。
そんな私が今、なぜ『POPCORN NAVY』という舞台に再び向き合おうとしているのか。そのきっかけは、昨年の夏に起きた、ささやかな出来事でした。
子どもたちの言葉が、心を動かした
ある女性が、少し照れながら「知覧に行くんです」と話してくれました。聞けば、小学4年生の娘さんが、特攻隊の映画を観たあと「どうしても知覧に行きたい」と強く希望したとのことでした。
同じ頃、私の小学6年生の息子も歴史の勉強をしており、好きな時代を聞いたところ「昭和。特に戦時中」と答えました。
子どもたちは、戦争を“遠い昔のこと”ではなく、“今と地続きのこと”として感じ始めているのかもしれない。私はそう感じました。
日々報道される戦争のニュース、変わっていく世界。子どもたちはそれを敏感に感じ取り、自分の中に「なぜ?」を抱き始めているのだと思います。
26年前に出会った、ある舞台の記憶
そんなとき、私はふと、26年前の大学時代に出会った作品を思い出しました。それが、『POPCORN NAVY』──4人の特攻隊員の青春と葛藤を描いた物語でした。
当時の私は、その作品に衝撃を受け、自ら演じ、上演しました。そして今、子どもたちの言葉が、その記憶を強く揺り動かしたのです。
「もう一度、この物語を世に届けなければならない」
そう思った瞬間、私はこのプロジェクトを立ち上げる決意を固めました。
「もし違う時代に生まれていたら──」
『POPCORN NAVY』には、こんなセリフがあります。
「時々、自分がなんて嫌な時代に生まれてきたんだろうって思うことがある。
もし違う時代に生まれていたら、僕は言いたいことを言って、やりたいことをやって、その結果がどんなにつまらない人生だったとしても後悔しなかったと思う。」
これは、特攻に向かう若者の心の声。声にならなかった言葉。未来をあきらめざるを得なかった彼らの叫びです。
だからこそ今、私たちはこの物語をもう一度見つめ直したい。戦後80年という節目に、その声なき声を「今を生きる私たちの声」で語り直す必要があると思いました。
再演ではありません。「今」を生きる私たちの物語です。
この公演は、ただの再演ではありません。
名前の通り、『PROJECT ichiGO ichiEN(一期一会)』は、この夏のたった一度の公演のためだけに結成されました。
それでも、きっと何かを遺すことができると信じています。
みなさまのご支援が、舞台の灯りをともしています。
現在、クラウドファンディングを通して多くのご支援をいただいています。この活動報告をご覧いただいている皆さまのお力添えで、チラシの印刷、稽古場の確保、宣伝活動など、少しずつ準備が進んでいます。
あらためて、心より感謝申し上げます。
この舞台が、あなたの心のどこかに、小さな灯りをともすことができたら。そしてそれが、未来を照らす一歩につながることを願って。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
『PROJECT ichiGO ichiEN』主宰 清野智勝
クラウドファンディング達成率 2%(13,000円/500,000円)
残り21日 支援者2名様
【戦後80年 たった一度きりの公演 『POPCORN NAVY』】

チケット販売ページ:
https://stage.corich.jp/stage/382631
企画・制作:PROJECT ichiGO ichiEN






