
いつもSonority Japanを応援いただき、誠にありがとうございます!
今回は、国内外で幅広く活躍されているサクソフォン奏者・松下洋さんより、Sonority Japan Classic Modelについて、大変嬉しいレビューをいただきましたので、ご紹介いたします!
松下洋さんは、第4回ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォンコンクール優勝をはじめ、国内外で数々の実績を持つサクソフォン奏者です。
2026年には、ピアニスト黒岩航紀さんとともに28時間を超えるデュオコンサートを成功させ、ギネス世界記録にも認定されました。
今回、Sonority Japanのリードを実際にお使いいただき、吹奏感や音色、耐久性、S・M・Hの使い分け、そして私たちが大切にしている理念についても、非常に丁寧なご感想をいただきました。
ぜひ、松下洋さんによる演奏動画とあわせてご覧ください!
■ 松下洋さんによる演奏動画
▶ YouTubeはこちら
実際の演奏を通して、Sonority Japanのリードが持つ音色や表現力を感じていただければ幸いです。
■ 松下洋さんからいただいたレビュー
「とても音が出しやすく、吹きやすい」
Sonorityリードで初めて音を出した時の感想は「とても音が出しやすく、吹きやすい」でした。
製作者の冴規くんが考える通りに「初心者の方や吹奏楽での使用でも発音がしやすくなるように」との意匠がしっかりと反映されています。演奏ジャンルを問わず、どなたにもまず試してみてほしい吹きやすさです。
手にとっていただければわかる通り、とても丁寧な作りと品質管理をされていて、長く使えるリードであり、丁寧に育てていけばもっと長く使えるリードだと感じます。
「リードを育てる楽しさと、安定した品質」
リードはどうしても天然のものなので、素材の質がダイレクトに反映されるものです。もちろん、削ったりカットをすれば手を加えることはできるものの、自分も何度も試しましたが、それも簡単ではなくセンスが必要だと感じる技で、自分には向いていませんでした。
自分は、基本的に5枚/10枚入りのリードを買った時には、1枚ずつ順番に使います。多少軽く感じたり重く感じたりしても、それもリードの個性と思いそのまま演奏しています。
新品のリードを使うのは本番の日のみです。一度本番で使用したリードは、基本的には翌日からは練習用となります。
古いリードを捨てられないタイプなので、そうすると無限に迷ってしまうから、使い捨てるような使い方をしていました。
しかし、Sonorityリードはしっかりと乾燥されているので、十分に湿らせて使用する、という手順が必要です。使用しているのは4M~4H、練習では4Sがちょうど良いです。
こうして使用していると、パッと取ってすぐ吹くというサイクルには適していませんが、使用前にリードをしっかり湿らせないといけないので、いつの間にかリードが育ち、安定してきたように思います。
そして、安定してからは長持ちと感じていますので、練習用、本番用としっかり育ててみたいなと考えが改まっているこの頃です。
硬さの管理と品質の管理が徹底されているので、日頃リードを育てない自分にとっては、リードを選ぶ手間がだいぶ省けたようにも思います。
「練習では4S、本番では4M、協奏曲では4H」
自分は、ステージ上では、練習よりも少し厚めに感じるリードを選びます。練習の時と同じようにできれば良いのですが、空間が大きくなることと、緊張で身体に力が入るので、練習用だと、突然本番中に薄く感じてしまい、うまくいかないタイプです。
本番の日のリードに迷ったら、ちょっとだけ厚いと感じるものにしています。
Sonorityリードは、細かくSMHと分けられているので、その使い分けが明確なのが非常にありがたいです。
練習では4S、本番では4M、協奏曲では4Hと、とても思考もすっきりします。
音の出しやすさ、これは奏法にもよるかもしれませんが、自分の場合はリードの反応時点の抵抗感でアタックをコントロールしているので、4S~4Hは重いと感じる方もいるかもしれませんので、ご参考程度にしていただきたいです。
「日本らしい、ピュアで優美な音色」
音色は、すごく日本らしいピュアで優美な音色がでるリードです。
いつでも美しい音を出せる、そんな素敵なプレイヤーになりたいなと、なかなかうまくはいかないんだけども、今でも心に思っています。
SAXで一番大事なのはリードです。本番直前に、楽器が変わっても、マウスピースが変わっても、リガチャーが変わってもなんとかなるんですが、リードが急に薄くなったり厚くなったりしたら、何にもできません。
一番口元に近い部分で、唯一動いて音を出す道具がリードです。音のエネルギーは、息で振動するリードから作られています。
SAXは音を出すのが簡単とよく言われますが、現代の楽器は大きな力が出るように、大昔の楽器に比べてパワーが必要になっている楽器がほとんどです。
リードひとつで快適に変わる可能性があるので、ぜひ一度Sonorityリードを試してみていただきたいと思います。
「もっとも共感するのは理念」
そして、このリードに自分がもっとも共感するのは理念です。
同じ日本で、誰よりも日本の音楽シーンを見てきた製作者だからこその想いが反映されているリードです。
新しくリードのブランドを起こすのはとても大変なことだと思いますが、後輩でもある冴規くんの努力と活躍は、自分はずっと応援し続けるでしょう。
―― サクソフォン奏者 松下 洋
■ 松下洋さん プロフィール
1987年、横浜市生まれ。
洗足学園音楽大学を首席で卒業、優秀賞を受賞。東京藝術大学大学院を大学院アカンサス音楽賞を受賞して首席修了。
第4回ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォンコンクール優勝、第31回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門第2位など、国内外のコンクールで数々の実績を持つ。
クラシック、ジャズ、ロック、現代音楽、バンドサポートなど幅広いジャンルで活躍し、アジアやヨーロッパを中心に世界各国で演奏活動やマスタークラスを開催。国際コンクールの審査員も務める。
2020年には「EVANGELION FINALLY」のレコーディングに参加。2023年には「高橋洋子ワンマンライブ〜月十夜〜」にゲスト奏者として出演。
2025年には、ニキータ・ズィミン氏との共同開発によるサクソフォンブランド「XYZ」を発売。
2026年には、ピアニスト黒岩航紀氏とともに、薮田翔一作曲の超大作『L’Odyssée』を世界初演。28時間5分35秒に及ぶ演奏で、ギネス世界記録に認定された。
現在、洗足学園音楽大学非常勤講師、三鷹吹奏楽団常任指揮者、池袋アニメーションフィルハーモニー代表などを務める。
■ Sonority Japanより
今回、松下洋さんからこれほど丁寧で温かいレビューをいただけたことを、心より嬉しく思っております。
特に印象的だったのは、S・M・Hそれぞれの特徴を活かし、練習・本番・協奏曲と明確に使い分けていただいていることです。
天然素材であるリードには、一枚一枚異なる個性があります。その違いを理解したうえで、演奏する場面や求める表現に応じて使い分けていただけたことは、製品開発に携わる者として大きな喜びです。
私たちは、奏者がリード選びに費やしてきた時間や負担を少しでも減らし、音楽そのものに集中できる環境をつくりたいという想いから、Sonority Japanを立ち上げました。
しかし、私たちが目指しているのは、単に吹きやすく、品質の安定したリードを届けることだけではありません。
日本には、世界に誇れる職人の技術があります。一方で、その技術を次の世代へつないでいくことや、地域産業を維持していくことには、さまざまな課題があります。
また、働く意欲や能力がありながら、その力を十分に発揮できる機会に恵まれない方々もいます。
Sonority Japanでは、日本の職人技術、地域のものづくり、福祉施設との協働、そして現役奏者の視点を結びつけることで、これまでにない製品づくりに挑戦しています。
一枚のリードが、奏者の演奏を支えるだけでなく、製造に携わる人々の仕事や誇りとなり、地域の産業を支える存在にもなっていく。
音楽という文化を通じて、演奏する人も、作る人も、その周りにいる人も、少しずつ豊かになっていく。
そんな循環を生み出すことが、私たちの目指すSonority Japanの姿です。
だからこそ、今回、松下洋さんからいただいた
「そして、このリードに自分がもっとも共感するのは理念です。」
という言葉は、私たちにとって特別なものでした。
世界を舞台に活躍され、ご自身も楽器の開発や音楽文化の発展に取り組まれている松下洋さんだからこそ、製品の背景にある想いまで受け取っていただけたのではないかと感じています。
まだまだ小さなブランドであり、理想の実現に向けて取り組むべきことは数多くあります。
それでも、こうして想いに共感し、応援してくださる方がいることが、私たちにとって何よりの原動力です。
これからも製品の品質を追求することはもちろん、その製品が生まれる背景にも誇りを持てるブランドであり続けたいと思います。
良い音を生み出すことと、良い社会をつくること。その両方を、一枚のリードから実現していきたいと考えています。
松下洋さん、この度は素晴らしいレビューと温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございました。
■ ご支援いただいた皆様へ
Sonority Japanは、クラウドファンディングで302名もの皆様からご支援をいただき、製品化を実現することができました。
皆様のご支援から始まったSonority Japanが、こうして多くの奏者の皆様に届き、さまざまな演奏の現場で使用していただけるようになったことを、大変嬉しく思っております。
現在は全国の楽器店様への展開も少しずつ進み、アルトサックス用リードに続いて、テナーサックス用リードの開発にも取り組んでおります。
これからも「最初から当たりのリード」を目指し、奏者の皆様がリード選びに費やす時間を減らし、音楽に向き合う時間を増やせるよう、挑戦を続けてまいります。
改めまして、Sonority Japanを応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
Sonority Japan



