コーラナッツと出会ったあと、どうしても譲れなかったことがありました。
1つ前にも挙げましたが「アフリカのクラフトコーラなら、使うスパイスもアフリカ産にしたい」ということ。
しかし、日本で輸入している会社があることもなく、アフリカ産のカルダモンやシナモンの情報はほとんど見つかりませんでした。調べて、人に聞いて、たどり着いたのがタンザニア。タンザニアのスパイスが植っているアグリフォレスト確かな情報もないまま、仲間を誘い、学生以来ぶりにタンザニアへ向かいました。
そして、山奥で初めてカルダモンが実際に育っている姿を見た瞬間の衝撃は、今でも忘れられません。
コーヒーやカカオは産地や栽培風景が知られているのに、スパイスはどこで誰が作っているのか知らない人がほとんどいない。実際に農家さんたちの畑を訪れ、その手で育てられている姿を見たことで、「これはもっと伝えなければいけない」と強く感じました。
当時はスパイスの専門知識があったわけではありません。
カルダモンを生まれてはじめて取らせてもらっているところ。
ただ、その山で受けた衝撃と興奮だけは本物でした。
紹介してもらったトレーダーの方とその場で取引を決め、タンザニア産のカルダモンとシナモンを自社で輸入することになります。
カルダモン農家さんがたくさんいました。
しかし、手に入れたカルダモンは期待以上でした。カルダモンは力強く華やかな香りを持ち、シナモンは他の産地では出会ったことのない個性的な香りを放っていました。
そこからは毎日のように試作の日々。
鍋や砂糖温めては調合し、また作り直す。
その繰り返しの末に、ようやくAFRICA COLAの原型となるレシピが完成しました。
スタート当時のデザインとCanva で作ったサムネイル。ほとんど1人でやっていました。笑
さらに知り合いのパティシエに相談して量産向けの試作を重ね、ちょうどその頃、清涼飲料水の製造資格を持つシロップ工場とのご縁も生まれます。
そして、恐る恐る発注した最初の300本。
これがAFRICA COLAのはじまりでした。
ニジェールの村で手渡されたコーラナッツから始まり、タンザニアの山で出会ったスパイスへ。こうして、AFRICA COLAの味の土台が完成したのです。
次回は、AFRICA COLAがどのように販売され、どんな仲間たちと広がっていったのか。
「販売と仲間編」をお届けします。



