昨日の練習は守備練習でした。基礎練習ができていても、ノックになるとできなくなったり、今までの形に戻ってしまいます。1人のエラーが全員の涙につながります。トライアンドエラーその繰り返しの中で感覚を研ぎ澄ませようとする姿は立派です。ラグナルズのメンバーは、それぞれ順風満帆に野球できたわけではないですが、それでも野球が好きで今ここに立っているのは本当に奇跡です。ただ、勝つためには、つかみ取る感覚がどんな場面でも大切です。だから、指導者としてそのチャンスだけは作ってあげたい。そして、可能性を少しでも拡げたいそんな活動にしたいと思っています。選手には、この冬の練習で、「できることをやろうとしないで」 と伝えています。「できないことをできるようになる」のが練習で成長です。時間を遡ってラグナルズ始まりの話。続きです。2023年4月新年度がスタート 学年が一つ上がり新生活にWBCの影響もあり野球熱はあるものの、島内中学校3校に部活はなく、中学生に野球をやる環境は島内ではありませんでした。少年団で野球をやっていた子どもたちも既存の部活にみんな入って行きました。クラスでもみんな何かしらの部活に入る中、部活には入らず野球を続けることは大きな覚悟がいることでした。利尻の野球は部活動でも地域クラブでもないため、中体連にも連盟の大会にも出れません。その資格すらないのです。それでも練習会は継続しました。中学1年生1人、小学6年生3人、5年生3人、低学年も参加してくれました。総合体育館や野球場をお借りして、有志で大人がついての練習をしていました。それ以外の日はテニスコートや球場、坂道で各自が古田選手や大門さんのYouTubeを見て、トレーニングや練習をしました。球場にいると1人じゃないと思えます。そんな中、利尻町の野球連盟の方々が中学生にも試合ができる環境を作ろうと動いてくれました。毎年行っている大人チームによるナイター野球に中学生も混ぜてくれることになりました。今でもとてもお世話になっているスピリタスさんに加盟し、ナイター野球に参加できるようになりました。普段は壁に投げているのに、キャッチャーがいて、バッターがいて本当に幸せな時間です。そこでもらったアドバイスは、今でも大切な宝物です。いろいろな人に支えられ試合経験を積むことができました。少年団の大会も終わり、23年のシーズンは終わりました。また冬の練習が始まりです。「来シーズンは、同じ中学生と試合で対決してみたい」それが次の目標になりました。それを練習会に参加してくれる小学生6年生と夢見て、練習に励みました。体育館は自由開放の時間を使っていましたが、団体を作れば中学校の体育館を地域開放の時間を使って週2回使えます。まだ練習会ベースですが、中学生の軟式野球クラブを作ることになりました。名前は、ragunarrs「ラグナルズ」由来は、伝説的な北欧バイキングの名前です。フェリーに乗って稚内に乗り込んで、優勝トロフィーを掻っ攫ってこようという決意を込めました。親切を持ち寄って、ここまで繋いでくれた人たちの気持ちに応えるためにも、「利尻はすごいんだ」ということを野球で証明するために、練習に熱が入ります。ピッチャーの球速はどんどん速くなり120キロ近くを投げれるようになりました。2024年4月待ちに待ちに待ったラグナルズメンバーである小学生6年生3人が中学校に入学してきました。中学生は、合計4人のキャラの濃いラグナルズ。中学生の大会に出るための戦いが始まりました。






