1. 自己紹介
はじめまして。森本敬一(もりもと・けいいち)と申します。
私は石川県穴水町で、家業のガソリンスタンドを経営しています。また、特別非営利活動法人「チーム能登喰いしん坊」の代表理事として、地域活動やまちづくりにも取り組んできました。
燃料を止めるな!走り続けた震災からの数ヶ月

令和6年1月1日。能登半島地震が発生しました。震災直後、私が真っ先に考えたのは、
「燃料供給を止めてはいけない」ということでした。
穴水町は奥能登への入口にあり、交通の要衝です。消防車も、救急車も、自衛隊の車両も、復旧作業の重機も、ダンプカーも、ガソリンや軽油がなければ動くことができません。能登の住民にとってもガソリンは必要です。そして、灯油がなければ暖を取って寒さをしのぐこともできません。
私とスタッフ1名(他のスタッフは輪島市、門前町で被災)で、約1ヶ月半、車中泊をしながら24時間体制でガソリンスタンドの営業を続けました。結果として、私は過労と睡眠不足からラムゼイ・ハント症候群を発症し、今も顔面や手に麻痺が残っています。
それでも、あの時は休むという選択肢はありませんでした。目の前には助けを必要とする人たちが沢山いたからです。「良いお年を」と年末の挨拶をしてお見送りしたお客さまや、そのご家族が10名も震災の犠牲となりました。昨日まで笑顔で話していた方々が、翌日にはこの世からいなくなるという現実。地震は、建物や仕事だけではなく、人の笑顔まで奪いました。
発災直後に津波避難の警告サイレンが鳴り響き、一旦は逃げることを考えてみましたが、土砂崩れや倒木、地割れが多く発生。車の渋滞に巻き込まれて、車での移動を諦めました。東日本大震災の津波の映像が何度も脳裏をよぎりました。
「もう能登で観光なんて無理」だと思いました
震災直後、私は能登で観光の話をすることをやめました。
実は震災前、私は弘法大師(空海)ゆかりの寺院を巡る「能登半島七十七ヶ寺巡礼お遍路計画」という構想を持っていました。2023年5月の震災をきっかけに『凪が灯るころ』というドキュメンタリー映画を製作し、たびたび珠洲市へ行く機会がありました。そこで能登には、見附島をはじめとする空海伝説が沢山残っていることを知りました。点と点を一つひとつつないでいくと、四国八十八ヶ所巡礼のように、お寺を巡りながら能登に滞在し、人と出会い、文化に触れる観光コンテンツをつくりたいと思いました。
しかし、震災で能登は大きな被害を受けました。観光なんて言葉を口にすることすらできなかった。「こんな状況で何を言っているんだ!」そう思われる気がして、私はその夢を諦めました。
千手院の本堂裏にある不動明王像。どんどん白くなる現象が続き、薄暗い物陰で白く発光するようにたたずんでいます。
忘れられない千手院とのご縁
実は私と千手院とのご縁は震災よりもずっと前から始まっていたのかもしれません。今から12年前のことです。
東京から遊びに来た大学時代の友人を案内して、2人で能登半島を一周しました。帰り道、街灯もない海沿いの道を走っていると、暗闇の中に無数の灯りが見えました。車を止めて近づくと、そこが千手院でした。
ちょうどキャンドルナイトのイベントが終わった後で、境内には沢山のろうそくの灯だけが残り、本堂が幻想的に照らされていました。私たちはしばらく車を止めて、その静寂に包まれた光景を眺めていました。
「なんて素敵なベントなんだろう」それが、私と千手院との最初の出会いでした。
しかし、その友人は数年後に骨肉腫を患い、40歳という若さでこの世を去りました。ラグビーをしていた健康そのもののラガーマンでした。私にとって千手院は、単なる古いお寺ではありません。大切な友人との思い出があり、今はもう会うことのできない人に手を合わせる場所でもあります。
まさか十数年後に自分自身が千手院の再生に関わることや、あのとき見たキャンドルナイトのイベントを復活させるとは想像もしませんでした。今振り返ると、友人と訪れたあの日の出来事も一つのご縁だったのかもしれません。
震災後に届いた1本の電話
震災から約1ヶ月後、1本の電話がありました。電話の相手は中学校まで一緒だった同級生の北原密蓮(きたはら・みつれん)さんでした。震災前の2023年の秋に、40年ぶりに再会したばかりでした。教師をしていると思っていた彼女は、真言宗の僧侶になっていました。
電話口で彼女は「あの時に話していたお遍路計画の話はどうなったの?」「穴水の曽良の千手院というお寺の住職にならないかという話があるの」と、矢継ぎ早にまくし立てました。
お遍路計画は諦めるしかないと思っていたけど、もしかしたら、何かできるかも!? そう考えて、私と北原さんは後日予定を合わせて一緒に千手院へ向かいました。
もう解体するしかない!?
千手院を訪れた私と北原さんが見た光景は、想像していた以上に壮絶なものでした。
屋根は壊れ、瓦が地面に落ちて割れてしまい、ひどく雨漏りしていました。水道も使えない。10年以上前に住職が不在となり、大量の荷物やゴミが残された、荒れ果てた寺になっていました。
無人で荒れていた状態に、さらに震災で被害を受け、瓦の落下が懸念されるからと、立入禁止を示す赤い紙まで貼られていました。地元の住民からは「もう解体するしかない」「檀家もいないから廃寺にすればいい」といった声も出ていました。当時は建物を公費解体することを前提に話されていました。
屋根瓦が落ち、朽ちて雨漏りだらけになっていた。
それでも諦められなかった理由
寺の前に立った瞬間、不思議な感覚になりました。
目の前に広がる昔から変わらない波静かな海。朝日が昇る景色、晴れた日には立山連峰がパノラマで見渡せる場所。
その時、心の中で思いました。「ここには1300年続いてきた歴史がある。今がどん底で、これ以上マイナスになることはないだろう。まだまだ未来がある、これからどうにでもなる!」と。
私は北原さんに「建物の維持管理は僕たちNPO法人チーム能登喰いしん坊でやる。だから北原さんには住職になってほしい」と言いました。
その後、北原さんは千手院の住職に就任しました。さらに、千手院でのボランティア活動をきっかけに、4人の若者がこの地区へ移住しました。そのうち2人は「寺男」として復興に携わってくれています。
現在、日本には約7万のお寺がありますが、多くのお寺が人口減少や後継者不足により存続の危機にあります。そんななか、廃寺寸前だった千手院には、少しずつ人が集まり、新しい挑戦が始まっています。
だから私たちは、この場所を「地域に愛されながら、お寺が未来へ残るモデル」にしたいと考えています。いつか「千手院の取り組みを学びたい」と全国から視察に来てもらえる場所を目指します。
寺男として活動している青木さん(左)と越岡さん(右)
2. 海臨山 千手院とは
海臨山 千手院は、弘法大師こと空海の開山と伝わる真言宗の寺院です。その歴史は平安時代初期、1300年前に遡ります。ご本尊は空海自らが彫ったと伝わる千手観音像で、秘仏として通常は非公開で本堂に安置されています。

千手院は長い歴史の中で、焼失(戦国時代の焼き討ち)や再建を繰り返しながら地域の祈りの場として受け継がれてきました。そして今、また再び、震災の被害と老朽化のダブルパンチで存続の危機を迎えています。
残したいのは「建物」だけではありません。能登の歴史や文化、人とのつながり、そして能登に再び人が集まる未来です。
だから私は1300年続いたこの寺を、もう一度人が集まる「復興ツーリズムの拠点」にしようと決心しました。
2026年1月に受け入れた金沢大学の「能登里山里海SDGsマイスタープログラム」の研修
3. プロジェクトの内容
私がつくりたいのは、「建物」ではなく「人が集まる理由」です。今回クラウドファンディングで立ち上げたプロジェクトは、お寺を修繕する費用を集めるためではなく、「また能登に来たい」そう思ってもらえる場所づくりのためです。人が集まり、人と人がつながり、能登を好きになる。そんな拠点を、ここ千手院につくりたいと考えています。
①ボランティアの宿泊拠点
震災後、多くのボランティアの皆さんが能登を支えてくれました。しかし今は、宿泊施設不足が大きな課題です。千手院を快適で、安心して滞在でき、さまざまな活動の拠点にできる場所として整備します。
現在、毎週土曜にボランティアを受け入れ、千手院の片付けや再建作業、地域の清掃活動などに携わっていただいています。ボランティアの参加は石川県が運営する「いしかわのWa!」からお申し込みいただけます。
▼いしかわのWa!
https://app.ishikawanowa.pref.ishikawa.lg.jp/
神奈川県の大学生25名がボランティアで千手院を訪れ、本堂に滞在されました。
②復興ツーリズムの拠点
能登の復興の状況はニュースだけでは伝わりません。実際に来て、見て、感じてほしい。千手院を起点に、能登の自然や文化、復興の現状に触れられる、復興ツーリズムの拠点づくりを目指します。
日本大学のゼミ学生のボランティア活動を取り入れた被災地研修メニューの受け入れ
③若者の交流拠点
震災後、多くの学生や若者が能登を訪れました。国内外の災害支援団体との交流を継続しています。実際に千手院でボランティア活動をした若者が、4人も曽良地区へ移住しました。9LDKの古民家を購入して2拠点生活をしてる人や、石川県の地域おこし協力隊に任命されて活躍している人もいます。これからも、若い世代と地域をつなぐ入口として活用していきたいです。
移住してきた4人の若者
④文化交流拠点
1300年続く寺だからこそ伝えられるものがあります。寺宝の秘仏「千手観音像」は空海の御手彫と伝わります。千手院では読経体験、写経・写仏、瞑想体験などの仏教体験メニューを提供したいと計画しています。
また、穴水町が加賀宝生の祖といわれる諸橋喜大夫の出生地というご縁から、宝生流能楽師との交流も本格化しています。8月14日にはシテ方宝生流第20代宗家の宝生和英(ほうしょう・かずふさ)氏にもお越しいただき、千手院で能舞の奉納を予定しています。
穴水町中居が加賀藩の御用釜師である初代・宮﨑寒雉(みやざき・かんち)の出生地でもあり、そのご縁から15代・宮﨑寒雉(当代)の監修で本堂内に茶室を設け、そこでお茶会も開催したいと考えています。
お寺×アートを組み合わせたギャラリースペースも設け、将来的にはインバウンドを意識した日本文化体験の提供をしたい。能登に残る歴史や文化、食を次世代へつないでいきたいと考えています。
⑤地域のコミュニティ拠点
平時は交流の場として、災害時は避難所や支援物資拠点として使えるコミュニティ拠点を目指します。高台にある千手院は、昔から震災時の津波の一時避難所にも指定されています。海抜5.5メートルなので、発災時にはさらに高い裏山に逃げることを推奨しています。
令和6年能登半島地震の発災後は、全国から来たボランティアさんたちと、地域の方への炊き出しや足湯、マッサージ、散髪、体操、支援物資の配布活動など、沢山のイベントを開催してきました。今後も地域の拠り所として必要とされる場所を目指します。
羽咋市から来られたボランティア団体さんと記念撮影
将来的には昭和テイストを残した田舎の寺らしい宿坊施設も整え、海が見える露天風呂、薪ストーブ式バレルサウナなども整備し、「また能登に帰ってきたくなる場所」にしていきたいと考えています。
海を目の前にしたサウナの完成イメージ(生成AI)。千手院前の海は釣りのメッカといわれる穴水湾が広がっています。左にあるのはゴミステーションで、地域のために一番最初に修復工事を着工して完成させました。私が目指すのは「参加型復興」です。完成した施設を見てもらうだけではありません。壊れた寺が復興し、人が戻り、笑顔が増えていく。その過程そのものを、皆さんに参加していただき一緒に作っていきたいと思っています。
4. 現在までの取り組み
挑戦は、すでに始まっています。
震災直後、私は全国から能登に来てくれた学生やNPOボランティアの受け入れを行いました。2026年7月現在までに、延べ800名を超える方々と交流させていただいています。
震災直後の能登では一般ボランティアの立ち入りが制限されていました。少しずつボランティアの受け入れが可能になり、多くの方がきてくれました。ボランティアで来てくださった方達に、どれだけ勇気づけられたか、どれだけ助けられたことか。多くを語らずとも、わかる人はわかっていると思います。
支援物資の配布や炊き出しなどを通じて、多くのボランティアの皆さんに支えられました。大変な状況でしたが、毎日誰かの笑顔がありました。朝から活動し、夜はみんなで食事を囲む。そんな日々の中で、私は強く思うようになりました。
「能登に、もう一度人が笑顔で集まる場所をつくりたい」その想いが、千手院再生の原点です。
千手院ではこれまでに、本堂の清掃や災害ごみの撤去を行い、ダンプ17台分の瓦礫を処分しました。建築士による建物診断も実施し、現在は修復作業や交流イベントの準備も進めています。
少しずつですが、この場所に人が戻り始めています。しかし、建物を直すだけでは再生は実現できません。人が集い、つながりが生まれる場所にするため、宿坊づくり・交流イベント・SNSでの情報発信にも取り組んでいます。
https://www.instagram.com/noto_morimoto
Instagramでは千手院再生プロジェクトの過程を発信。毎月40万人以上の方にご視聴いただいております。
5. クラウドファンディングの期間中にも能登は動いている
この千手院の復興プロジェクトはすでにスタートしており、クラウドファンディングで資金集めを行なっている間も、ずっと挑戦が続いています。イベントなどを開催し、実際に人が集まり、歴史的な瞬間が生まれています。
《主要なイベントとスケジュール》
◆毎週土曜 千手院でのボランティア活動
https://app.ishikawanowa.pref.ishikawa.lg.jp/group-list/group-list002/detail/chl0000000000000029
◆7月11日(土) 千手院の本尊のご開帳
33年に一度のご開帳のタイミングを逸した御本尊が、特別に公開されます。
◆7月11日(土)・12日(日) 能登○○大学(のとまるまるだいがく)
地域と外の人が混ざり合う、学びと交流のイベント。トークイベント、食談などが予定されています。
◆8月14日(金) 御開帳法要・能舞の奉納
◆8月14日(金) 復興の灯 ─ キャンドルナイト&スカイランタン
本尊ご開帳の中日法要を行い、仏前で宝生流20代宗家・宝生和英氏による能舞が奉納されます。夕暮れ時からは3,000個のLEDキャンドルを灯したキャンドルナイトと、長谷川章氏によるプロジェクションマッピング。あの日失われた命への祈りと、未来への願いを込めて100個の復興メッセージが書かれたスカイランタンをあげます。明治学院大学ジャズバンドの演奏も予定。
◆8月30日 開眼法要
ご開帳の最終法要を行い、御本尊に新たな命が吹き込まれます。千手院再生の節目となる日です。
◆8月31日(月) クラウドファンディングの最終日
23:59に受付が締め切られます。ご支援よろしくお願いいたします。
7. なぜ、クラウドファンディングなのか
正直に言います。お金だけが欲しいなら、別の方法もあったかもしれません。
でも私が本当に欲しいのは、仲間です。
宮城県石巻市から苗木を持ち込んで植林してくれたボランティアの皆さん
能登のことを自分ごととして考えてくれる人。 「あの寺、どうなった?」と気にかけてくれる人。 「また能登に行きたい」と思ってくれる人。
クラウドファンディングは、そういう「縁」を作れる場所だと思っています。支援してくれた人が、仲間になる。 仲間が能登に来る。 能登に来た人がまた仲間を連れてくる。そうやって、能登に人が集まり続ける未来をつくりたい。
一人ではできません。だから、皆さんの力を貸してください。
8. 目標金額と資金の使い道
本プロジェクトはオールイン方式で実施します。目標金額に達しなかった場合でも、ご支援金を活用し、千手院再生プロジェクトを実行いたします。
千手院を再び多くの人が集う場所にするため、当初は約4,500万円(税込)の改修工事が必要と見積もられていました。しかし、このままでは実現は難しいと考え、設計士や施工業者、関係者の皆さまと何度も協議を重ね、本当に必要な工事を一つひとつ見直しました。
その結果、事業費を2,200万円(税抜)まで抑えた改修計画を実現できました。さらに、この工事には穴水町から2,000万円(税抜)の補助金を活用できることになりました。
しかし、補助金だけでは工事を完成させることはできません。補助金では賄えない工事費の差額200万円に加え、事業費2,200万円にかかる消費税242万円は自己負担となります。さらに、この挑戦を全国へ届けるためのイベント準備費や広報・情報発信費、クラウドファンディング返礼品の仕入れ・製作・発送費、各種手数料(CAMPFIREの手数料含む)なども必要です。
そのため、各種イベントの参加費や石川県のクラウドファンディング助成金などで、費用の一部を回収することを見越して、今回のクラウドファンディングではファーストゴールを380万円に設定しました。
◾️ご支援の使い道
・改修にかかる事業費2,200万円(税抜)に対し不足している資金:200万円(税抜)
・改修の総事業費2,200万円(税抜)にかかる消費税:220万円
・他、イベント準備費、広報・情報発信費、返礼品の仕入れ・製作・発送費、各種手数料など
ファーストゴールを達成できた場合はネクストゴールを目指し、本堂の雨漏り修繕、半露天風呂・サウナの整備、茶室の整備、などに使用させていただきます。
皆さまからいただく一つひとつのご支援が、10年間止まっていた千手院の再生・復興を前進させる大きな力になります。

9. リターンについて
このプロジェクトに関わっているメンバーで考え抜いた、魅力的なリターンをご紹介いたします。


10. 応援者の声
このプロジェクトを応援いただいている方から、メッセージをいただきましたので、一部ですがご紹介させていただきます。
赤坂溜池クリニック 降矢英成(ふるや・えいせい)先生

私たちは、比較宗教学者の故・鎌田東二(かまた・とうじ)京都大学名誉教授の研究テーマだった「身心変容技法」のフィールドワークをグループで行なってきました。その鎌田先生は、能登をとても愛していらっしゃり、令和6年能登半島地震の発災翌日の1月2日から京都面白大学というオンラインの学びの場を開始されました。また、災害学・災害社会支援者研修センターという活動も開始され、特に能登の復興に強く意識を向けていらっしゃいました。
私も、ようやく今年のゴールデン・ウィークにNPO法人チーム能登喰いしん坊の森本さんのご案内で千手院に参拝することができたのですが、廃寺寸前だったにも関わらず、あの大震災でも倒壊しなかったのですから、やはり千手院は復興すべき存在なのではないかと確信した次第です。
森本さんの熱意で住職も来てもらえることになったのですから、ぜひ復興を果たして地域のコミュニティの推進の場にもなっていただきたいと思います。これは、故鎌田先生の願いでもありました。
ぜひ、皆様のご協力を切にお願い致します。
わかものと 清水涼太(しみず・りょうた)さん

わかものとの清水涼太(しみず・りょうた)です。以前から森本さんには大変お世話になっており、ボランティアの学生をたくさん受け入れていただきました。その象徴的な場所が現在も関わらせていただいている千手院。
海にも山にも触れられるまさに里山里海を体現したお寺です。
自分は住宅宿泊管理業者(民泊を管理できる資格)を取得しております。この資格を活かして歴史ある静かなお寺に、皆さんに泊まっていただけるお手伝いができたらと考えています。
そして、もう一つやりたかったこと。それは「お寺×アート展」の開催です。千手院という荘厳な空間と現代アートが融合したら、きっと面白い化学反応が起きるはず。
まだ具体的な日程はこれからですが、絶賛企画中です!アートに興味がある方、お寺で静かな時間を過ごしたい方、ぜひ千手院へ泊まりに来てください!
わかものと 納田薫(のうだ・かおる)さん

能登学生ボランティア団体「わかものと」代表の納田薫です。
震災直後から能登に通う中で、森本さんには本当にたくさんお世話になりました。
右も左も分からない私たち学生に地域のことを教えてくださり、多くの方とのご縁をつないでくださったのが森本さんでした。初めて町を案内していただいた時、「自分の町が変わってしまった」と涙ながらに語られた姿を今でも覚えています。
それほど大きな被害を受けながらも、地域の人のためにガソリンスタンドを開け続け、生活を支え続けていました。私たち学生ボランティアが活動できたのも、森本石油さんが地域のインフラを守ってくださっていたからです。
今回の千手院のプロジェクトは、単なる建物の修繕ではないと思っています。震災後の能登では、「人が集まれる場所」がどれほど大切かを何度も目の当たりにしてきました。情報交換をしたり、悩みを話したり、世代を超えてつながったり。そんな場所があるだけで、人は前を向くことができます。
千手院がこれから、地域の人も、外から訪れる人も、学生も、誰もが気軽に立ち寄り、つながりを生み出せる場所になればと思います。そして森本さんだからこそ、その場所を実現できると感じています。
これまで地域を支えてきた森本さんの新たな挑戦を、ぜひ多くの皆さまに応援していただければ幸いです。被災した故郷に自分が出来ることは、やはり自分が培ってきた物を提供する事だと思います。
復興にはまだまだ程遠いですが、少し生活に落ち着きが見えてきた昨年、千手院で能楽ワークショップを開催する機会を得ました。現地で暮らす皆様に僅かでも心が和らぐ時間を作れたかと思います。文化には心を豊かにする力があると信じ、これからも故郷に恩返しをしていきたいと思っております。
傾聴移動喫茶「カフェ・デ・モンク」主宰 金田諦應(かねた・たいおう)さん

2011年の東日本大震災から15年。私は被災地で、人々の声に耳を傾ける「カフェ・デ・モンク」の活動を続けてきました。
被災地で確信したことがあります。それは、お寺は地域の心の拠り所であり、人が集い、祈り、前を向く力を生み出す場所だということです。
2024年の能登半島地震発生後、私たちも穴水町や輪島市の仮設住宅で傾聴活動を始めました。その中で出会ったのが、千手院の再生に挑む北原密蓮師、そして森本敬一さんをはじめとする皆さんです。
震災前から地域を支え続けてきた皆さんが、「千手院を能登復興のシンボルにしたい」という強い想いで挑戦を続けています。
東日本大震災でも、お寺や神社は地域の再生とともに、人々が再び集う場所として大切な役割を果たしました。私は、千手院も必ずそのような場所になると信じています。
能登は必ず復興する。千手院は必ず再び人が集う場所になる。皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
宝生流能楽師 辰巳大二郎(たつみ・だいじろう)さん

2025年にご縁をいただき、能登半島で能のワークショップを開催させていただきました。千手院もワークショップの会場の一つで、森本さんにはワークショップのツアー全般で大変お世話になりました。
参加された方の多くは、能を初めて体験される方々でした。少しでも能の魅力を知っていただくきっかけにはなった一方で、まだまだその魅力を伝えきれていないことも実感しました。
無理に見ていただくのではなく、「もっと知りたい」「また見てみたい」と自然に興味を持っていただけることが何より大切だと思っています。そのためには、私自身もさらに芸を磨き、能が持つ精神性や、人の心を豊かにする力を伝え続けていかなければなりません。
能には、一言では語り尽くせない奥深さがあります。言葉では説明しきれない「曖昧さ」も含めて、その魅力を楽しんでいただけたら幸いです。
被災された皆さまにとって、能が少しでも生きる活力となり、心が安らぐ時間となるよう、これからも能の魅力を伝え続けてまいります。
宝生流シテ方能楽師 木谷哲也(きだに・てつや)さん

私は輪島市の出身です。被災した故郷に対して、自分にできることは、これまで能楽師として培ってきたものを届けることだと考えています。
昨年、ご縁をいただき、能登で能楽ワークショップを開催しました。参加された方の多くは能に触れる機会が少ない方々で、能の歴史や所作、謡などを体験していただきました。
復興はまだ道半ばですが、文化に触れる機会を継続して届けることも大切だと考えています。これからも能を通じて、故郷・能登への恩返しを続けていきたいと思います。
ペットインフルエンサーの柴犬らんまる
チャンネル登録者数52万人を誇り、全国に多くのファンを持つ「柴犬らんまる」から、プロジェクトへ温かい応援動画をいただきました!
▼柴犬らんまるからの応援動画
らんまるは能登を拠点に活動し、自身も厳しい状況を乗り越えてきた「復興のシンボル」のような存在です。そんな、らんまるが、能登の未来を想い、私たちの挑戦に力強いエールを送ってくれました。
画面越しに伝わる、らんまるののどかで優しい姿は、見ているだけで心が癒やされます。ぜひ、動画を最後までご覧いただき、一緒に能登の明日を創る応援をしていただければ幸いです。
10. 最後に皆さまへ
震災から2年半が経過し、各種メディアで能登が取り上げられる機会は減り、「もう復興したんでしょ?」と思われることも増えました。しかし、現地はまだまだ復興の途中です。人が減り、宿泊施設も減り、地域の未来を支える人手も足りていません。

だから私は、この千手院を「また能登に来たい」と思える場所にしたい。1300年続く寺を次の世代へつなぎ、人が集まり続ける能登をつくりたい。
その挑戦に、どうか力を貸してください。金銭的なご支援はもちろん、このプロジェクトのページをお気に入りに登録いただき、SNS等でシェアしていただくだけでも大きな力になります。
一人ではできません。でも、仲間がいれば実現できると信じています。能登の未来を、一緒に作っていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
森本敬一 石川県穴水町千手院復興プロジェクト代表
上記は森本のプロジェクトへの想いの動画となります。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=obDfMa-JqxM
最新の活動報告
もっと見る能登での挑戦が本日から始まりました!8/31まで走ります!
2026/07/10 23:38【活動報告 1日目】クラウドファンディングがスタート!本日10日22:00より、「能登の10年止まった寺を、復興ツーリズムの拠点へ。」プロジェクトのクラウドファンディングがスタートしました。まずは、このページをご覧いただいた皆さま、そして早速ご支援・応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。このプロジェクトは、お寺を修繕するためだけのクラウドファンディングではありません。震災で人が減り、泊まる場所も少なくなった能登に、もう一度人が集まり、「また来たい」と思ってもらえる場所をつくる挑戦です。1300年続いてきた千手院を、復興ツーリズムの拠点として未来へつないでいきたい。その想いで、この挑戦を始めました。クラウドファンディング期間中も、千手院ではボランティア活動や交流イベント、修復作業など、さまざまな取り組みが続いていきます。この活動報告では、「今、能登で何が起きているのか」「千手院がどのように変わっていくのか」を、できるだけリアルにお届けしていきます。ぜひ最後まで、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。プロジェクトへの想いの動画はこちら!【7月11日&12日開催】参加者募集中!クラウドファンディング期間中も、千手院では実際に人が集まる場づくりを進めています。7月11日(土)には、能登の食についてのシンポジュームの開催をします。7月12日(日)には、能登の食ワークショップと食談議を開催します。能登の食材を使った郷土料理を、地域のお母さん達と一緒に調理します。塗師の赤木明登氏の主宰する茶寮 杣道の北崎裕料理長による能登のジビエ料理と地魚を使ったお料理が提供されます。お酒は各自ご持参されて気に入ったものを自分で飲んでいただきます。江戸時代天保年間、大正時代、昭和初期時代の輪島塗の御膳が30膳ずらっと並ぶ本堂でお衆億時をしていただきます。豪華ゲストをお迎えして、1300年の歴史ある千手院の本堂で味わう特別なイベントです。「能登の今を知りたい」「復興に関わりたい」「地域の方と交流してみたい」そんな方は、ぜひお気軽にご参加ください。参加のお申し込みはこちらhttps://x.gd/5Pb6mクラウドファンディング期間中も、千手院では毎週新しい挑戦が続きます。今後も活動の様子を、この活動報告でお届けしていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。 もっと見る






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