
ストリートピアノすみだ川のクラウドファンディングページをご覧いただきありがとうございます。
わたしは長 加誉と申します。数年前からこの企画のスタッフをしています。主催の両国門天ホールの黒崎さんは地域アート活動の大先輩で、わたしは墨田区では39アート in 向島(2010-2019)やみんな北斎プロジェクトなどを行なっています。
わたしは地域でアート活動を行うとき、それが人の生活に近い場所で行われることにこだわってきました。なぜなら、芸術に触れたりアーティストに出会ったり、自分の表現や作品を人に見てもらう経験は、人の価値観や人生を変える可能性があると思っているからです。そういうチャンスは、ホールや美術館などの閉ざされた空間だけでなく、いつも通る道やたまたま出た散歩の途中みたいな、より生活に近い場所にあると良いと考えています。
そして「隅田川」。
墨田区で生まれ育ったわたしにとって隅田川はとても身近な存在です。
もしもいつか別の土地に暮らすことになっても、この川のような大きな川の近くに住みたいと思うくらい、ここで生きてきたわたしにとって人生の一部です。
わたしがどんな人間かというと、音楽や芸術を学んできたわけではないけれど、音楽や芸術の力を信じていて、その力が多くの人に届くと良いと考えて行動している市井の人です。権威的になりがちな芸術の世界でわたしのようなスタッフを置くのは、黒崎さんの「芸術が選ばれた人たちだけのものにならないように」という考えに沿うように感じています。
そしてわたしがこの企画に賛同するのもそこです。
このストリートピアノすみだ川では、キラキラと煌めく瞬間がたくさんあります。ピアノの音が輝いているのです。目には見えないけど、ほんとうにキラキラしています。それは演奏する方の技術的な上下のことではなくて、演奏する人も聴いている人も通り過ぎる人も、そこにいる人ぜんぶが包まれる煌めきの瞬間がたくさんあって、それが音楽のあるときなのだと感じています。
この音楽のときを絶やさぬよう、ストリートピアノすみだ川を続けていきたいです。
叶うなら毎回資金の心配をせずに行いたいですが、まずは今のこの危機を乗り越えるための力を貸していただけるとうれしいです。





