
ご覧いただきありがとうございます!
ストリートピアノすみだ川でスタッフをしている近田です。ここ何年かは予約の方や飛入り希望の方の演奏の受け付けを担当しています。
「ストリートピアノすみだ川」に関わるきっかけは、演奏サポーターである即興からめーる団のお二人との出会い。ですが、私自身は弾くとしたら指一本で...というピアノ素人。音楽的知識もごくごく一般的です。
しかし、そんな人間を毎年幸せな気持ちにしてくれる魅力が「ストリートピアノすみだ川」にはあるのです!
今回はその魅力の一端をお伝えできればと思います。
その1:音楽愛あふれる場
ストリートピアノすみだ川で演奏される曲はクラッシックから流行りの曲やアニメソング、童謡といった幅広さ。発表会のように緊張した面持ちで弾く子どもたちがいれば、お気に入りの曲を毎年精魂込めて弾かれる方、さらにはノリノリで即興演奏を披露する方までいます。
ただ聴いているだけでも、音楽ってこんなに色々な面をもっているんだなぁと気付かされます。よく聴く曲でも新鮮に聴こえてきて、それぞれの曲のおもしろさを感じずにはいられません。
そして毎年しみじみ感じるのは、演奏者のみなさんはピアノが好きなんだな、音楽が好きなんだな、ということです。年齢層も、音楽歴も多様なみなさんが、ピアノと音楽という共通点で集う場。一緒にいると聴いている人間にもそれが伝わってきて、音楽の尊さに包まれる気持ちになるのでした。
お散歩中の外国の方が立ち寄っていかれることもあって、「音楽は国境を越える!」現場に出会ったりもしています。
その2:演奏する人たちの輝く姿と演奏サポーターの技
受付をしていると、親御さんと来たものの演奏を躊躇するお子さんに毎年出会います。
そんな時にご案内するのが演奏サポーター。演奏サポーターが様々な相談にのったり、どんな演奏曲にも合わせてサポートしている様子には、さすがプロだと感心してしまいます。
スタッフには音大の学生さんもいて、フルートやコントラバスなど自分の専門の楽器で盛り上げてくれることもあります。普段からピアノを弾く方でも、自分の演奏に様々な楽器が加わる機会はそう多くはないのでは?この頃は演奏予約の申込みの時に演奏サポーターを希望される方もめずらしくありません。昨年は、演奏サポーターにお願いしたい演奏箇所を計画していらっしゃる方までいました!
そうしたセッション中の演奏者は楽しそうでイキイキしています。ありきたりな感想ではありますが、誰かががんばったり耀いたりしている姿にはやっぱり心を動かされます。そしてこの特別な時間を縁の下で支える演奏サポーターの技量には尊敬の気持ちがわいてくるのでした。
その3:川のほとりで贅沢に過ごす1日
この数日のイベントのために、700mほど離れたホールからピアノを運んでいます。移動させるだけでも一苦労のピアノが、隅田川のほとりで聴ける!これ、実はかなり“贅沢”なイベントではないでしょうか?暑すぎず寒すぎない秋の1日に、陽の光にきらめく水面、遠くを走る電車、夕暮れに光る灯をながめながら、ピアノの生演奏を堪能できるのです。
さらに、毎年みんなで行うセッションタイムもあります。オープニングの定番曲は「春のうららの隅田川」の出だしでおなじみの『花』。クロージングの時は達成感を共有しながら1日を優しく締めくくります。色々な楽器が参加すると音の厚みも増して、気持ちが上がる体験です。
体験格差という言葉も話題になる昨今、こんなに充実したイベントでありながら、参加するハードルも聴きにくるハードルも低く、まさに地域に開かれた文化イベントと言える「ストリートピアノすみだ川」。
年に数日だけのこの特別なイベントをぜひご支援、シェアいただければ幸いです。
そして、ご興味をもたれたら11月には実際に会場へと足をお運びください!





