(写真:深堀瑞穂)
覚 和歌子(かく わかこ)さん
作詞家・詩人
平原綾香、ムーンライダーズ、沢田研二ほか多数アーティストへの楽曲提供のほか、Nコン課題曲、校歌などの作詞も多く手がける。92年より自作詩朗読ライブを展開し評価を受ける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも』作詞でレコ大金賞。08年映画『ヤーチャイカ』では原作・脚本・監督(共同脚本監督・谷川俊太郎)。著書に『ゼ口になるからだ』『覚 和歌子詩集』、谷川俊太郎共著の『かっぱ語録』など多数。
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初めて覚さんとお会いしたのは、2016年9月24日、
代官山にあるイベント会場「晴れたら空に豆まいて」で開催された、
谷川俊太郎さんとの「対詩ライブ」会場でした。
対詩とは、連詩の2人バージョンで、
詩を外に開くレーベル「obla(a)t」主催により、
俊太郎さんと覚さんが不定期で開催していたもの。
(昨日の御徒町さんを連れてきてくださった)松崎義行さんが
晴れ豆さんにセッティングの時間から連れて行ってくださいました。
本番は高瀬“makoring”麻里子さんと2人で、小上がり席のすみをお借りして、
お二人による静かな言葉のやりとりと、それを見守る会場の熱気を
ひしひしと感じていたのでした。
(打ち上げにも参加させていただきました)
なんと言っても俊太郎さんが全幅の信頼を寄せている方ですから、
初対面の時は相当に緊張したのですが、
話し方も、纏う空気感も柔らかく、すぐにファンになりました^^
その後、2019年に札幌で開催した
「俊読2019」(桑原滝弥さんと俊カフェ共催)にも
俊太郎さんと一緒に来てくださり、
『対詩 2馬力』(ナナロク社 刊)をお二人で朗読してくださいました。
さらにコロナ禍には、俊カフェと晴れ豆応援のため、
俊太郎さんと対詩を書き下ろし、谷川賢作さんが朗読音源を録音して
送ってくださいました。
(俊太郎さんが私のラジオに出られた時の音源も追加して、
俊カフェオリジナルのCDを作りました。現在も販売中)

さらに2021年5月3日には俊カフェでトークをしてくださいました。
この日は俊カフェの開店記念日で、朗読をしてくださったのが
本当に嬉しかったのでした。(新聞は一部)

このようにして、じわじわありがたい交流を重ねていったのでした。
とにかくいつも俊カフェを応援してくださっているのを肌で感じ、
ありがたいやら、何かお返しできたらいいのに…と思っていたところ、
覚さんが書かれたオラクルカード『ポエタロ』の第二弾を作るということで、
(このクラファンを始める数ヶ月前に)
『ポエタロⅡ』のクラファンのお仕事をさせていただいたのでした。
昨年10月28日、私が最後に俊太郎さんとお会いした時は、
覚さんと、桑原滝弥さん、谷川賢作さん、秘書で編集者の川口恵子さんが一緒でした。
それまでも覚さんから俊太郎さんのご様子を聞くことはあって、
私の中ではもう俊太郎さんといえば覚さん、覚さんといえば俊太郎さん、なのでした。
俊太郎さん遺作は、『新潮』に掲載された覚さんとの対詩でした。
このあとがきを読んだ時は胸が詰まりました…。

今年の5月には、覚さん、高瀬“makoring”麻里子さんと私で、
「ここだけの谷川俊太郎さんのお話 vol.1」を俊カフェで開催。
9月23日には第二弾を予定しています。
とにかく俊太郎さんに関する話題は付きないのです。
まだまだ書きたいことはありますが、ものすごく長くなってしまうので、このへんで。
明日は1日お休みいただき、水曜日にまた更新しますね!




