
みなさん こんばんは。
青森地震で「揺れ方」について、少しお話ししたいと思いました。
地震は、震度が同じでも、地震の「揺れ方」によって
建物が受ける力は変わります。
今回の青森県八戸市も震度6強でした。
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震度6とは
立っていられないほど激しく揺れ、家具が大きく倒れたり物が
飛ぶ危険があります。
建物
壁の崩落や倒壊の恐れがあり、人が大きなけがをする可能性があります。
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地震には、
・短く「ドン」と突き上げる揺れ方
・ゆっくり大きく横に揺れる揺れ方
大きくあります。
「ドン」と急に力がかかる揺れは建物を壊しやすいのです。
阪神淡路大震災と熊本地震は、その代表例です。
ゆっくり大きく揺れる場合は、人は強い揺れを感じても
建物へのダメージが小さいことがあります。
今回の青森地震は震度6強のとても強い揺れでしたが、
揺れが建物に大きなダメージを与えるような「ドン」と
突き上げるタイプではなく、
横に大きく揺れる性質が強かったと言われています。
そのため、家の中の物が落ちるなどの被害はありましたが、
建物が倒れたり大きく壊れたりするような被害には
つながりにくかったと考えられています。
とかく私たちは、地震があると
「震度何?だった」
か気になりますよね?
「震度が大きい=被害も大きい」
「震度6強なら絶対に家が倒れる」
「震度だけわかれば被害はわかる」
と思いがちです。
でも実際は、
「ドンと突き上げる揺れは壊れやすい」
「横揺れは怖いけど壊れにくいこともある」
「震度が同じでも被害は大きく変わる」
これが現実です。
地震を正しく知ることが、私たちの備えにつながります。
防災アドバイザー岡部梨恵子




