始まりは、15年前に破れた一つの夢

この物語の始まりは、今から15年も前のことです。
当時から私たちは、「陶器で、究極の茶こしを創りたい」という夢を描いていました。しかし、その製造コストの高さから、私たちの挑戦は時期尚早と、夢破れました。
時は流れ、人々の価値観は「安さ」から「本質的な価値」へと変化しました。
私たちは、胸の奥で埃をかぶっていたあの日の夢を、もう一度追いかけることを決意しました。
原点回帰と挑戦。
なぜ私たちは、今あえて「陶器」にこだわったのか?

その昔、茶こしは陶器で作られていました。
私たちは、やきもの作りに携わる者として、その素材の力に改めて立ち返りました。
酸やアルカリに強く、飲み物そのものの風味を決して邪魔しない、セラミック。
この素材の可能性を極限まで引き出すことで、茶葉が持つ本来の味わいを、一滴残らず届けられる理想の茶こしにたどり着けるのではないか。
私たちの挑戦は、ただひたすらに、素材の力を信じることから始まりました。
職人・俊三氏の執念と、門外不出の「秘伝の技法」

私たちの前に立ちはだかったのは、あまりに高く、そして分厚い「釉薬(ゆうやく)の壁」でした。
0.3mmという極小の穴は、釉薬をかけた瞬間、いとも簡単に塞がってしまいます。陶芸界の常識では難しいとされてきました。
その不可能を可能にしたのが、職人である俊三氏が2年の歳月をかけて編み出した、門外不出の独自技法です。
15年越しの夢が、一人の職人の執念によって、常識を覆し、現実となった瞬間でした。
この茶こしがもたらす、三つの体験

味覚の体験:驚くほど「まろやか」に
心の体験:一杯のお茶が、もっと愛おしくなる
未来への体験:伝統工芸を、未来へ繋ぐ
リターンに込めた想い

今回のクラウドファンディングでは、私たちの挑戦の集大成として、様々なリターンをご用意しました。
職人の魂が宿る「茶こし単品」から、届いたその日に最高の体験ができる「フルセット+地元の銘茶」まで。
あなたのライフスタイルに合った、最高の体験をお選びください。
①マグカップ+茶こし(5,000円)
②急須+茶こし(5,000円)
③ポット+茶こし(5,000円)
③マグカップ+急須+茶こし(10,000円)
④マグカップ+急須+茶こし+茶葉(15,000円)
この一滴から、波佐見焼の新たな100年を。
最後まで読んでいただき、心から感謝申し上げます。
このプロジェクトは、単に便利な道具をお届けするものではありません。
それは、15年越しの夢を叶えた一人の職人の物語であり、斜陽の伝統工芸に差し込む一筋の光であり、そして、波佐見焼の未来を皆様と共に創っていくための、挑戦状です。
そして、この挑戦はここで終わりません。
この0.3mmの精密加工技術は、茶こしだけに留まらず、コーヒードリッパーや調理器具など、波佐見焼の新たな可能性を切り拓く「種」となります。
私たちは、その未来への第一歩を、皆様と共に踏み出したいのです。
この小さな茶こしから生まれる「まろやかな一滴」が、あなたの日々を潤し、そして、この町の未来を潤す一滴となることを、私たちは信じています。
ご支援、そして情報のシェアを、心よりお願い申し上げます。






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