実は、
「誰かが描いた絵をラッピングする」
って、思った以上に難しい作業なんです。
ひとつは、デジタル素材ならそのままシートにプリントできますが、 手描きの作品の場合は、いったん写真に撮ったりスキャンしたりして、 色味や線の質感を崩さないように調整する必要があります。
そしてもうひとつ。
ピアノって、実は四角い箱のようでいて、たくさんの曲線や段差があります。
そのため、平面で描いたデザインをそのまま貼ると、 想像していた印象と変わってしまうことがあるんです。
どうすれば絵の世界観をそのまま包み込めるか——
角の部分をどう処理すれば絵が途切れないか——
話し合いながら、何度も調整を重ねています。
「難しいけど、完成したら絶対うれしいと思う」
そんな言葉が聞けることを楽しみに制作を進めていきます。
どんなピアノが生まれるのか。 完成まで、どうぞ楽しみに見守ってください。






