
こんにちは!スタッフの吉田麻恭です。
コンサートの第一部では、能登の被災地である神社仏閣をテーマにした楽曲を披露します。
今回は、その中でも深い気づきを得た、總持寺祖院でのエピソードをお伝えします。
◆能登が語りかける、命の響き
震災から約3ヶ月が経った頃、北方さんと能登を回る中で、奇妙な光景をいくつも目にしました。家々の玄関には、被害状況を示す「赤紙」や「黄紙」「緑紙」が貼られていました。まるで、トリアージされているかのような町並みです。同じ地盤のはずなのに、隣り合う家で無事なものと全壊したものがある。特に新築でもなさそうな家が、なぜか被害を免れているのです。
道中で目にした神社の鳥居も、倒壊している場所と、何事もなかったかのように平気な場所がありました。その時、ある法則のようなものに気がついたのです。
「日頃から地域の人々がお手入れをしていたり、大切に想いを寄せている場所ほど、力強く残っている」ということでした。
そして、總持寺祖院を訪れた際、この法則を確信することになります。
激しい揺れの中で、水子地蔵尊や手水社の龍が、崩れた瓦礫を避けるように無事な姿をとどめていたのです。
この時、瓦礫の中、まっすぐと凛として立つ水子地蔵尊をECHO(エコー)した際の音楽・言葉の一部を紹介いたします。
「手の届く範囲で、皆がやれば、それだけで生かされる命があることを、どうか知ってほしい」
そして、これらの光景を前に、北方さんはこう言いました。
「大切にされてきたものは、必ず何かの形で守られる」。
この言葉は、私たちにとって本当に大切なもの、多くの人の想いが込められたものは、見えない力で守られるのではないか、という深い気づきを与えてくれました。
(※水子地蔵尊からECHOした音楽・言葉の全文は、コンサートの会場でお楽しみください。)
◆想いは祈り、音楽は魔法
この「想いの力」という気づきは、同時期に行われていたミュージカルの現場でも、奇しくも同じテーマとして現れていました。2024年5月にガルガンチュア音楽祭で再演されたミュージカル「アワガサキ・トラベラーズ」。出演者の共通意識として「能登復興」が裏テーマとなっていたこの作品では、初演にはなかった新しい楽曲が書き下ろされていました。
それはコンサートの第2部で上演される『意識は魔法』。
♪意識は魔法 想いは祈り〜
この歌詞は、總持寺での私たちの気づきと、まさに深くリンクしていました。
瓦礫の中で無事だった水子地蔵尊や龍がそうであったように、私たちの意識は、物理的な現実をも動かす魔法となり、大切な人や場所への想いは、形のない祈りとなって、きっと何かを護る力になる。そう信じられるような、深いメッセージが込められていました。
そして、初演からのメインテーマとなっているのは、『新・粟ヶ崎遊園』。
♪眠ってる歌を起こせば あなたはあなたを生きられる〜
この歌詞は、北方さんが語る「THE ECHO」そのものです。
北方さんは「THE ECHO」という作曲スタイルについて、こう語ります。
〈ヒトも、モノも、自然も。見えないけど存在している空気や、風や、香りや、音や、意識も。眠っている音楽が、ある。その音楽を、目覚めさせて、実際に聴こえる形にする。そんな音楽の形です。〉
この言葉通り、北方さんは、震災によってかき消されたように見えた能登の「響き」に耳を澄ませ続けました。
瓦礫の中に、悲しみだけでなく、再興へ向かう力強い「音楽」が確かに眠っていると信じて。
コンサートで表現される「THE ECHO」は、まさに、この不思議な力と、それに気づき、信じ続けた人々の想いが重なります。
能登に宿る目には見えない音楽を、耳を澄ませて聴いてみませんか。その音楽は、あなたの心の奥底に眠る「歌」を目覚めさせ、再び前へと進む力を与えてくれるでしょう。
【公演概要】
北方喜旺丈 THE ECHO CONCERT 響の顧天 ひびけ、かが・のと・いのちの音
日時: 2025年9月9日(火)18:45開演
会場: 金沢市アートホール
主催: 株式会社 北方音楽事務所料金: 自由席 5,500円 / 指定席 6,000円 / オプション付き指定席 10,000円
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