喪失から再生を探る現代アート展を開催したい!喪失を語り合える社会を共に

「喪失と再生のアートラボ」展は2025年11月22日から24日、北千住BUoYにて開催する美術展です。ワークショップ参加メンバーそれぞれの喪失体験をもとに、作品化に挑む実験的試み。喪失を形にし共有することで、悲嘆の只中にいる方、まだその痛みを言葉にできない方にも寄り添える場を目指します。

現在の支援総額

376,000

75%

目標金額は500,000円

支援者数

32

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/09/20に募集を開始し、 32人の支援により 376,000円の資金を集め、 2025/10/31に募集を終了しました

喪失から再生を探る現代アート展を開催したい!喪失を語り合える社会を共に

現在の支援総額

376,000

75%達成

終了

目標金額500,000

支援者数32

このプロジェクトは、2025/09/20に募集を開始し、 32人の支援により 376,000円の資金を集め、 2025/10/31に募集を終了しました

「喪失と再生のアートラボ」展は2025年11月22日から24日、北千住BUoYにて開催する美術展です。ワークショップ参加メンバーそれぞれの喪失体験をもとに、作品化に挑む実験的試み。喪失を形にし共有することで、悲嘆の只中にいる方、まだその痛みを言葉にできない方にも寄り添える場を目指します。

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展覧会 の付いた活動報告


11月16日(日)10:30-17:30に、展示会場の北千住BUoYにて開催される「無為フェスvol.3」へ1日限定で参加します。写真の通り、喪失に気づくための問いが書かれた54枚のカードを使って、来場者に1枚選んでいただき対話するというパフォーマンスを行います。コメントは音声収録させていただき、選んだカードの写真とともに11/22(土)から行われる《喪失と再生のアートラボ》展にて上映されます。この「喪失さがしカード」は、歩んできた人生の長さに関わらず、何かを失った経験を引き出し、見つめ直し、今を新しい歩み方で進むためのカードゲームです。このクラウドファンディングのリターンにも設定していますので、皆さまぜひご支援のほど、よろしくお願い致します。展示情報《喪失と再生のアートラボ》展会期:2025年11月22日(土)〜24日(月・祝)会場:BUoY(北千住)プレイベントは11月16日(日)の10:30-17:30


中山春佳さんの作品『背嚢神社』は、喪失の中でも特に「自分を喪う」というテーマに向き合っています。コロナ禍で多くの人がマスクをつけて過ごしたあの数年間。彼女もまた、その中で「本当の顔」を隠すことが日常になってしまった一人でした。病気を防ぐためにつけていたはずのマスクが、いつの間にか「盾」のようになり、人の視線や言葉が怖くて、外せなくなってしまった。中山さんはその感覚を、決して弱さではなく、誰の中にも生まれる「心の枷」として丁寧に見つめています。作品の出発点には、幼い頃の記憶がありました。小学生のとき、周囲が赤や黒のランドセルを選ぶ中で、彼女は迷わず「水色のランドセル」を選びました。両親はそれを否定せず、「そのままでいい」と言ってくれたそうです。その体験が、「ありのままで生きる勇気」の原点になっていました。《背嚢神社》は、そうした彼女の記憶から生まれた「祈りの空間」です。中央には、水色のランドセル。その周囲には赤と黒の柱が立ち、不織布の布が天井から垂れ下がり、マスクのように覆いをつくります。鑑賞者はこの小さな「神社」に足を踏み入れ、自分の中にある「覆い」や「言えない本音」と静かに向き合うことができます。ランドセルは、かつての「ありのまま」を象徴し、その前に置かれたお賽銭箱は、祈りを託すための場として置かれています。中山さんの作品は、単なる展示ではありません。それは、「あなたの中にもある小さな祈りの場所」を見つけるための導きです。誰もが何かを守るために身につけた「覆い」を、少しずつ外していく勇気をもらえる――そんな体験になると思います。喪失とは、失うことだけでなく、「ありのままでいる自分」を忘れてしまうことでもあります。《背嚢神社》は、その喪失を癒し、再び自分の顔を取り戻すための祈りそのものです。展示情報《喪失と再生のアートラボ》展会期:2025年11月22日(土)〜24日(月・祝)会場:BUoY(北千住)


南晶乃さんの作品『Lifeline』は、静かで、そして圧倒的に強い作品です。彼女は、病を抱えたお子さんを亡くした経験を持ちます。その喪失は、言葉で語るにはあまりにも深く、長い時間をかけて、いまの彼女の表現へと昇華されていきました。『Lifeline』この作品は、「つながり」という言葉を、もっとも切実なかたちで問い直す試みです。それは、目には見えないけれど確かに存在しつづける、命の記憶そのものを可視化するような空間。ここで描かれるのは、喪失の痛みではなく、たしかに「つながっている」という時間が今もなお流れているという実感です。観る人の動きに呼応して光が明滅し、空間の中に脈動のようなリズムが生まれます。それは、もうこの世界にいない誰かの呼吸と、いま生きている私たちの呼吸が、ほんの一瞬、重なり合うような瞬間です。「命とは、終わりではなく、連なりなのかもしれない。」作品全体を包む光は、その問いをそっと差し出すように会場を満たしています。『Preserving』同時に、南さんはもう一つの作品を用意しています。それは、展示室が“研究室”に変わるような参加型のワークショップ。生花を脱水・脱色し、再び色を吹き込んでプリザーブドフラワーを生成する過程を見せながら、「記憶とはなにか」「再生とはなにか」を問いかけます。参加者はガラスシャーレに、大切な人への想いを込めたミニアレンジを制作します「研究メモ」には、それぞれの心の中にある“命の記憶”が、言葉となって、静かに積み重なっていきます。南さんは言います。「あの子の命が、いまも私の中を流れているように感じる。だから私は、今を生きる。」彼女の作品は、決してもとには戻らない世界にも、一粒の種のように形を変えながら生き続けていることを、そっと語りかけてくれます。『Lifeline』は、失われた存在と、いまここにいる自分とをつなぐ光。そして『Preserving』は、その記憶を新しい形に再生させる試みです。それはまるで、「喪失」という名の夜を抜けていくための、一筋の光のように見えます。展示情報《喪失と再生のアートラボ》展会期:2025年11月22日(土)〜24日(月・祝)会場:BUoY(北千住)


清水ミサさんの企画を初めて見たとき、そこにあったのは「悲しみ」ではなく、「寄り添い」だと感じました。彼女がテーマとするのは、病で亡くした恋人の記憶。それでも彼女の言葉や作品には、喪失という言葉が似合いません。むしろ、「まだこの世界のどこかに、あなたがいる気がする」そんな静かな希望が、光のように漂っています。作品は2点制作予定です。《同じ、海を。》「海が見たいね」という、亡き恋人の一言から始まった旅。彼女が一人で訪れた瀬戸内の水平線を、彼も同じように見ているのだろうか――。この作品では、大型キャンバスに広がる海の写真の前に、蛍光塗料で描かれた「見えない影」が浮かび上がります。ブラックライトが彼の存在を照らし、鑑賞者の影が重なる瞬間、「不在の存在」と「存在の不在」が交差します。見えないけれど、確かにそこにいる。その体験を通して、私たちは「ひとりではない」という感覚をほんの少しだけ思い出すのです。《1826 Days》もうひとつの作品は、彼のいない1826日――5年間の記録です。日記や手紙をもとに切り貼りしてつくられた薔薇の花。それは、彼から受け取った夢の中の9本の薔薇を、今度は彼女が手渡すためのもの。風がそっと吹き抜ける草原の映像が投影される中で、紙でできた薔薇がわずかに揺れます。その揺らぎは、生と死のあわい、夢と現実の狭間の呼吸のようです。23日は来場者が自ら大切な喪失者や喪失物に向けて言葉を書き、一輪の薔薇を手向けることもできます。それは、誰かを想うという行為そのものが、「再生」であることを思い出させてくれる体験です。ミサさんは、今もモーニングジュエリーを身につけています。それは、喪失を忘れないためではなく、共に生きるための証のように見えます。彼女の作品は、「悲しみを乗り越える」ではなく、「悲しみと共に生きる」という道を、美しく、静かに示しているのだと思います。見えない誰かと、同じ海を見ている。その確信が、再生の始まりなのかもしれません。展示情報《喪失と再生のアートラボ》展会期:2025年11月22日(土)〜24日(月・祝)会場:BUoY(北千住)


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