
こんにちは。
「100億円企業を目指せ!遊びながら学べる“起業家育成ゲーム”体験」事務局です。
今回は、『M&A戦国時代』の中でもプレイヤーの感情を大きく揺さぶる仕掛け──「イベントカード」開発の裏側をお話しします。
『M&A戦国時代』最大の醍醐味は、「せっかく買収したのに、思わぬトラブルで赤字に転落!」まさに、“買収したら事故物件だった!?” という瞬間です。
この予測不能な展開を生むのが、「インシデントカード」と呼ばれるイベントカードです。
開発初期、私たちの課題は「M&Aをリアルにしすぎると楽しくない」「単なる運ゲーにもしたくない」という相反するテーマでした。
そこで出した答えが、“リスクも報酬も納得感を持って体験できる”バランス設計です。
現実のM&Aでは、買収後に想定外の問題が明らかになることがあります。
たとえば「財務上の粉飾が発覚」「主要社員が退職」「顧客離れ」「取引先の与信悪化」など。
こうした“現場のリアル”を再現しつつ、ゲームとして楽しめるようにしたのがインシデントカードの狙いです。
たとえばカードの一枚には、「買収した会社の倉庫が老朽化していた!修繕費で利益▲1億円」など、ユーモラスな表現の中に実際の経営判断の重みを織り込みました。
もちろん、悪いカードばかりではありません。
「買収先の人材が活躍し、利益+2億円」「新規顧客を獲得、営業利益2倍」などの“好転イベント”も用意。
この両極端の出来事が、まさにM&Aの現実──「チャンスとリスクは表裏一体」という教訓を自然に体感させてくれます。
開発では、弁護士・税理士・コンサルタントといった専門家の知見をもとに、現実にあり得る事例をピックアップ。
「実際のM&Aでどんな“落とし穴”が起こるか?」を議論しながら、30種類以上のカード案をテストプレイで検証しました。
その結果、単なるサプライズではなく、「プレイヤーが次の一手を考えるきっかけになる」仕組みとして完成したのです。
つまり、イベントカードは“運要素”ではなく“学びの触媒”です。
不測の事態を前向きに乗り越える──そのプロセスこそが経営の本質。
ゲームを通じて、リスクを「怖いもの」から「コントロールできるもの」へと変えていくことが、この仕掛けの最大の目的です。
興味を持ってくださった方は、ぜひ体験会でこの“事故物件”のスリルを味わってみてください。



