
1月31日をもって、ミルカメのクラウドファンディングは終了しました。結果として、目標金額を達成することができました。本当にありがとうございました。
今日は、この期間を通して改めて見えてきたミルカメというサービスの姿について、率直に書いてみたいと思います。
ミルカメは「便利な仕組み」では終わらない
クラウドファンディングを進める中で、私たちは何度も「ミルカメとは、どんな存在であるべきか」を考え直すことになりました。
サービスの形や機能だけを見ると、ミルカメは園に設置されたカメラの動画を配信する仕組みです。しかし実際には、それ以上に、家庭と園のあいだにある時間や感覚を、どうやってなめらかにつないでいくかという問いに向き合うプロジェクトなのだと感じるようになりました。
ミルカメが向き合っているのは、情報が足りないことではなく、それぞれが一生懸命に関わる中で生まれがちな、距離や認識のズレをどうやさしく埋めていくかというテーマなのではないか、と考えています。
見えないことが、不安を生むのではない
保護者が感じる不安は、単に「見えないから」生まれるものではありません。
・見えない時間をどう受け止めればいいかわからない
・園での出来事を家庭の中でどうつなげればいいかわからない
・先生に聞くほどでもないけれど気になっていることがある
そうした言葉にしにくい小さな迷いや戸惑いが、少しずつ積み重なっていくことが、不安につながっていくのだと感じました。
ミルカメは、そうした迷いをなくしてしまうものではありません。けれど、迷いが大きくなりすぎる前に、「同じ時間を共有している」という感覚を持てる場面を増やすことはできる。この可能性こそが、ミルカメの本質なのだと思います。
ミルカメは、使われながら意味が育っていくサービス
クラウドファンディングという期間を通して感じたのは、ミルカメは最初から完成された答えを持ったサービスではない、ということでした。
家庭、園、そして子ども。それぞれの立場や状況によって、「安心」の感じ方や、心地よい距離感は少しずつ異なります。
ミルカメは、その違いを一つの正解にまとめるのではなく、それぞれの現場に合った関わり方を見つけていくための、余白を持った仕組みであるべきだと、今は考えています。
実際にこのプロジェクトに関わる人が増えるにつれ、「家庭と園が、より良い形で子どもを見守るにはどうしたらいいか」という問いそのもののように感じられるようになりました。
これからは、実際の運用の中で得られる声や気づきをもとに、ミルカメの役割やあり方を少しずつ確かめ整えていくフェーズに入ります。
ここからが、本当のスタート
クラウドファンディングは終わりましたが、ミルカメはここからが本番です。
・実際の現場でどう使われるのか。
・保護者の気持ちはどう変わるのか。
・園との関係性に、どんな前向きな変化が生まれるのか。
これらは、机上ではなく、実際に動かしてみて初めて見えてくることばかりです。
だからこそ、今回の達成を完成ではなく、検証と改善が始まるスタートラインとして受け止めています。
最後に
ミルカメは、子どもを映すためのサービスではありません。家庭と園のあいだにある見えない距離を、無理なく、少しずつ近づけていくための試みです。
その挑戦をここまで一緒に進めてくださった皆さまに、改めて心から感謝申し上げます。
これからも過程も含めて、正直に、丁寧に、このプロジェクトを育てていきますのでよろしくお願いいたします。



