東京経済大学現代法学部教授で特定非営利活動法人CrimeInfo代表でもある、田鎖麻衣子弁護士より応援メッセージをいただきました。
1997年夏の暑い午後、私は、ひょんなことから永山則夫さんの遺品引き取りに同行し、永山さんと「出会」いました。28年余りが経ったいま、貧困、虐待、少年の刑事事件、犯罪被害への向き合い、鑑定のあり方、効果的な弁護など、様々な切り口で貴重な意義をもつ記録群が、散逸の危機にあるといいます。皆で少しずつ力をあわせ、次世代へと引き継ぎましょう。(田鎖麻衣子)
永山則夫さんの控訴審弁護団に加わり、差し戻し控訴審まで約6年間年弁護人を務めた大谷恭子さんとのトークイベントを、CrimeInfoで公開されています。こちらもぜひご覧ください。
「大谷恭子さんと語る『弁護士へのアクセス:生と死の分かれ目』」CrimeInfo死刑廃止デー企画 2020年10月9日
田鎖麻衣子
特定非営利活動法人CrimeInfo代表。弁護士(第二東京弁護士会)。東京大学法学部卒。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士(法学))。東京経済大学 現代法学部 教授。主な著書に、「本当に命を尊ぶために——死刑制度」『人権読本』(岩波ジュニア新書、2001年)、『孤立する日本の死刑』(現代人文社、2012年、デイビッド・T・ジョンソンと共著)、「“死刑は被害者のため”なのか」『「被害者問題」からみた死刑』(日本評論社、2017年)、主な翻訳に、アンソニー・スミス『ギデオンのトランペット』(現代人文社、2020年)、モンロー・フリードマン、アビー・スミス『なんで、「あんな奴ら」の弁護ができるのか?』(現代人文社、2017年、共訳)などがある。



