── はじめに──
このクラウドファンディングは、
京都・丹後、久美浜の牧場で育てた乳から
「この土地でしか生まれない長期熟成チーズ」をつくるための挑戦です。
すぐに完成するものではありません。
何年も時間をかけ、失敗を重ねながら育てていくチーズです。
だからこそ、完成してからではなく、
つくる途中から一緒に関わってもらいたいと思い、
クラウドファンディングという形を選びました。
この土地で、この牛たちと、この乳で。
私たちのこれからの挑戦を、応援していただけたら嬉しいです。
── 自己紹介 ──
はじめまして、こんにちは。
丹後ジャージー牧場 の平林 学です。
このたび、私が生まれ育った久美浜の風土を生かして、
「この土地でしかできない長期熟成チーズづくり」に挑戦します。
ずっと夢だったこの挑戦を形にするため、
今回クラウドファンディングという形で、皆さんのお力をお借りしたいと思っています。
私たちの牧場は、祖父母が戦後まもない昭和24年(1949年)に、
乳牛1頭から京都府京丹後市久美浜町で始めました。
久美浜町は、京都府の最北端、兵庫県との県境に位置し、
久美浜湾と田園が広がる、静かでのどかな土地です。

私たちの牧場のある京丹後市

私たちの企業理念は、
milk the sora
milk the tango
ー丹後を良くする、一滴のミルクー
私たちが大切にしている考え方のひとつに、「地元」があります。
地元というのは、ただの場所ではなく、私たちをここまで育ててくれた「風土」であり、「人」であり、「まち」そのものです。
戦後まもない頃まだ食糧も、子どもたちの栄養も足りなかった時代に、祖父が「新鮮で栄養のある牛乳を毎日飲ませたい」と、たった1頭の乳牛を飼いはじめました。
昭和25年早春頃、初めての乳牛を導入した当時の酪農の恩師と祖父(写真右)
昭和27年頃の祖父と、牛
昭和28年頃の搾乳風景
昭和33年頃の牛乳処理プラント
その想いが形になり、やがて牛乳処理工場ができ、地域の100を超える幼稚園や学校に牛乳を届けるようになりました。
父はその志を受け継ぎ、そして20年前、牧場牛舎の隣に小さな工房「ミルク工房そら」を立ち上げました。
大量生産が当たり前だった時代に、あえて希少のジャージー牛を育て、質の高いミルクにこだわりました。
母はそのミルクを使い、ミルキーなチーズや濃厚なアイスクリームを丁寧に手づくりしていきました。
父はその味を全国へ届け、牧場には多くの人が訪れるようになりました。
牛と人が触れ合うそんな牧場のあり方を築いてきたのが、両親でした。
丹後の豊かな自然と、支えてくださる方々、そして久美浜というこの場所。
そのすべてが、僕たちの原点です。
平成16年牧場牛舎横に「ミルク工房そら」をopen

毎朝搾りたての生乳の状態を確かめる父
朝搾りたてジャージー牛の生乳
母の想いの籠ったフロマージュ(フロマージュ・デュ・くみはま)
2018年頃のチーズ製造風景
夏の暑い日の製造室はサウナ状態
モッツァレラチーズ製造中

最高のフロマージュができますように(おまじない)
2008年頃、父が大阪吹田市へ乳製品販売
ミルク祭り 年に1回牛乳のおいしさを伝える祝祭
2008年 牧場周年祭 (ミルク祭り恒例餅つき大会)
自家栽培スーダンを牛に与えてます
牛舎は、祖父の時代から変わっていない、
今でも除糞は手作業です。朝の搾乳後のほっとする瞬間
朝の工房オープン前、朝日が眩しい。
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── 私たちの牧場の5つのアクション──
1、ここでしか出せない「丹後の味」をつくること
2、地元で豊かに暮らせる「誇れるしごと」をつくること
3、地元の農業や自然ともっとつながり「自然に寄り添った牧場」であること
4、丹後にくる「きっかけになる牧場」であること
5、小さな酪農から、「世界に通用するものづくり」をすること
── このプロジェクトで実現したいこと ──
私たちの仕事は、毎日、牛たち一頭一頭の顔や体調を確かめ、声をかけることから始まります。そうしてから、搾乳が始まります。
地味で、大変な仕事ばかりです。それでも、牛の命と向き合う時間を重ねる中で、「自然の恵みを、きちんとした形で届けたい」という気持ちは、少しずつ強くなっていきました。
私たちの工房は小さく、すべての製造工程に目が行き届きます。チーズを仕込むときの牛乳の香り、製造室に漂う空気、牛乳の状態の微妙な変化。その一つひとつに、この土地の息づかいが宿っているように感じています。
そんな中で、どうしても形にしたいと思うようになったのが「長期熟成チーズ」でした。久美浜の風土をそのまま閉じ込め、時間をかけて育っていくチーズ。これを、次の世代につなげる「久美浜の味」にしたいと考えるようになりました。
そのためには、安定した熟成環境を整え、時間をかけて試行錯誤を重ねる必要があります。私たちが今回クラウドファンディングで実現したいのは、電気に頼らず、“土地の力だけでチーズを育てる”自然熟成庫の建設です。
潮風を含んだ空気、季節ごとに変わる湿度、冬には雪が降り積もり、夏には蒸し暑い風が吹く。
それらがチーズに与える影響は、想像以上に大きなものがあります。
だからこそ、できる限り動力に頼らず、自然の調湿や通風を設計に取り込み、土地そのものを味に刻む熟成の場をつくりたいと考えました。
丹後・久美浜という場所の風と、季節の移ろいをそのままチーズにした、ここにしかない味を生み出す挑戦です。
その第一歩を、ぜひ皆さんと一緒に踏み出したい。
「牛と自然、そして人がつながって生まれるチーズ。」
私たちがつくりたいのは、「丹後の自然そのものを、時間で熟成させたチーズ」
この場所からしか届けられない味を、一緒に育てていけたら嬉しいです。
かぶと山展望台から望む久美浜湾と小天橋
── 現在の準備状況 ──
⚪︎ハードチーズ試作 ・熟成 期間の検証
⚪︎建築家安宅研太郎氏との熟成庫の設計・温湿度管理システムの検討
新しい熟成庫の外観スケッチ図
⚪︎岡山・北海道・九州のチーズ工房を巡り、現場の技術と酪農業へ対する想いを学ぶチーズ視察を実施
2024年 10月 岡山県へチーズ視察(吉田牧場の吉田さんと)
2025年7月 北海道へチーズ研修&視察
2025年 宮崎県へチーズ研修&視察(ダイワファーム大窪さん)
──リターンについて──
支援いただく方には、感謝の気持ちを込めて、私たちのチーズやスイーツ、私たちの牧場の取り組みに協力してくださっているお店とのコラボ商品、そして熟成庫完成後の特別なハードチーズをお届けします。
どのリターンも、そらの“今の味”と“これからの味”を感じてもらえる内容です。
⚪︎発送についてのお願い
本プロジェクトのリターンは、生産状況や準備の都合により、順番にお届けさせていただきます。
そのため、すべてのご支援者様に同じタイミングで発送することが難しく、到着時期に多少の前後が生じる場合がございます。
できるだけ早くお届けできるよう努めておりますが、一度に発送できる量に限りがあるため、少しお待ちいただくこともございます。あらかじめご理解いただけますと幸いです。
下記のスケジュールはあくまで目安です。牛たちの体調や、チーズの製造・熟成の進み具合を確かめながら、心を込めて順次発送してまいります。
どうか温かく見守っていただけますと嬉しく思います。
──スケジュール──
2026年2月初旬 クラウドファンディング開始
2026年5月頃〜 順次リターンを発送予定
2027年4月頃 熟成庫建設完成
2028年春〜夏頃12ヶ月熟成チーズ初回発送開始
2029年春〜夏頃24ヶ月熟成チーズ完成・発送予定
2026年5月〜2029年その他リターン発送完了
チーズ熟成庫や、熟成の様子は随時インスタグラムでお知らせいたしますので、ぜひフォローお願いいたします。
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──プロジェクトに関わって頂ける方々のご紹介──
安宅 研太郎(あたか けんたろう)
建築家/株式会社パトラック代表取締役
1974年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院修了後、アタカケンタロウ建築計画事務所を設立(2015年、株式会社パトラックに改組)。「シャノアール研修センター」、「狭山ひかり幼稚園」で日本建築学会作品選奨受賞。+αの空間を持つ在宅医療の診療所「かがやきロッジ」でグッドデザイン金賞、医療福祉建築賞受賞。診療所と大きな台所のあるところ「ほっちのロッヂ」、重症心身障害児・医療的ケア児のための保育/メディカルフィットネス/宿泊を行う「かがやきキャンプ」の設計も手掛けている。
また岩手県遠野市で緻密な調査/計画/実践/教育を同時並行的に行う地域再生プロジェクト「遠野オフキャンパス」の企画・運営も行い、現在は江戸期最大の曲り家、重要文化財千葉家住宅の展示・活用プロジェクトが進行中
http://www.ataken.com
株式会社パトラック
池田 聖太(いけだ しょうた)
建築家/3916architecture代表取締役
1981年生まれ。日本工業大学大学院修了後TNAに入所し住宅や店舗ビル等を担当し、2014年に3916architeture設立。近年では、福島県会津地方の地域振興・文化交流施設「奥会津水力館」で福島県建築文化賞優秀賞受賞。くまもとアートポリスでの共同プロジェクト「エバーフィールド木材加工場」では、地元産の中小径材で木造大空間を実現し、TECTURE AWARD 2025 グランプリ、木材活用コンクール農林水産大臣賞、日本空間デザイン賞2025金賞、ウッドデザイン賞国土交通大臣賞を受賞。
安宅研太郎氏とは2015年から、かがやきロッジ・ほっちのロッヂ・かがやきキャンプなど地域に開かれた医療福祉建築で協働している。
https://ikdsho.com
3916architecture
山田真輝(やまだ まさき)
プロジェクトマネージャー/合同会社gyoninben代表取締役
1994年生まれ。神戸在住。1歳児の父。ブラジルとニカラグア、インドで、植民地化で塗り替わる文化や、格差、環境を無視した開発やビジネスモデルに違和感を感じながら育つ。日本最大規模のマルシェ「青山ファーマーズマーケット」の企画を運営。都市と農をつなぐ活動と日本の食文化に未来を感じる。2019年に神戸に移住し、トランクデザイン、神戸R不動産を経て、食・農・伝統産業が交わる分野のプロジェクトマネジメント会社gyoninbenを設立。神戸を拠点に生産者や牧場、飲食店、商店街、陶器産地等、食・農・伝統産業を領域としたプロジェクトマネジメント業を行う。
無農薬のビーツの食品メーカーを「BETTE」を手掛ける。都市部の成長とは異なるベクトルに歩む、地方や農山漁村の在り方を探求中。
──リターン協力店のご紹介──

paradi_kinosaki/ペイストリーカフェ
https://paradi.official.ec/
︎PARADIの紹介文
地方の小さな温泉街ながら、国内外で様々に活動するクリエイティブな人たちを巻き込み発信する、ローカルコミュニティの理想的な形を体現している城崎温泉の一角にあり、まさにそのハブのような役割りを果たしているペイストリーカフェ。城崎温泉で必ず訪れたいスポットとして人気なだけでなく、焼きたてのクロワッサンや焼き菓子をはじめ、コーヒーやオリジナルブレンドティーなどはどれもクオリティが高く絶品。

BETTE(ベッテ)/ビーツ専門店
https://bette-kobe.com/
BETTEの紹介文
ビーツ専門の小さな食品メーカー
2022年の夏、神戸・三宮の喫茶店で僕たちは出会いました。元プロサッカー選手の酒井高聖と、地域農業に携わる山田真輝は『アスリートの活躍を、日本の農業で支えたい』という想いで意気投合。酒井はドイツでの選手時代、トレーナーからビーツを勧められ、その力を実感。一方、山田は『地域農業と暮らしの距離を縮めたい』と考え、日本の農業の新たな可能性を模索していました。それぞれの想いが交差して、生産者や職人との出会いを重ねながら商品開発に取り組み、ビーツの力をより多くの人へ届けるため挑戦を続けています。

OFF.kinosaki/Bistro|Café(城崎温泉/兵庫)
https://www.instagram.comhttps:/off.kinosaki/
OFFの紹介文
地元食材+ナチュラルワイン+温泉=Paradise
ローカルな食材と、自然派ワインとスペシャルティーコーヒーが楽しめる料理店。オーナーシェフの谷垣亮太朗さんの地元愛、生産者へのリスペクト、そして素材の味を引き出す技術を楽しめる空間には、地域のみならず、全国、いや世界中から訪問者が訪れる。ローカルの良さを存分に楽しめる最高のレストラン。
あさみせのはなれ/ロールパン屋
https://www.instagram.comhttps:/asamiseno_hanare/
あさみせのはなれの紹介文
皆さまにとって、日常のちょっとした特別なひとときを届けたい、地域に根差した田舎町の小さなパン屋です。
豊岡市但東町でロールパンを製造販売しているお店。
天然酵母を使い、じっくりと発酵させることで小麦本来の香りを引き出し、湯種製法によって“ふわもち”の食感に焼き上げたロールパンを日常的に食べていただけるよう、親しみやすく、どこか懐かしさのある、やさしい食感にこだわっています。
豊岡産の有機小麦と国産小麦を使用し、豊岡や京丹後の食材を取り入れながら、惣菜パンから菓子パンまで幅広く製造しています。
※まだ、これからリターンなど新しい商品が出来次第随時ご紹介します
最後に。
少しだけ本音を話します。
実は、僕は最初から酪農が好きだったわけではありませんでした。
朝早いし、休みは少ないし、子どもの頃は「なんで自分家は、こんなに忙しいんやろ」
と思うことも多かったです。
大学を出た当時、僕はまだ都会でふらふらしていました。
「僕は、親の後を継がずもっとかっこいい仕事に就こう!」そんな気持ちで学生時代はいました。
でも、
そんなとき、親しくしてくださっていた方々と一緒にイタリアへ行く機会がありました。
向かった先は、ローマでもミラノでもなく、サルディーニャ島。
観光地ではない、地元の人が土地の恵みとともに暮らすローカルな場所でした。
サルディーニャ島へ、ちょうどその時期が、
イースター(キリストの復活祭)でした。
そこに流れる今まで感じたことがない空気感や、人と自然の距離感を見て、「自分もこんなふうに、地元と生きていきたい」そう感じて、久美浜に帰ることを決めました。
地元に帰って見れば、同世代で地元で頑張っておられる料理人の方が沢山いることに気がつきました。
牛の世話をして、搾りたてのミルクを味わって、、、気がつけば、嫌いだったはずの仕事に、毎日向き合っている自分がいました。
いまは、やりがいを感じています。
祖父や父が積み上げてきたものが、ようやく自分の中で一本につながったように思います。
そして、この景色や空気感、手のしごとを、自分の子どもたちにも残してやりたいという気持ちが、年々強くなってきました。今回つくろうとしている熟成庫は、ただチーズを置く場所ではなく、丹後の風や湿度、土の香りをそのまま映し込む「小さな自然みたいな場所」です。
この土地でしか生まれない味を、時間をかけて未来へ届けるための挑戦になります。
正直、プレッシャーも不安もあります。
でも、子どもたちが大人になったとき、「あのとき父は、ようやったな‼︎」と笑ってくれたら、それだけで十分です!
小さな牧場から生まれる一滴のミルクが、誰かの未来につながることを願って。
丹後を良くする一滴のミルクを、これからも。
有限会社 丹後ジャージー牧場
平林 学
《プロフィール》
1981年6月生まれ。酪農家の三代目として育ち、7歳頃から続けてきた剣道を通して、礼儀や集中力、強い心と体、そして相手を思いやる姿勢など、日常にも生きる「人としての基礎力」を身につけた。大学卒業後はアパレル業界に興味を持ち、アパレル企業へ就職。ものを売る仕事の奥深さや、お客様に届けるうえで大切なことを学ぶ。
20代後半に実家へ戻り、製造部、販売部、牧場部のスタッフとして現場の仕事に従事。その後、一昨年より専務取締役に就任。
祖父の代から続くお客様に愛される企業であり続けるため、時代のニーズを捉えながら自分らしい価値を加え、次の世代へバトンをつないでいきたいと考えている
スイスから、私たちのチーズを本格スタートするきっかけの恩人
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この場所でしかできないものづくりを、これからも続けていきます。
完成まで、どうか見守っていただけたら嬉しいです。
最新の活動報告
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「新熟成庫で育つチーズのリターンを、段階別に追加しました」
2026/02/07 11:30プロジェクトをご覧いただき、そして応援してくださりありがとうございます。新熟成庫の完成に向けた準備が進む中で、「完成後、どんなチーズが生まれるのか」「熟成の違いを味わってみたい」という声をいただくようになりました。そこで本日、新熟成庫で育つチーズを、関わり方や熟成期間に応じて選んでいただけるよう、3つのリターンを追加しました。・10,000円:新熟成庫で育つ、はじまりの熟成チーズ・20,000円:12ヶ月または24ヶ月熟成チーズ(いずれかを選択)・30,000円:12ヶ月+24ヶ月 熟成チーズの食べ比べセット同じ乳、同じ場所、同じ時間の流れの中で育ちながら、熟成の長さによって、味わいは少しずつ変わっていきます。それぞれの時間が生む違いを、楽しんでいただけたら嬉しいです。いずれも熟成状況や数量に限りがあるため、ご用意できる数は多くありませんが、この挑戦を「味わうことで応援したい」と感じてくださる方に届けば幸いです。詳しい内容は、各リターンページにてご確認ください。引き続き、ミルク工房そらの挑戦を見守っていただけましたら嬉しいです。 もっと見る
公開から2日。応援ありがとうございます。
2026/02/06 10:53プロジェクトをご覧いただき、そして応援してくださり、本当にありがとうございます。公開から2日が経ち、すでに多くのあたたかい言葉をいただいています。新熟成庫は、すぐに完成するものではありません。時間と、この土地と向き合いながら進めていく挑戦です。だからこそ、最初に気持ちを寄せてくださった皆さんの存在が、今の私たちにとって大きな支えになっています。まだ始まったばかりですが、一歩ずつ、丁寧に積み重ねていきます。引き続き、ミルク工房そらの挑戦を見守っていただけたら嬉しいです。 もっと見る




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