
釜石地方森林組合の震災からの再生と新たな挑戦を描いた『つなぐ森林業 海のまちの森林組合、復興からその先へ』(PHP研究所)の刊行にあたり、ゆかりのある方々から頂いたメッセージをご紹介しています。
この「活動報告」の投稿は、クラウドファンディング終了後も続けていきますが、この応援メッセージの連続投稿はいったん今日で終了です。
最終回は、『つなぐ森林業』の主人公でもある釜石地方森林組合 理事兼参事の高橋幸男さんです。
この本の企画を手塚さんから聞いた時、正直、不安もありました。
というのは、釜石地方森林組合には40年の歴史があり、そのうちの15年だけを取り出して本にするというのは、森林組合の職員としてどう考えたらいいんだろうか、という思いがあったからです。
一方で、自分たちが震災後、本当に多くの人たちに支えられてやってこられたことの記録は、残しておきたいという思いもあったので、第三者の立場で、手塚さんの視点で残すという方法が最適ではないかと考え、賛同しました。
取材を経て、完成が近づいてきた原稿に目を通すうちに、自分の不安は杞憂だったと思いました。自分たち釜石地方森林組合が特別に立派だから復興したわけではなく、目の前にある、やるべきことにひとつひとつ向き合い続けたら、先が見えてきたのだという、自分が言いたかったことが伝わる文章でした。
自分は弱い人間で、もともとは内向的なタイプです。震災直後も、つらい現実から何度も逃げようとしました。しかし、どうしてよいかわからない状況の中で、人としてやるべきことは何かを考えていると、職員や回りの人たちがヒントを与えてくれました。人としてやらなくてはならないことをやっているうちに、本当にやるべきことが見えてくるーーそんな15年間でした。
強い人、立派な人でなくても、その時その時の最善を模索するうちに、おのずと道は拓けます。
東日本大震災のあと、全国で災害が多発し、どうしてよいかわからず悩んでいる人が大勢いると思います。そういう人たちにこの本が届き、少しでも勇気づけることができればと思います。




