
あなたのリーダーシップスタイルが、部下にどのような影響を与えているか考えたことはありますか?
部下の成長は企業の成長に直結するため、一度じっくり考えてみる価値があります。
マインドフルネス伝道師のガネーシャ尾上です。こんにちは。
ビジネスの世界では、いまだに「怒って部下を育てる」というスタイルが一般的に見られます。
しかし、実際にはその方法が効果的でないケースも非常に多いです。
人は強いストレスに直面したとき、大きく分けて3つの反応を示します。
• 「戦う」
• 「逃げる」
• 「固まる」
この3つの反応は、インド発祥のアーユルヴェーダで言う「ドーシャ」(個々の性質・性格)に深く関連しています。
ドーシャによる反応の違いとは?
ピッタ(火の性質)
ピッタは「戦う」傾向があります。
ストレスがかかるほど闘争心が高まり、問題に正面から立ち向かうタイプ。
反面、怒りやすく攻撃的になることがあります。
ヴァータ(風の性質)
ヴァータは「逃げる」傾向を示します。
新しい環境やプレッシャーに敏感で、不安を感じると回避行動に走るタイプです。
カファ(土の質)
カファは「固まる」タイプ。
ストレスがかかると動けなくなり、受け身の姿勢を取りがちです。変化に対する抵抗感も強いです。
怒って育てる指導法がピッタ以外に逆効果な理由
指導者がピッタタイプの場合、自分自身のスタイルと同じ「戦う」姿勢を部下にも求める傾向があります。
この方法は、ピッタ型の部下には効果的で、モチベーションを引き出すことも可能でしょう。
しかし、ヴァータやカファ型の部下にとっては、逆にモチベーションを大きく下げる結果となります。
怒りがストレスを増幅させ、逆に成長を阻害してしまう可能性があります。
多様性を生かしたリーダーシップを
現代の職場環境では、多様性を尊重することが求められています。
部下一人ひとりのドーシャ(性質)を理解し、それぞれに適したアプローチを取ることが大切です。
ドーシャを理解し、個々の特性に合わせた育成方法を身につけることで、全てのタイプの人が本来の能力を最大限に発揮できる環境が作れます。
あなたの指導が、部下の可能性を最大限に引き出し、会社全体を成長させるきっかけになるでしょう。



