
活動報告 Vol.2:「一週間が経過して」〜中庭のシンボルツリーが告げる油亀の歴史と未来〜「油亀の未来」へのプロジェクト。
クラウドファンディングがスタートして、一週間あまりが経ちました。
連日、たくさんの嬉しいコメントとともにご支援をいただけて、本当に嬉しいです。
また、遠方からも、実際に油亀までお越しいただき、直接温かい励ましのお言葉を伝えてくださる方も多く、そのお気持ちに心から感謝し、大変な力をもらっています。本当にありがとうございます!

■質問ランキング第4位!油亀を見守る「タイサンボク」
築140年の古民家、アートスペース油亀。
この建物を訪れてくださる方から、様々な質問をいただきます。
そのなかでも中庭に関するお尋ねは特に多く、質問ランキング第4位です。
とりわけ存在感を放つ一本の木が、お客様の目を引いているようです。
「この木は何の木ですか」と、多くの方が聞いてくださいます。
その名はタイサンボク。
6月になると白くて大きな花を咲かせます。
実はこのタイサンボクは、もともと日本にはない木でした。
北アメリカが原産で、この国に伝わったのは明治初期と言われています。
油亀が建てられたおよそ140年前から、中庭のタイサンボクは、この建物とともにありました。
ずっとずっと、この建物を見守ってきたシンボルツリーです。

タイサンボクは6月になると白くて大きな花を咲かせます。
毎年、花を咲かせるたびに、今年もこの場所で巡り会えたことに喜びを感じています。
私にとっては、桜のような存在とでもいいましょうか。
むしろ桜以上に、一年、歳月の経過を告げる花、思い入れがある花かもしれません。
タイサンボクが枝の上の方に咲くために、開花の季節が訪れるたびに、注意深く観察するようになりました。
なにせ、咲いたと思うと、すぐに散ってしまいます。
三日と持たずに、花びらが地上に落ちてくるのです。
見た目とは裏腹にとても儚い。
でもだからこそ、またここで、油亀で。
来年、タイサンボクが花を咲かせた姿に出会いたい。
そのためにも、今、出来ることを頑張ろう。

油亀で働いている毎日のなか、いつも力をもらってきました。
来年、再来年、これからもずっと、油亀の中庭で、開花のときを迎えてほしい。
願わくば、花を咲かせたその時を、油亀を応援してくださったみなさんとともに迎えたい。
この木が油亀の中庭で花を咲かせた姿を見たことがない方が、たくさんいます。
一緒に同じ木を見上げ同じ花に思いを馳せる。
そんな未来を迎えること、そんな未来を迎えられるように、12月5日(金)のクラウドファンディングの最終日までの日々を全力で駆け抜けたいと思っています。
引き続き、温かいご支援と応援をどうぞよろしくお願いいたします。
アートスペース油亀
代表 柏戸喜貴
スタッフ一同



