
Desig-win 2026のカードデザインを担当されている方の、制作秘話、制作中のエピソードをインタビュー形式で随時ご紹介しております!
今回は、「サーモンシャドウ」というカードのデザイン制作を担当している、はつはつさん(以下敬称略)にインタビューしました。

ーーーマエデ。内でのお名前と、差し支えなければ、普段のお仕事の内容を教えてください。
はつはつ:
マエデ。での名前は、はつはつです。design lampという屋号で、フリーランスとしてデザインの仕事をしています。主に、印刷物やファミリー向けのデザインが多いですね。
ーーーでは早速カード制作についてお聞きします。担当されているカードの名前とそのカードジャンル、どんな技かを教えてください。
はつはつ:
カード名は「サーモンシャドウ」で、モノクロのカラーにオレンジ色のアクセントで構成するカラーの技となっております。
ーーーそういえば、プロジェクト参加は初めてですよね。Desig-win 2026に関わったきっかけは?
はつはつ:
実は、Desig-win 2026に参加するときに密かに思っていたことがありまして...
かっこいいって言われたいと思ってたんです。
前回のプロジェクト、ただかっこいいだけの雑誌「Grapheck(グラヘック)」(https://camp-fire.jp/projects/808279/view)のとき、あまりのグラフィックのレベルの高さに尻込みして参加できなかったんです。その時のなんでやらなかったんだって後悔が残っていて。
あと、普段の仕事が温かさとかを求められるファミリー向けの仕事が多くてですね。自分の中で表現の幅が狭まってるなっていうコンプレックスを目一杯発散できたらなと。
だから、ちょっとかっこいいって言わせたいっていう、私の奥に秘めた思いがあります。
“かっこいい”を目指して
ーーーこのカードを担当することになった経緯はありますか。
はつはつ:
4ジャンル(タイポグラフィ/フィルター/カラー/レイアウト)あるうち、カラーのカードを希望していました。何枚か候補のカードを見せていただいたときに、パッと見て「サーモンシャドウがいいです!」って一目で決めました。これはかっこよくなるカードだって感じました。

ーーーラフはどんな軸で作られたのですか。
はつはつ:
参考事例を集めたときに、演劇とか、音楽のフライヤーとかが割と多くて、カルチャー感をより引き出すカードだなと思っていました。
今っぽいグラフィック寄りの事例だと、メカメカしい機械ものとか、無機質の細い線とかと組み合わせてる事例が結構多くありました。学生の頃、軽音楽部だったのでそういうの好きなんですよ。だからメカメカしいモチーフとかを組み合わせたらよりかっこいいものができるんじゃないかと、左のラフは真ん中にエフェクターを入れてみました。
右のラフの鮭は、技名から入れました。なんてことないものがかっこよく見えたら面白いかなと。 この鮭がかっこよくなったらおもろくね? みたいな(笑)。ちなみに、まだラフ段階なので鮭はAIです。
ーーーどんなフィードバックがありましたか。
はつはつ:
アートディレクター 白旗さんから一言「鮭の案かわいいですね」と。あと「頭もあったほうがいいですね」とも。デザインじゃなく鮭に対するフィードバックみたいな...(笑)
まあスーパーで頭つきの鮭は売ってないかもしれないですし、食べ切れるか問題があるので、一旦切り身で進めさせてください、と伝えました(笑)。
焼いた鮭⇆AIの鮭
▲焼いた鮭を使用したデザイン
はつはつ:
この時、私のDesig-win 2026に対する解像度がめちゃめちゃ低かったんです。成分表示的なものや切り身のオレンジの部分のスタンプっぽさが他のカードと被っちゃいそうだな、とちょっとブレーキがかかった状態で自分の中で迷いがありました。
その後、白旗さんが画像でフィードバックをくださって、それをみた瞬間ズコーッ、ってなったんです。ラフと方向性が全然ちゃうやんみたいな。でも悪い意味じゃないですよ。こっちでいいんだって、踏み込める方向性が見えました。
ーーー選択肢が一つ削られて、すっきりした感じですね。
はつはつ:
よっしゃ、じゃあこっちにガッて行ってやろうぜ!と。
▲焼いた鮭を使用したデザイン
2稿は、グリッドを意識して作り直しました。割とこういうデザインが好きなので、作っててすごい楽しかったです。
...で、この鮭は自前で焼いた鮭なんですよ。ただ、「鮭ってわからない」と言われました。ちょうどその時、元々AI禁止だったけど、鮭にAI使用のお許しを得たんです。
▲AIの鮭を使用したデザイン
ーーー自前の鮭からAIの鮭に戻したんですね。
はつはつ:
、、、戻したんですけど、人物を使うカードの撮影をしている皆さんのやりとりを横目にしながら、私は対鮭なのに何AIに頼っちゃってんだ、って思い始めて。いや、やっぱ撮らねば!って。
ーーーでは、鮭リベンジですね。
はつはつ:
そこから、あのオーディションを繰り出しました。全部自力でやりましたって言いたくなっちゃって。
サーモンオーディション開催!?

ーーー選考基準は?
はつはつ:
焼き目がはっきり見えるかですね。フォトショでバリバリ加工しましたけど、ベースの焼き目がないと上手く加工できなくて。剥がれることも多くて、そうすると君はちょっと落選かな、みたいな。

ーーー焼くことを大事にされたんですね。
はつはつ:
映えるようにしたかったので。
スーパーでどの刺身がデザインに優れているか、ずっと睨めっこしていました。このカードを経てから、スーパー行く度にもうサーモンから目を離せないですし、焼き方が上手くなりました(笑)。昼サーモン夜サーモンになりましたから。
カードとしての魅力を引き出して完成へ

ーーーここからは配置などの検証ですか。
はつはつ:
微調整の繰り返しでしたね。配置とか背景のテクスチャとか、検証した部分をカードの上に赤文字で書いてないと自分でもわからないくらいの。
その後、前田さんから「ポスターとしてはいいけど、カードとしての魅力を出していかないとね」とフィードバックがありました。実はその時、私ポスターにしたいと思っちゃってたんですよ。あっ見抜かれたって思いました。
ーーーカードとしての魅力を出すとは?
はつはつ:
他のカードと並べて引いてみたときに、ちまちまっと要素が細かく散らばってたんですよね。なので余計に感じる部分を減らして、余白感が綺麗になるようにバランスを見直しました。
全体で並んだときにカードとして成り立つ。これがカードとして魅せるなのかな。
完成したデザイン
ーーーカード制作を通して、一番の学びはなんですか。
はつはつ:
フィードバック隊の皆さんのやりとりがすごく勉強になりました。デザインの着眼点もですし、伝え方も。グラフィック分野なので、言葉で伝えにくい部分が大きいと思うんです。それを文字で表現したり言葉で直接伝えたり。
私は一人で仕事をしているので、学ぶ機会がないんですね。だから、とても学びになりました。
ーーー最後にレベルアップしたい支援者さまへおすすめの使い方を教えてください。
はつはつ:
遊ぶのも楽しいけど、私は一人でじっくりカードを一枚一枚眺めるのもおすすめです。制作に携わってから、世の中のデザインを見たときに「あの技だな」って思うようになりました。「次この技を何かに使ってみたいな」とか思っちゃうのもすごく楽しいです。それをやることで、前よりもすごいデザイン自体を好きに思えて、楽しめるようになったなって感じています。なので、そんなふうに楽しんでくださる方が一人でも増えたら嬉しいなと思っております。
ーーーはつはつさん、ありがとうございました。『Desig-win 2026』のお届けまで楽しみにお待ちください!
※制作途中の画像を含むため、カードデザイン等は一部変更になる場合がございます。
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プロフィール
マエデ。ネーム:
はつはつ
プロフィール:
大学でグラフィックデザイン・アパレル・建築の3領域を学ぶ。卒業後は事務職やアパレル販売員、主婦となるが、デザイナーの夢を捨てきれず、副業として小さくスタート。現在は、フリーランスとして2年目、屋号名design lampとして活動中。音楽とアートと漫画が好き。サブカルにアクティブに生きています。
SNSアカウント:
・事業用X:@design_lamp_o
・プライベートX:@hatsuhatsu_b
・Instagram:https://www.instagram.com/design_lamp_h/
担当カード:
サーモンシャドウ



