
※この記事には全眼球炎、眼球破裂の猫の写真が載っています。
ショッキングな見た目なので、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
2024年11月23日 真夜中
市内在住の方からお問い合わせがありました。
「怪我をしている、目が充血している猫が午前中公園にいた」
とのことでした。
午前中…
この極寒の中、今その子はどこに…
もう生きていないのではないか…
私もお風呂上がりで風邪をひくわけにもいかず、とりあえず詳細をメールで尋ねて就寝。
2024年11月24日 早朝
日が昇ると同時に起き、メールを確認して公園に出向きます。
人っ子一人居ない公園に猫がポツン。
見ればその子だとすぐわかりました。
ガリガリで毛並み悪く、口内炎なのかヨダレを垂らし、鼻も詰まっています。
なにより右目が真っ赤で通常の数倍に腫れ上がり突出し、血がボタボタ垂れています。
思っていたより状態が悪い。
怪我や炎症なら何とかなったかもしれないが、これは恐らく眼球摘出なのでは…
寒い寒い朝。
猫も私も白い息を吐きながら数秒見つめ合いました。
なんにせよこの状態で放置することは出来ない。
カバンからおやつを取り出し、少し警戒心が解けたところで首根っこを掴み、抱っこで洗濯ネットに入れました。
ウーウーシャーシャー言っていたので、一緒に温かいおうちに帰ろうね、と声をかけて落ち着かせて帰宅。
お昼から夕方にかけて別の用事があったのですが、状態を見るに夕方病院に連れて行くより急いだ方が良さそうなので、そのまま眼科専門医の先生に診てもらうために電話を入れ、受診。
名前は世界野球プレミア12の決勝戦の日に保護したので「レミ」にしました。
診察の結果、右目は全眼球炎(ぜんがんきゅうえん)という状態で、悪性腫瘍(ガン)かもとのこと。
そしてエイズ陽性。
ガリガリボロボロなので、とりあえず2週間効く持続性抗生剤の注射を打って駆虫をして、この2週間で栄養をつけ、それから術前検査をして眼球を摘出しましょうということになりました。
帰ってからa/d缶をあげると、156gの半分を完食。
少ししてからもう半分あげたらそれも完食。
しばらく待ってからロイヤルカナンのマザー&ベビーキャットのムースを半分あげたら完食。
また少し待ってもう半分あげたら完食…
口が痛いようでヨダレをダラダラ垂らし顔を傾けながらですが、食べることに関するポテンシャルはめちゃくちゃ高いみたいです。
良かった良かった。
突然、思い出したかのように水の容器に顔を突っ込んで水をガブガブ飲み、5分、10分、15分…
飲むのがめちゃくちゃ下手なのはありますが、あまりにも飲みすぎなので一旦取り上げて水量を測ると250cc飲んでいます。
続いて当然のようにトイレに入りおしっこをしますが、とても一回の量じゃない。
トイレ砂が1/4ほどおしっこに染まりました。
また少しして水が欲しいというので容器を入れると、ゆっくり時間をかけて150ccほど飲みました。
全部で400cc…お皿は空っぽ。
持ち上げた感じ、体重は恐らく4kg以下なので、やはり数時間で飲む量にしては飲みすぎです。
飲みすぎたら死ぬのか…いや腎臓が悪くて水を飲めないと死ぬ子なのか…
わからないので少しだけ水を足し、おやつをあげたら眠りについたので私も就寝しました。
2024年11月25日
朝ご飯もマザー&ベビーキャットをやはり半分完食。
口が痛いだろうに…
主治医の先生にひと通り検査をしてもらいました。
・10歳くらいの未去勢のオス、体重は3.3kg
・マイクロチップ無し
検査の結果は
・重度の貧血
・白血球数の上昇
・歯肉炎が左上顎の犬歯から鼻腔に貫通。よって鼻水と膿が出ている状態。
・肺に小さい影が2つある。身体のどこかから転移してきた悪性腫瘍と思われる。
・右腎臓の一部が石灰化している。
・痛みは強いと思われる。
・眼球を摘出するのがQOL(クオリティーオブライフ)を上げるのに繋がる。
・左右の視神経が脳でクロスしているので、右眼球を摘出することで逆に左目が見えなくなる可能性あり。
・腫瘍が視神経まで進んでいたら術中大量出血の可能性あり。
・腫瘍が視神経に到達する猫は少ないがレミは経過がわからないので、長時間このままでいたのだとしたら視神経に到達している可能性あり。
・目の摘出が最優先で、出来るなら次に右上顎の犬歯の抜歯。
犬歯1本だけなら15分程度で抜歯出来るけど、腎臓の影響もあり、麻酔状態から一刻も早く起こした方が良いと判断したら眼球摘出だけにする。
・右眼球摘出をしないと右目から感染症になる可能性が高く、そうすると数日で亡くなる可能性がある。
・これから麻酔をかけることを考えると腎臓ケア系のフードを与えることが無難だが、絶望的な数値ではないので、腎臓ケア系のフードを食べてくれなければ、食べられるものを食べさせて体力をつける。
といったものでした。
受診した時のレミの写真を載せます。
ショッキングな見た目なので覚悟が決まった方だけ見ていただけたらと思います。
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怒っています。
左目はキリッとしていて男前です。
健康な頃はさぞかしイケメンさんだったでしょう。
2024年11月26日
保護猫レミ、眼球が自壊して一部飛び出してしまい、緊急入院しました。
リスクレベルは5段階中の4。
かなり危ない状態です。
今日から明日にかけて静脈点滴で抗生剤や輸液等を流してもらい、明日、術前検査をして、数値を見て大丈夫だったら肺のCTを撮って、それも大丈夫だったら眼球摘出手術、及び左上顎犬歯抜去手術となります。
絶対帰ってきてね、待ってるからね、と声をかけて預けてきました。
当時はとても載せられなかった、先生に見せるために撮った写真を載せます。
ショッキングというレベルを通り越した写真なので、もしかしたら今後消すかもしれないです。
でも、目がおかしいからと捨てられたのであろう猫の現実なので、この先も覚悟が決まった方だけ見てください。
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2024年11月27日
今日、血液検査結果、CTが出来るようならして、結果次第で目の摘出手術と左上顎犬歯抜去手術をする予定でした。
が、今できる医療を駆使しても貧血の進行が止まらず、炎症の数値も上がるばかり。
手術をしても余命は長くて数週間との見立て。
この状態で麻酔をかけるためには輸血が必要とのこと。
先生と相談し、輸血はドナーにも負担がかかるし、生きられる見込みがある子に使うべきという結論に至りました。
昨日飛び出した目には探しても水晶体が無く、目のエコーをしてもらっても、目の組織はほとんど残っておらず、腫瘍細胞しか映らない…
水晶体は基本的に溶けてなくなるものではないので、恐らく、外にいる時にも何度か目と腫瘍細胞が飛び出したことがあるのだろうとのこと。
入院中も痛がる様子がなく、この状態で食欲があるということは、もしかしたら目がやられてから長く時間が経ちすぎて視神経どころか目の痛みを感じる神経も腫瘍細胞に侵されているのかもしれないと。
肺に影があり、胃からも出血している様子で、目は腫瘍にやられて飛び出し…
目の状態が悪くなってから、何ヶ月も放っておかれた成れの果てです。
安楽死の相談もしてきました。
今は痛みが少ない様子で、よく食べよく飲みよく眠るけど、これから先、進行してきたら、どのタイミングで安楽死を決断するのか。自然死を待つのか。
痛みが出たら麻薬系の痛み止めのパッチを肌に貼ると痛みがある程度取れるそうです。
なんにせよ、ご飯を食べなくなったら、腎臓、貧血、目の腫瘍、胃の腫瘍、肺の腫瘍、どの要因かはわからないけど、これ以上数値が悪化したら自然死するだろうとのことでした。
問題はご飯を食べなくなるまでの間に痛みが出る可能性があるということ。
年齢や痩せている状態、脱水している状態を考えると、麻薬系のパッチを貼ったところの皮膚が裂ける可能性もあり、また麻薬系のパッチは副作用もあり、それを考えると、ご飯を食べなくなっても痛みがあっても何日も頑張って生きてしまうようなら、安楽死をお願いすることになりました。
恐らく安楽死させなくても、自然死するでしょうとの見立てです。
ご飯を食べなくなったら、強制給餌や点滴で生き長らえさせることはしません。
美味しくご飯を食べられる間だけ、撫でられるのが嬉しい間だけ、生きていてもらおうと思っています。
先生が「朝ご飯をあまり食べなかった」と心配していたのですが、帰宅して毛布に乗ったら、安心したようでa/d缶をガツガツ食べ、ちゅーるも3本食べました。
すごいです、本当に。
本当によく頑張っています。
全部食べ終わって、まったり毛繕いをして、眠りについています。
こんな時間がもう少し、あと少しでも続けばいいなぁ…
2024年11月29日
レミさんとふたりぐらし始めました。
レミはエイズ陽性で、加えて常に出血があるため、他の猫に感染させないために、リビングに設置してあるビニールハウスから出せず…
でも今、撫でていたら、なんかこれは違う気がする。
他の猫と同様、一緒に布団で添い寝して、ナデナデしながら寝落ちしたい。
という願望が。
そこでレミに不要なものを隣の部屋に無理やり押し込み押し込み、部屋を空けて、布団を運びました。
私がビニールハウスに一緒に入ることになったような感じです。
そのビニールハウスがこの部屋で、ここから出る時はすっぽんぽんでシャワーを浴びてから。服はすぐに単体で洗濯して。
それならエイズ陽性で常に出血していても、血やヨダレや鼻水を撒き散らしていても、一緒に暮らせる!と思ったわけです。
善は急げ、思いついてからすぐに準備を始め、夜にバタバタバタバタ。
今夜は布団で添い寝しています。
息は荒いですが、ずーっと撫でさせてくれて、ずーっとゴロゴロ言っています。
可愛すぎる。幸せすぎる。
でもこの布団で寝慣れている感じを見ると、恐らく元は飼い猫だったのだろうと改めて思います。
よく頑張って生きていてくれた。
出会えて良かった。
2024年11月30日
ふたりぐらし2日目。
レミさん。
昨日はわたなべの夕食の時間が長いレミを放って留守にするな!と怒っていました。
抗議として布団におしっこを…
気持ちはわかる!
レミさんは亭主関白だからね。
レミファーストじゃないのは許せないよね。
でも私だって鍋は〆のうどんまで食べたいんだ…
(レミの元へ急いでて結局食べられなかったけど。)
おしっこするならトイレでお願いしますと抱っこでトイレに入れて、おしっこなんかしませんとトイレから出てきて…
何度か繰り返したら
もういい!!
そんなに言うならレミはここで寝ます!!
わたなべのせいで汚くなります!!
あーあ!!
と言わんばかりにトイレで丸まってふて寝。
仕方ないので抱っこで布団に戻して甘やかし…
レミはご機嫌♪♪
私は〆のうどんを食べられないままおしっこ布団に寝ました…笑
昨日は母が買ってくれたシナモンが入っているアイスを部屋で食べたのですが、レミもそれを食べますと言うので匂いを嗅がせたら「うわっお前こんなもん食ってんのか」と言わんばかりのドン引き顔で(笑)
まだ嗅覚はしっかり残っているんだなとホッとしました。
鼻水と膿で鼻が詰まって呼吸が荒くなったり、ご飯の終盤に口が痛くなったりする以外は、ずーっと甘えたりゴロゴロしたりして過ごしています。
一日の中でもしんどそうな顔つきの時と快眠スヤッスヤ、ご飯ちゅーるでご機嫌な時に分かれますが、引っ越してからは基本的にご機嫌です。
そしてめっちゃ食べる!
今日も朝ご飯はムース70gを食べた後にちゅーる7本を要求。
さすがに吐くと思って中断しましたが、本人は不服そうでした。
これからまたお昼ご飯です。
一体どれだけのちゅーるを要求されるのか…ガクブル。
こんななんでもない穏やかな時間が、もっともっと長く続けば良いなぁ…
2024年12月1日
ふたりぐらし3日目。
レミさん、今日の夜ご飯はロイヤルカナンの退院サポート196gをあっという間に一缶まるまる完食…
諸事情で電話をしながらおかわりをあげていたのですが、缶が空になるまで同じガッツで食べ続けるので、空になってようやく「え?これ一食で食べる量じゃないよね?」と気付き…
軽々と(ガツガツと?)完食し、最後はお決まりの「そろそろちゅーるじゃないですか?」のお顔。
そして総合栄養食ちゅーる14gを5本、軽々と(ガツガツと…)食べ、ご満悦の顔で香箱座りに戻りました。
香箱座りをするか、顔を洗うかしたら、おかわり終了、大満足の合図です。
お皿を舐めている、お皿の前から退かない時は、おかわりを要求している合図。
わかりやすくてよろしい。
片目で距離感がわからないのと、恐らくとても食いしん坊なので、赤ちゃん猫のように、顔面をお皿に突っ込んで食べます。
が、歯が痛かったり鼻が詰まったりで、途中、顔をぶるぶる。
お陰でワイドのペットシーツに収まらず、そこら中ご飯だらけです。
口が痛くて顔を洗うのも上手くできないので、食事中や食後に顔をウェットティッシュで拭いてあげて、レミも嫌そうにせず満更でもないような顔をして、なんだか子猫を育てていた頃のことを思い出し、より一層愛おしくなります。
食後ご飯だらけの部屋の拭き掃除も、今やすっかり日課のひとつ。
ふたりぐらしを始めてから、明らかに食欲が増し、血混じりのご飯が飛び散っても、他の猫にうつるかもという心配をしなくて良くなり、レミだけに集中して可愛い食事風景を見られます。
それまでは血が飛び散るので、リビングにビニールカバーをつけたケージを設置していて、食事風景はビニールカバー越しに見ていました。
隣の部屋はごっちゃごちゃですが、あの晩、思い立ってすぐふたりぐらしを始めて良かったなぁと思います。
そうでなければ、ケージに居た頃の食欲だったら、もしかしたら今頃、貧血が更に進行して、既に亡くなっていたかもしれません。
先生の見立てで、恐らく飲みきる前にはもう…という量のお薬を出していただいたのですが、自力でご飯を食べ水を飲み、脱水も改善して点滴も必要無くなり、このままだと当然のようにお薬を飲みきります!
今にも命尽きそうなレミを抱えて涙を溜めながら「本当にお世話になりました。」と挨拶をしてきたのに、明日また病院の先生に相談することになりました。
出血が止まったわけではなく、恐らく止血剤は飲まないと厳しいので、レミを連れず私だけ薬を貰いに行くことになりますが、動画を見せたらびっくりすると思います。
今までも医療に限界はあるし、全てが医療によって解決するわけではないとわかっていましたが、自由気ままに暮らし、毎日美味しく食べることがどれだけ命を延ばすのか、幸せなことなのか、初めて目の当たりにした気がします。
こんなことを書いているうちに、レミさんがまたちゅーるの催促にきました。
夜ご飯足りなかったみたいです。
総合栄養食ちゅーるをあげて寝ます。
2024年12月3日
レミさん。
昨晩はいつもよりゆっくりゆっくりたくさんお湯を飲んで、ご飯は少ししか食べず。
ちゅーるも2本目でお腹いっぱいに。
なかなか寝付けず、何度も寝返りを打ったり、姿勢を変えたりしながら。
いつもよりくっつきたがるので、私も抱きしめたり撫でたり顔をくっつけたりしながら朝を迎えました。
今、ようやく眠りにつきました。
呼吸が深くゆっくりで、いつもと反対向きに寝ています。
いつの間にか朝になってカラスが鳴いて、ちゅーるをあげたら元気になる気がして、見せてみようかと思ったけど、やめました。
本人が困るような延命は、しても仕方ない。
また、朝ご飯の時間に起きたら、ちゅーるをたらふくあげようと思います。
また朝ご飯の時間に起きたら、ね。
ゆっくりおやすみ。
2024年12月3日
ふたりぐらし5日目 夜
レミさん、今日は本当にしんどそうで
お水を飲みに行くのも無理そうで
たった1mの距離なんですが
飲みに行けないというので
なんとなく顔を上げる度に
キッチンで白湯を汲んできて
布団にペットシーツを敷いてそこに置いて
飲んでもらっているんですが
これは明日からまた元気にちゅーるを食べるためなのか
果たしてこれは無理な延命なのか
1mの距離を歩けなくて水を運んでもらうしかないってそれは
点滴と変わらんのじゃないだろうかとか
いろいろ考えてしまって
何がレミのためなのか
もうわからないです。
ちゅーるを食べるのもちょっとずつで
もう鼻水や膿を拭く力は無いから
嫌々というか無理やりというか
私に拭かれて
そうでなければ鼻が塞がって
呼吸するのも厳しい状態で
それも無理な延命なのかな、とか。
でも苦しませたくなくて
いやそれは苦しいところを見たくないという
私のエゴなのかもしれないとか
そんなことを思いながら
水を運んでゆっくり飲ませて
鼻水を拭いて
ちゅーるをちょびっとずつ食べさせて…
でもレミはただ私がキッチンから戻ってくることを
トイレから戻ってくることを
ただただ待っていて
戻ってきて隣に座ったり寝転んだりすると
喜んで喉をゴロゴロ鳴らし
くっついてくる。
猫はすごいな、本当に。
明日からまた元気になるのか
終わりへのカウントダウンが始まったのかそれは
私には全くわからなくて。
でもただただ、レミは生きようとしているんだろうな。ということ。
でも猫は生きる手段しか知らないということ。死という概念が無いということ。
いろいろ考えてしまって
ダメだな、私は本当に…
レミを病院から退院させた時、
先生にどうなったら自然死を目指している状態と呼べるのか、
どうなったら安楽死すべきという基準に達するのか、
いろいろ聞いて、
たくさん考えて、
質問もたくさんして、
曖昧な部分を出来るだけ無くして、
基準を出来るだけ明確にして、
出した結果が
「自然死するまでにひどく苦しんだり痛がったりする時間が続くようなら安楽死を検討」
という結論だった。
今はどうだ?
水を運ばれ顔を拭かれご飯は少ししか食べられず
ずっとお腹が空いているかもしれない。
飲みたいタイミングで水が飲めなかったり、
顔を拭かれるのがものすごく嫌だったり、
そんなこともあるかもしれない。
それでもまだ
私の手に顔を擦り付けてゴロゴロ言って
目を合わせてなんとなく意思疎通出来る間は
頑張ってもらって、良いのだろうか…
レミは推定10歳以上。
この子がいた地域は基本的にTNRが終わっているから
抱っこできる未去勢のオスが十数年もウロウロしていることはないだろう。
捨て猫なのだろうか。
どんな猫生を送ってきたのだろうか。
もしこれがうちの子で、ずっとずっと幸せに生きてきた子だというなら、考えがまた変わるだろう。
けどもし、辛い猫生の中で、
頑張って頑張って生きてきた結果
目がこんなことになって捨てられたとしたら
今の生活がこの子にとって、
レミにとって初めての
暖かい部屋、ふかふかの布団、美味しいご飯、綺麗な白湯、
そして愛してくれる人だとしたら
私は…
その可能性を考えると
もう少し頑張らせてしまう。
死という概念が無い動物が迎える死というのは本当に難しくて、
それを人間がどうこうしようなんて
まるでおこがましいことなのかもしれない。
けど、
動物の幸せを想うことは
動物を苦しみから遠ざけたいと想うことと一緒なんだと思う。
レミはどうしたいのかな。
もしレミに死の概念があったら
今の状態でもまだ
私と一緒に居たいと
死にたくないと
生きていたいと言ってくれるだろうか。
一日、一日と死を先延ばしにするのは
本当にこの子のためになるのだろうか…
なっているのだろうか。
私は、レミと出会えて、幸せです。
レミは、私と出会えて、幸せですか?
レミは、今、幸せですか?
2024年12月4日
ふたりぐらし6日目。
レミは、私がひと通り悩みをぶちまけた後、放心状態になっているところに、大きく伸びーっとして、そしてそれと同時に私に向かって特大級のオナラをして、振り返って「そろそろちゅーるの時間では?」という顔をしました。
なんだかそれがまるで、私の悩みなんかレミには屁でもないと言われているようで、笑ってしまって、少し力が抜けました。
それから、しばらくチビチビしか食べられなかったちゅーるを12本(!)も食べ、私も何が起きたのかわからなかったのですが、たぶん彼なりの励ましだったんだろうと思います。
今日、他の子の通院の際に、改めて先生に今のレミの状態を伝え、いろいろと相談してきました。
「総合栄養食ちゅーるとかばっかり食べててジャンクかなと…」と心配そうに話す私に、先生は首を振って「もう食べられれば何あげてもいいです。食べてくれるならなんでも、どれだけでも。」と仰ってくださいました。
そして「本当に頑張っていますね。」と仰ってくださったので「当初の予想より遥かに頑張ってくれています。」と言うと、うんうんと頷いてくださいました。
すごい量の水を飲むと話したところ、補液をする方がレミの身体には負担が少なく、吸収率を考えると今飲んでいる量の1/5くらいで十分足りると教えてくださいました。
もちろんレミが嫌がらないことが大前提ですが、明日から3日間、少量の補液をしてみて、また胃腸薬を貰いに行く時に様子をお伝えすることになりました。
嫌がるようなら、今まで通り経口での補水を続けます。
留守の間、ペットカメラで様子を見ていたのですが、ちゃんと布団の上に置いてある浅いトイレにうんちと、おしっこを何度かして、布団の上で毛繕いをしたり、ゴロゴロと転がってみたり、私と居る時よりうんと、ちゃんと生活していて…(笑)
毎日、私の目の前にやってきて、布団におしっこしようとして、慌てて抱っこでトイレに置いて、そこでトイレを出来たらうんと褒めるという子猫のようなやりとりが何度もあるのですが、あれは褒められるところが楽しくてわざとやっていたんだと気付きました。
私と一緒に居る時には私に甘やかしてもらいたいんだなと。
なのでこれからも続けます。
夜中に12本もちゅーるを食べたので、さすがに朝はあまり食べず、夜は3本食べてくれました。
お留守番が疲れたのか、体力が削られつつあるのか、今はいつもより少し早くスヤスヤと寝ています。
この時間はいつも、甘えるのに夢中でなかなか寝てくれなくて苦労していたので、なんだかちょっと寂しく、寝顔を見つめています。
可愛い可愛いレミ。
また明日も君のゴロゴロを聞けると信じて、私も寝ます。
おやすみなさい。良い夢を。
2024年12月5日
ふたりぐらし7日目・完
レミ、先程、亡くなりました。
穏やかな死を迎えるため緩和ケアを続けておりましたが、結局、死を穏やかに迎えることは出来ませんでした。
詳細は書くべきか書かぬべきか正直わからないのですが、最期は肺に入ってくる空気がどんどん少なくなる中で気力を振り絞って
「まだ生きていたい!!」
「別れたくない!!」
という気迫を見せつけ、私は
「虹の橋でまた会えるから!!」
「神様が迎えに来るから!!」
「天国は苦しみも痛みも無くてここよりもっと良い所だから!!」
などと、おめぇも全部人から聞いたことだろうが!という内容を口走ってしまったことをご報告いたします。
なんと言いますか、私が出会った動物の中で自らの「これから訪れる死」を意識して死を迎えた子は初めてだったもので、しかもそれに対して真っ向から拒否を突きつけてきた子は初めてだったもので、正直その光景のショックが大変大きく…
最近は思い出して泣くことはあっても、直後に号泣ということは無かったのですが、今日は亡骸を抱きしめて号泣、わんわん泣きながら掃除と片付けをして、わんわん泣きながら家族に報告をしました。
ショックのあまり半袖半ズボンで買い物に行ってしまい、記帳をするための通帳を忘れて記帳に行き、今、寒くて震えながら帰ってきました。
恐らくこれから迎える死の概念というよりは、空気がどんどん薄くなっていくことに対する恐怖が強かったのだと思いますが、それにしても薄れ行く意識の中で、それに対抗しようとする子は初めてでした。
お互い初めてのことでパニックになってしまい、レミには最期に怖い思いをさせてしまったかもしれません。
やっぱり安楽死させるべきだったかなとか、いや安楽死をする部屋で勘づいてこれが起こっていたらパニックじゃ済まなかったかなとか、いろいろ考えました。
でもどれもタラレバ話なので、今更、何を思ったって仕方ないです。
でも…でも最期の表情はやっぱり「死にたくない!!死にたくない!!」と必死に言っていたような気がして…それが脳裏に焼き付いて離れないです。
穏やかに死を迎えるために頑張らせたのに、結局こんなことになってしまって…レミには申し訳無い限りです。
レミは頑張り屋さんで、お利口さんで、本当に可愛い子でした。
写真で見るとふと右目の悪性腫瘍と思しき眼球炎に目が行ってしまいますが、左目は本当に澄んでいて、そして本当にイケメンさんで…もしもう片方も目があったら、どんなに格好良かっただろうかと…これは出会った時から片目のラビと暮らしていた時にも思ったことですが…
とにかく、最期の最期まで頑張りました。
辛かっただろう、苦しかっただろう、痛かっただろう…でもそれを私に感じさせない子でした。
今朝、呼吸の調子が微妙になってきたタイミングで、2日オールしていた私が眠気に負けてしまい、ハッと起きたら私の上に乗っていて、腰がバキバキで、足もしびれていて、とことんポンコツな私を「ねぇ苦しくなってきたんだけど起きてよ」と起こしてくれていました。たぶん。
お陰で最期に立ち会うことが出来たわけですが…起こされても、何の役にも立てなかったな、私は結局。
レミ、約束通りちょっと先に虹の橋のたもとで待っていてね。先輩たちも居るだろうし、私もそのうち追いつきます。
また会う日まで…それまでさようなら。
頑張ってくれてありがとう。
幸せにできなくてごめんなさい。
ずっとずっと大好きです。

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拡散も併せて、何卒宜しくお願い致します。




