2025年8月25日
「地域猫が集う場所に生後2ヶ月くらいの子猫が捨てられたらしい」
と連絡がありました。
2ヶ月ならすぐ里子に出られるかなぁと、続報を待っていると
「2ヶ月の大きさじゃない」
と連絡が。
写真を見ると、これは…
まだ1ヶ月にもなっていないではないか…
「とりあえず給水、それから保温を」
「お水は飲ませた、保温も大丈夫」
非常時用のストッカーから最後の1個のミルクと哺乳瓶を取り出し、虫かごにヒーターをつけてスタンバイ。

ち、ち、ちいせぇ〜……
生後2週間〜3週間くらい。
ガリガリで骨と皮。
到着時、1番大きい子だけ動いていて、あとは横たわって無言。
「状態が微妙すぎる。
もしかしたら厳しいかも。
とにかく頑張ります。」
ヒーターとミルクを用意して、動かない子から順番に排泄を促し、ミルクを飲ませ、ゲップをさせていきます。
が、おしっこもほとんど出ない。
ミルクもかろうじて5cc程飲むのが精一杯。
「頑張れ。生きるんだよ。」
慣れない哺乳瓶を嫌がる子猫たちに声をかけて背中をさすります。
いっぱい動いて暴れて、ミーミー叫ぶ元気は出たみたいなので、次の哺乳まで寝かせます。
どうか明日、1匹も欠けずにみんなで朝を迎えられますように…
2025年8月27日
子猫たちの我が家にいる間の名前が決まったので、今日撮った写真とともにお披露目します。

今回、親と離されてからそれなりに時間があったのか、とても状態が悪かった4匹。
「4匹揃って明日の朝を迎えられますように」
と心から願い、不安の中 仮眠についたあの夜、恐る恐る呼吸を見て生死を確かめた次の朝、その朝に感じたことから名前をもらいました。
「いぶき」は一番早く起きて、一番大きな声で鳴いていたので、この子の生きる気力というか生命力を本当に強く感じました。
小学校の卒業公演の時に演奏した「生命の息吹」という曲から「いぶき」という名前をもらいました。
(良い曲なので、機会があったらぜひ聴いてみてください。)
「あさひ」は一番小さくてガリガリでした。
我が家に来た時は129gしかありませんでした。
通常健康な猫は100gで産まれてくると言われているので、様々な要因から産まれるのが小さかったのか、育つのが遅い子だったのでしょう。
それでもいつも元気いっぱいで、少ないながらもミルクを精一杯飲もうとする姿が、太陽のように輝いて見えたので「あさひ」になりました。
「ひので」は、あの早朝に玄関で見たオレンジ色の陽の光と、南向きの我が家から見える日の出は家に向かって左からのぼるので、模様からも着想を得て「ひので」になりました。
「すずかぜ」は、夏の終わりに吹く涼しい風のことです。
この子は最後まで起きてこなかった(というか起こすまで寝ていた)一番体の大きい子で、残暑が厳しい今年の夏も苦にせず、風のように我が家から里親さまの元へ駆け抜けて行くように、すずかぜという名前になりました。
体重の推移 : 一昨日→今日
いぶき 207g → 230g (+23g)
あさひ 129g → 143g (+14g)
ひので 198g → 213g (+15g)
すずかぜ 279g → 274g (-5g)
2025年8月28日
体重の推移 : 昨日 → 今日
いぶき 230g → 248g (+18g)
あさひ 143g → 149g (+6g)
ひので 213g → 231g (+18g)
すずかぜ 274g → 304g (+30g)
昨日まで前日比マイナスだったすずかぜが、シリンジに付けるタイプの乳首を購入したお陰で上手に飲めるようになり、劇的に体重が増えました。
ひと安心です。
いぶきは今日、初めてミルクを一度に11mL飲めました。
なかなか8mLを超える量は飲めなかったので、日々成長しています。
問題は、あさひ…
体重は減ってこそいないものの、あまりに身体が小さく、成長も遅いです。
今日は昼に6.5mL飲んだ以外は、一度に3mL程度しか飲みません。
ミルクの温度を変えてみたり、濃さを変えてみたり、乳首を変えてみたり、いろいろやってみていますが、ダメです。
かかりつけの先生、以前の小さい子は、飲めなくなったり体重が減ってきたら即入院だけど、ちょっとずつでも飲めて体重が増えているなら様子を見ましょうという感じでした。
一応電話してみますが、たぶん「診てみないとわからない」と言われて、行ったら行ったで「入院するほどではない」と言われる気がして。
たった149gのこの子を通院やカテーテルで振り回すのもなぁ…という感じです。
まぁ電話するだけしてみましょう。
素人には正解がわからないので。

いつもぺっちゃんこだったお腹が、6.5mL飲んでぽんぽこりんになった記念日でしたが、体重の増えが思っていたよりイマイチで…
昼間の歓喜はどこへやら。
2025年8月29日
あさひのミルクの飲みが悪く、体重があまり増えないのに加えて、ひのでが便秘になってしまったので、2匹を連れて病院に行ってきました。
あさひは血液検査をしたところ、思っていたより数値がおかしいところは無く、気になるとすれば電解質(ミネラル)バランスが崩れているので、それを生理食塩水の点滴で調整しようということになりました。
帰ってきてからはしっかり4.5mLのミルクを飲んでくれました。
ひのでは、ただの便秘ではなく、消化管の異常や奇形がある可能性があるので、エコー(超音波)の検査をしてもらいました。
結果的に消化管はすこぶる正常で、ただの便秘でした。良かった…
浣腸処置をしてもらったので、今日明日には便秘も解消されるだろうとのことです。
待ち時間も長く、検査もギャオギャオ騒いでいたので、すっかりお疲れの2匹。
今は4匹とも爆睡してくれています。
2025年8月30日
病院に行った後、すっかりお疲れでミルクの飲みも悪かったですが、20:00頃には少しずつ調子が戻ってきました。
他の子に比べて本当に甘ったれで、撫でられるのも大好きなあさひ。
もっとわしゃわしゃ撫でられる大きさに早くなってほしいなぁ。
早くおかわりが必要なくらいにならないかなぁ。
3本続けてゴールデンキャットミルクだったので、次はプレミアムキャットミルクに変えてみます。
飲んでくれるかなぁ。
テイスティングした先生によると(笑)味にほとんど変わりはなく、ただ好みが分かれることはあるとのことでした。
飲みが良くない繊細な子で、違いがわかる子がたまにいると。
栄養価も患畜さんが少ない、時間がある日にじっくり見てもらったのですが、ゴールデンとプレミアムで大きな差は無く、猫の成長に必要な栄養は揃っていて文句なし、その上でサプリ的に「子猫の成長に良いのではないか」という成分が入っている感じだそうです。
ただ、270gだったかな?青と白のパッケージのやつは、飲まない子がいるらしく、テイスティング(笑)した感じ、味や舌触りも違ったそうです。
なので我が家はゴールデンとプレミアムを使っています。
初乳を飲んでいない可能性があったり、早くに母乳から離れた子に、少しでも多く栄養価の高い美味しいミルクを飲んでもらって、元気いっぱいに育ってもらうためです。
2025年9月2日
3日前に便秘で浣腸処置をしてもらったひので。
その後ちょぼちょぼと液状のうんちが出ていたので安心していたのですが、いつまで経っても半透明の液状のままで…
今まで便秘で浣腸処置をしてもらったことがないので、こんなものなのか?と思っていました。
昨日、すずかぜとあさひが突然の水下痢。そして脱水。
エッ!?
もしかしてひのでは感染症だったの…?
自分の行いを後悔しました。
早く獣医師の先生に相談しておけば良かった。
9月1日20:00のミルク。
見事に誰も一滴も飲みませんでした。
朝から確かに1〜3mL程、みんないつもより少なかったのです。
パルボだ。
最悪の想定が頭に浮かびます。
あさひなんて、まだ150g超えたばかりなのに、こんなにガリガリで、抵抗力も無くて…
頑張って頑張って、一生懸命ミルク飲んで少しずつ体重が増えてきたのに…
せめてよく寝かせるために早めに消灯。でも一向に眠れません。
私のせいだ。
後悔してもどうしようもないけど、初動の遅さが本当に悔やまれました。
眠れないまま迎えた今日。
奇跡的に4匹とも呼吸をしていました。
ミルクを作ると、みんな5mLずつ飲んでくれました。
嬉しい反面、もしこれで嘔吐したらほぼ確定でパルボ…
予約の電話をしている場合ではないので、病院が開くより前に現地到着。
嘔吐してないよね?
何度も覗いて確認しました。
病院が開いてすぐ、受付の看護師さんに駆け寄り
「これがこうこうこうで、あれがああで…」
慌てる自分が余計に自分を焦らせます。
ベテランの看護師さんだったので、落ち着いて言葉を選んで話してくださり、一旦ものすごい焦りが普通の焦りくらいに落ち着きました。
カルテと診療内容を書いて提出。
湯たんぽがまだ温かいか確認。
4匹は意外とケロッとしていて、ひっくり返ってじゃれたり、私の指とじゃれようとしたり。
でも前にめちゃくちゃ信頼している獣医師の先生に言われたのです。
「子猫は体力のギリギリまで遊ぶ。元気そうにする。子猫の元気がなくなった時は終わり。」
無邪気にじゃれ合う子猫たちを見ながら、ひとり半泣きになっていました。
終わり…
先生が状況を察して、予約している方々を待たせる形になってしまいましたが、すぐに診てもらいました。
「先生、手袋した方が良いと思います。」
「え?」
「水下痢、食欲不振、あまりに酷いので。ちょっと怪しいです。」
「ああ、なるほど。」
先生が手袋をして、4匹を診ていきます。
体重がガタッと落ちている。
思わず手が震えました。
「入院かなぁ、これは…血液検査をして判断しましょう。意外と元気はありそうですね。」
「でも前に〇〇先生が子猫は元気が無くなった時が終わりだって仰ってたから…」
「なるほどなるほど。初動が早いに越したことはないですけどね。」
そんな会話をして待合室に戻ります。
白血球と炎症マーカーが爆上がりしている検査結果の紙の絵が、頭に浮かんでいます。
頭を使いすぎてしまって、ただボーッと結果を待ちました。
「わたなべさん」
診察室に呼ばれます。
もう緊張で吐きそうです。
検査結果の紙を見ると…あれ?
正常値…正常値…むしろちょっと低め。
「良かった…」
思わず声が漏れました。
先生が丁寧に説明をしてくださり、今後のことを話し合いました。
とりあえず、半日入院でみんなの便検査をすること。
その結果次第で、夕方お迎えに来るか入院させるか決めようということになりました。
4匹を置いて、軽くなった自転車を漕ぎ出します。
暑い…
9月になったというのに、ジリジリと肌が焼け付くような陽射しと湿度でヒーヒー言いながら、猫がいないので急ぐ必要もなく、ギア1のまま、ゆらゆらと帰りました。
電話の音量をMAXにして、洗濯や事務作業をします。
しばらくして電話が鳴り、慌てすぎてどうやって出たらいいのか操作がわからなくなり、パニックになっているうちに一旦着信が切れます。
何をやっているんだと思いながらロック画面を解除して、かけ直します。
「便検査出来るくらい、うんちが集まりました。パルボウイルスはインセイでしたよ。」
いんせい…
いんせい ってどっちだっけ…
あっ陰性か…マイナスか…マイナスだ…
思わず涙が滲みました。
「らせん菌と桿菌が異常増殖しているので、抗生剤と整腸剤で治療をしていきましょう。夕方、お迎えに来られますか?」
「ありがとうございます。もちろんです。ありがとうございます…」
電話を切ります。脱力。
それまで筋肉痛になるんじゃないかと思うほど力が入っていたことに気付きます。
準備をして、4匹をお迎えに行きました。
あさひ以外は歯が生えてきて、もう離乳食を食べ始められたこと、今日からの投薬の内容、再診はいつにするか、聞きたいこともいろいろ聞いて、帰宅。
今日からお薬頑張ろうね。
2025年9月8日 17:45頃
4匹の子猫のうちの一番小さい、あさひが亡くなりました。
我が家に来て、今日でちょうど2週間でした。
うちに来た時は、生後2週間で129gという小ささ。
それでも1回に3mLずつ、多い時には6.5mLほどミルクを飲んで、私を喜ばせてくれました。

ちょうど5日前には、ミルクと混ぜた離乳食も食べ始めました。
マザー&ベビーキャットのムースの液体部分の味が好きで、ミルクと混ぜると口の周りをべちゃべちゃにしながら美味しそうに飲んでいました。

ミルクと離乳食を混ぜたものも、1回に5mLほどしか食べられなかったけど、それでも今朝には175gという驚異的な数字を叩き出しました。
うちに来た時から
「厳しいかも」と思っていたのが
「みんなに追い付けなくてもあさひはあさひで生きていける」と希望が見えてきました。
あさひは撫でられるのが大好きで、抱っこも大好きで、ミルクや離乳食を中断してこちらに寄ってくるような子でした。
超超超適温のものしか食べない!という子で、少しでも冷めると「もういらねーっ」と顔を背ける子でした。
ペットシーツの上に置いたまま、離乳食を温め直しに行くと、たった15秒なのに、キッチンまで3mほど、一直線に走ってきました。
本当に可愛くて愛おしくて、どうしようかと思いました。
保温しないと体温が下がってしまうので、基本的に外が見える保温室にいたのですが、撫でられたい時は立ち上がって壁を引っかいて音を出し、私に「ちょっと!撫でてほしいんですけど!」とアピールしていました。
私はその音を聞くとベッドから転がり落ちるようにして起きて、あさひを撫でました。
保温室に手を入れると、嬉しそうに撫でられた後、少しすると「本当は抱っこがいいんですけど!」と主張してくる子でした。
抱っこは体温が下がるので最小限で、離乳食の後だけ、頑張って食べたね!と、胸に抱いて撫でると「すごいでしょう」とばかりに、誇らしげな、でもお腹いっぱいなので眠そうな、そんな顔をしていました。
5日間の薬を飲みきって、4匹とも経過を診てもらうための通院の後は、すっかり疲れきった様子で、みんながハイテンションになっても、あさひは爆睡でした。
いつもよりたくさん食べた夜食の後の抱っこで、初めてゴロゴロと、のどを鳴らしました。
美味しかったの?良かったねぇ。
と背中を撫でました。
鼻でスリスリすると、まだミルクを飲んでいる時期の子猫の匂いがしました。
さっき、仮眠をしていたらまた立ち上がって壁をカリカリと引っ掻いていました。
眠れないの?と話しかけて手を入れて撫でました。
そしたらまた目を細めてゴロゴロ言って、そのうち疲れて、兄妹にくっついてゴロンと横になりました。
少し撫でてから、私も仮眠をとりにベッドに戻りました。
30分くらいして、アラームが鳴るちょっと前に起きて、そしたらあさひはさっき眠ったままの体勢で転がっていました。
すごく嫌な予感がしました。
怖くて、動けませんでした。
呼吸を確認しました。
もう、呼吸はしていませんでした。
保温室なので、体温なのかわからないのですが、まだ温かくて。
胸に抱いて、撫でながら、
よく頑張ったねぇ。えらかったねぇ。
うちに来てくれて、ありがとうねぇ。
大好きだよ、あさひ。
と声をかけました。
そしたらもう、涙が止まらなくなってしまって。
抱っこしてるあさひにも、涙がこぼれてしまいました。
亡くなった子に対して、頑張らせすぎちゃったかなとか、思ったこともあったんですが、あさひは、あさひの意思で生き抜いたと思いました。
あさひはただ一生懸命、一生懸命、生きていました。
誰のためとか、何のためとかじゃなく、ただ一生懸命生きることに命を燃やしていました。
あんまり後悔とかも無くて、ただ、もうちょっと大きくなって、保温室を出られたら、そしたらもっと抱っこできて、一緒にじゃれて遊んだりできたのかなって、思ってしまいました。
多くを求めすぎだよね。
あさひは、等身大のあさひを生き抜いたのに。
うちに来てくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
あなたは私のたからものです。
ずっとずっと大好きです。

保護猫のケア費用を集めるクラウドファンディングが今日の23:59で終了します。
どうか500円+手数料から、ご支援をいただけないでしょうか。
拡散もあわせて、ご協力何卒宜しくお願い致します。






