
議員会館で医療観察法の課題について集会があった。
医観法による入院はマスコミ報道によって、殺人など重大犯罪者が対象になると思われているが、必ずしもそうではない。窃盗を繰り返す人など軽微な違法行為でも病棟に閉じ込められるのが実態だ。警察が身柄拘束する時は逮捕状がない、刑事事件のように裁判で綿密な証拠の検証をすることはない、というのが少なくない。
通りがかりの女性の胸を触った男性が強制わいせつ罪などに問われた件につき、私は家族から相談を受けている。警察は母親が買物に出た隙に玄関に踏み込み、男性を引きずり出して身柄拘束。逮捕令状がとられた痕跡はない。警察、検察は強制わいせつ罪だけでなく、女性を突き飛ばしてけがをさせたとした。男性はわいせつ罪は認めたが、突き飛ばしてけがをさせた覚えはないと一貫して否認。たった1日の数時間の審判で警察・検察の証拠資料の検証もなく、男性は即座に公立病院に入院となった。
いま入院3年目。多剤大量の向精神薬によって体の中に虫がはっているような感覚があるアカシジアという典型的な副作用があり、「虫を追い出す」といって毎日大量の甘い飲み物や水を飲んでいる。身長175センチ50キロ台だった男性が100キロになり、太りすぎで捻挫をしやすく、高脂血症に罹患した。多すぎる睡眠薬により昼間も居眠りしてしまうので、院内のプログラムに参加できない、という。薬を減らしてほしい、退院させてほしいと何度も懇願しているが、担当医は減薬に応じず、院外からのセカンドオピオンも半年以上拒否し続け、「クロザピンと電気ショックをやらせれば退院できる」の一点張りだ。男性も両親もクロザピンを拒否しているので3年以上、平行線となっている。この男性は過去にも2回医療観察法の入院となったが発達障害の診断となり「治療反応性がない」として退院させられている。
このように医療観察法は、司法手続きも、病院の「治療」も相当問題がある。法の建付けと、クロザピン治療がマニュアルとなっている診療報酬制度に問題があると私は考えている。



