こんにちは。ヘゼリヒプラインです。
2026年も、工房にはいつものように機織の音が響いています。
さて、皆さまが「機織」と聞いて思い浮かべるのは、昔話の『鶴の恩返し』のように、パタパタと規則正しく布を織る場面ではないでしょうか。
けれど、機織を始める前には、欠かすことのできない下準備があります。
それが「経糸(たていと)」の準備です。
▼STEP1:整経(せいけい)
まず行うのは、経糸を一定の長さで切りそろえること。「整経」と呼ばれる作業で、デザインに合わせて、糸の本数や長さを一つひとつ整えていきます。
整経の様子
▼STEP2:筬通(おさどおし)
次に、2つの道具に経糸を通していきます。1つ目が「筬(おさ)」。くし状になっているこの道具の隙間に、デザインに合わせて糸を通していきます。
筬通の様子
▼STEP3:綜絖通(そうこうとおし)
2つ目の道具が「綜絖(そうこう)」です。機織では、緯糸(よこいと)を上下に分かれた経糸の間に通していきますが、その上下の動きをつくるのが綜絖の役割。ここにも、一本一本、丁寧に糸を通していきます。
綜絖通の様子
筬と綜絖を通った経糸は、手櫛を使いながら、ねじれが出ないよう均一に張り、巻き取っていきます。ここまでの作業を終えて、ようやく機織を始めることができます。
自動織機であれば、ボタン一つで進む工程かもしれません。けれど私たちは、あえてこの手間ひまを大切にしながら、手織りの布を生み出しています。それは、布をつくるためだけでなく、心を落ち着かせ、集中する時間そのものが、利用者の方々の支援につながっているからです。
こうした背景を知っていただくと、完成した織り柄も、より愛おしく感じていただけるのではないでしょうか。支援してくださった皆さまは、ぜひ作品の一つひとつを楽しみにしていただけたら嬉しいです。
また、これまで経過を見守ってくださっていた方や、新たにプロジェクトを知っていただいた方もいらっしゃるかと思います。この機会にぜひ、お気に入りのリターンを見つけてみてください。
私たちは引き続き、ネクストゴールの達成を目指して挑戦を続けていきます。



