
皆様、温かいご支援をいただき本当にありがとうございます。 今回のプロジェクトで私たちが最もこだわっているのは、「11名というメンバーでの来日」です。
なぜ、少人数のアンサンブルではなく、11名でなければならないのか。それは、彼らが奏でる音楽が、単なる「民族音楽の再現」ではなく、伝統楽器と現代楽器が火花を散らすひとつの巨大なオーケストラだからです。
今回から3回にわたり、来日する11名の精鋭たちを詳しくご紹介していきます。第1弾は、グループの方向性を決定づける、音楽的支柱の3名の紹介です!
●カレンダロフ・カンバル
(リーダー、作曲、キーボード)

「キルギス音楽を再定義する、静かなる独創者」
ウルコルのすべての音を司るのが、リーダーのカンバルです。
◆経歴と背景
1988年生まれ。ムラターリ・クレンケエフ記念キルギス国立音楽学校、およびK.モルドバサノフ記念キルギス国立音楽院を卒業。ピアニストとしての精密な技術を持ちながら、同時に古い伝統管楽器の使い手でもあるという、西洋音楽と民族音楽の双方に精通した稀有なバックグラウンドを持っています。
◆グループでの役割
ウルコルの「脳」であり、全楽曲の作曲・編曲を手掛ける司令塔です。ピアニストとしての緻密な理論に基づき、複雑な変拍子やジャズ、ロックの要素を伝統音楽に違和感なく融合させる「ウルコル・スタイル」は、彼の独創的な編曲能力によって生み出されました。
◆ここが凄い
彼は、若くして「キルギス共和国文化功労者」を授与されている、名実ともに国を代表する音楽家です。数々の国際コンクールでの受賞歴は、彼の音楽性が国境を越えて高く評価されていることを物語っています。アンサンブルを指揮し、伝統を未来へとアップデートしています!
●イシェンベック・ウール・エミルベック
(クル・クヤック、コムズ、ヴォーカル、チェロ)

「20カ国を熱狂させてきた、変幻自在のマルチ奏者」
ウルコルのステージにおいて、視覚的にも聴覚的にも圧倒的な存在感を放つのがエミルベックです。
◆経歴と背景
1993年生まれ。キルギス国立音楽院、および伝統音楽学校「ウスタト・シャキルト」を卒業。若くして「ムラス」フォークロアアンサンブルの指導者を務めるなど、伝統音楽の継承者として非常に重い責任を担いながら活動しています。
◆グループでの役割
伝統楽器「クル・クヤック」で深い哀愁を奏でたかと思えば、チェロで現代的な重厚さを加え、さらに三本弦のコムズをアクロバティックに操ります。複数の楽器とヴォーカルを自在に行き来し、楽曲にドラマチックな変化をもたらすマルチインストゥルメンタリストです。
◆ここが凄い
2024年にはキルギス共和国「文化優秀者」を受賞し、大きな注目を集めました。これまでに20カ国以上で公演を行ってきた、キルギス音楽界が世界に誇るトップランナーの一人です。
●オモロワ・アイサーナ
(ヴォーカル、コムズ)

「シルクロードの風を纏う、気高き歌姫」
ウルコルの音楽に、凛とした強さと、どこまでも透き通るような情熱を加えるのがアイサーナです。
◆経歴と背景
1997年生まれ。ムラターリ・クレンケーエフ記念音楽学校にて音楽理論を専攻し、2022年にはキルギス国立音楽院を民族声楽専攻で卒業しました。理論に裏打ちされた正確な音程と、民族音楽の深いニュアンスを両立させています。
◆グループでの役割
ウルコルの「魂」とも言える歌声を担います。コムズ奏者として力強く優美な技術を見せる一方で、その歌声は一瞬にして会場をキルギスの大自然へと変える力を持っています。伝統アンサンブル「ムラス」と「ウルコル」の双方で活躍する、グループに欠かせないフロントメンバーです。
◆ここが凄い
国際コンクールや音楽フェスティバルでの受賞歴が多数あり、彼女もまた世界20カ国以上の舞台を経験してきたプロフェッショナルです。彼女がコムズを構え、第一声を発した瞬間にステージの空気が変わるような、凛とした美しさと圧倒的なパフォーマンスは必見です!
第1回はなぜこの「3人」なのか!
この3名に共通しているのは「伝統に対して深い敬意を持ちながら、そこに安住していない」という点です。彼らはキルギスの国立音楽院で最高峰の教育を受け、国の文化を背負う立場にありながら、常に新しい音を探求しています。「伝統音楽」という言葉から想像するイメージを、彼らは良い意味で裏切ってくれるはずです。11名全員が揃った時の爆発力は、この3名あってこそ。



