
昨年末に『中央アジア映画完全ガイド』を刊行し、中央アジア映画や映画を通じた文化研究の第一人者としてご活躍されている筑波大学・梶山祐治准教授より、心温まる応援メッセージをいただきました!
————————————-
キルギス映画を見ていると、作品の新旧を問わず、弦楽器や口琴の音色を必ずと言っていいほど耳にすることになる。まだ雪解けが映画界に訪れる前の1955年、この国で最初に製作された長編劇映画であるロシア語映画『サルタナト』においてさえ、すでにコムズの演奏場面は挿入されていた。キルギス人にとって、それほど伝統音楽は生活に浸透しているものだ。
2018年には、初めてとなるキルギス語のミュージカル映画『樹の歌』が公開された。この映画は、クルクヤックやジェティゲンといった楽器の演奏をも演出に取り入れながら、オペラなどの先行する芸術ジャンルから歌や音楽を借用してミュージカル映画をつくりあげるという、監督の苦心がうかがえる作品であった。
ソ連独立から35年を迎えようとする今、中央アジアの国々では独自の文化の見直しが進み、音楽分野にその傾向は強く認めることができる。西洋楽器を取り込みながら、キルギスの伝統音楽を再現しようとするウルコルは、その最先端のアンサンブルである。日本人にとっては異国でありながらどこか懐かしい響きも感じるその音楽に、ぜひ日本で耳を傾けてみよう。
————————————-
梶山 祐治
筑波大学国際局准教授。
ロシア・ウクライナ・中央アジア映画研究。
東京外国語大学卒業後、ロシア国立人文大学大学院留学を経て、東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。
ウズベキスタンの世界経済外交大学常勤講師などを経て、現職。
◆著書
『ウクライナ映画完全ガイド』(パブリブ、2024年)
https://publibjp.com/books/isbn978-4-908468-76-6
『中央アジア映画完全ガイド』(パブリブ、2025年)
https://publibjp.com/books/isbn978-4-908468-92-6
◆中央アジア映画についての論文
”L’altérité à l’écran : représentations des Japonais dans le cinéma d’Asie centrale” Aliterites et Education (EDITIONS ACADEMIA-EME, à paraître)など。
————————————-
梶山先生は、長年にわたりロシアやウクライナ、そして中央アジア地域の映画研究に携わられ、現地の文化や社会を深く洞察されてきました。昨年末には、膨大な調査に基づいた大著『中央アジア映画完全ガイド』を上梓されるなど、映画という窓を通して中央アジアの多面的な魅力を日本に発信し続けていらっしゃる、この分野の第一人者です。
中央アジアの精神性や文化の変遷を深く知る梶山先生から、ウルコルを独自の文化の見直しが進むキルギスにおいての「最先端のアンサンブル」と評価していただいたことは、私たちプロジェクトチームにとっても非常に大きな励みとなります!
キルギスをはじめとする中央アジアの文化をこよなく愛する梶山先生からの温かなエールを糧に、来日公演の成功に向けてより一層邁進してまいります!
梶山先生からの応援メッセージも、ぜひシェアをしていただき、本プロジェクトの輪がさらに広がっていけば幸いです。
引き続き、熱い応援をどうぞよろしくお願いいたします!
ウルコル来日公演実行委員会 一同



