
ウルコルの音楽が放つ、抗いがたい引力。その正体は、単なる「伝統と現代の融合」という言葉だけでは語り尽くせません。
そこにあるのは、数千年の歴史を湛えた伝統楽器の音色と、現代を象徴するエレクトリックな響きが織りなす、「調和」と「対峙」の絶え間ない連鎖です。
寄り添い共鳴するかと思えば、牙を剥き出しにして衝突する。この予測不能な音の対話こそが、ウルコルというアンサンブルの生命線です。
本日は、この「調和と対峙」の最前線に立ち、音楽に現代の息吹と緊張感をもたらす3名のフロントメンバーをご紹介します!
●ヌルガジエフ・ダニヤル
(ヴォーカル)

「大地を震わせ、心魂を鷲掴みにする圧倒的ヴォイス」
中央アジアの音楽シーンを牽引する、圧倒的実力派シンガー。
◆経歴
1984年生まれ。2007年にキルギス国立教育大学を卒業後、2009年より人気グループ「カイロス」で活動。2022年よりウルコルに参加しています!
◆実績
2024年には「Central Asian Music Awards」を受賞。これは彼の実力がキルギスに留まらず、中央アジア全域で認められていることの証明です。また「DAN TUTAN」という名義でのソロプロジェクトも展開しています!
◆ここが凄い
彼の歌声には、大地を震わせるような力強さと、聴く者の心の奥深くにまで届く繊細な深みが共存しています。今回の単独公演では伴奏の枠を越え、ウルコルのメインヴォーカルとして、その真価をアンサンブルの中で最大限に解き放ちます!
●ストレルツォワ・クセニヤ(ヴォーカル)
「伝統を現代の輝きへと塗り替える、変幻自在の歌姫」
アンサンブルに彩りとモダンな感性を加える唄い手。
◆経歴
1990年生まれ。2017年にキルギス国立音楽院を卒業した確かな実力派です。ダニヤルと同じく「カイロス」を経て、現在はウルコルの主要メンバーとして活動しています。
◆多彩な活動
ウルコルでの活動に加え、「Wonderzero」というソロプロジェクトも進行させており、常に新しい表現を追求し続けています!
◆ここが凄い
伝統的な民族声楽の節回しを尊重しながらも、現代的なポップスやロックのニュアンスを自在に操ります。彼女の多層的な歌声が重なることで、ウルコルの音楽は単なる「オリエンタルな響き」に留まらない、ワールドミュージックへと昇華されるのです!
●ジュラエフ・チンギズ
(ギター)

「伝統の旋律にエレクトリックな衝撃を刻む、鋼のギタリスト」
伝統楽器と現代楽器を繋ぐ、架け橋となるギタリスト。アコースティックな伝統楽器の響きの中に、エレクトリックなダイナミズムを注入するのが、ギタリストのチンギズです。
◆経歴
1982年生まれ。キルギス南部の古都オシュに生まれ、音楽学校を経て音楽院で研鑽を積んだベテランです。
◆役割
ギタリストであると同時に作曲家としての顔も持ち、現在は「カイロス」と「ウルコル」の双方で重要な役割を担っています。
◆ここが凄い
伝統楽器コムズやクル・クヤックの繊細な響きを活かしながら、ギターをどう共鳴させるか。この難題に対し、彼は緻密に計算された音作りとアンサンブル構築で応えます。彼が奏でるギターは、伝統楽器の邪魔をすることなく、むしろその倍音を増幅させ、11名のサウンドを一つの強固な塊へとまとめ上げます。
第2回を終えて:声と旋律が描く、キルギスの「今」
彼ら3名のフロントメンバーが揃うことで、ウルコルの音楽には「物語」が生まれます。
ダニヤルの情熱的な咆哮、クセニヤの洗練された歌声、そしてそれらを現代的なグルーヴへと繋ぐチンギズのギター。このバランスこそが、キルギスの伝統音楽に新しい命を吹き込み、遠く離れた日本の観客の心をも震わせるのです。
伝統という「土台」の上に、彼らがどのような現代の「旋律」を積み上げていくのか。それは、単独ツアーならではの醍醐味です!
次回の第3弾では、この強力なメロディラインを背後から支え、時には爆発的な熱量でリードする【リズム&管楽器編】をお届けします。原始的な鼓動と悠久の風が混ざり合う、ウルコルの「真の正体」とも言えるメンバーたち。




