本来、「死神のカード」と言われると、「怖い、悪いこと」とネガティブな意見が寄せられます。人それぞれの読み方ではありますが、タロットカードの「死神」とは、「破壊と再生」を強く象徴しています。今回、選んだ彼は写り込んだその姿から、既に「再生」を意味させており彼自身が旅立ったことから、本当に魂のみの存在になってしまった。そして、その生き様は、強く下のものを異種族問わず守る姿でもありました。彼自身がカードとなる姿は動画を見て頂けるとわかると思います。
カード制作の中で、想像以上に時間と気力を使っている工程があります。それが「写真の選定」です。写真自体は、思っていた以上にたくさんあります。けれど、タロットカードとして使えるものは、その中のほんの一部です。アングル、光の入り方、視線の向き、余白。どれか一つでも欠けてしまうと、カードとして「語れなくなる」ものがあります。気持ちとしては、使いたい写真もたくさんありました。時間をかけて向き合ったものほど、手放す判断は簡単ではありません。それでも、カードとして成立しないものは、使わない。世界観にそぐわないものは、残さない。そう決めて、断腸の思いで選定を進めています。この作業は、残すために手放すこと。次に進むために、終わらせること。制作を進める中で、この工程そのものが「死神」のカードを象徴しているように感じることがあります。選ぶことも、創作の一部であり、責任だと考えています。次の活動報告では、この選定の先に生まれた「死神」のカードについてお話しする予定です。
このたびは、プロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。公開から少し時間が経ちましたが、多くの方にページを見ていただいており、とてもありがたく感じています。本来であれば、公開直後に活動報告を出すべきところでしたが、この期間は制作や打ち合わせ、人との対話が重なり、まずは「今やるべきこと」を一つずつ整理しながら進めていました。現在は、タロットカードの制作デザインや構成の最終調整作品として納得できる形にするための見直しといった作業を進めています。このプロジェクトは、一気に完成させるものではなく、時間をかけて、意味や物語を積み重ねていくものだと考えています。今後の活動報告では、・すでに形になったカード・制作過程でこだわった点・逆に、いま悩んでいる部分や試行錯誤していることなども、順にお伝えしていく予定です。完成したものだけでなく、「どうやってここまで来たのか」という過程も含めて、このプロジェクトを見守っていただけたら嬉しいです。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。




