
第2回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』
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ボンもタカも涼介も「なんだ、どこ行くんだよ」って聞いてきたけど、いいからいいからっつって、とりあえず何か軽く腹に入れようっつってコンビニに入って百円おにぎりを人数分買った。
こいつらと出会ってもう二十年近くになるんだが、長い付き合いってのは気持ちの悪いもんで、ボンはシーチキンマヨネーズ、タカは梅、涼介は具は何でもいいけど手巻き寿司タイプのやつって、それぞれの好みまで嫌でも覚えちまう(ちなみにカズはおにぎりよりフライドポテトの方が好きだ)。
俺らはそれぞれ好きなおにぎりを歩き食いしながら駅に向かって歩いていった。
それにしても、こいつらとこれまでに何千時間一緒に過ごしてきたか分からないが、話すことがまるで尽きやしねえ。
今日の話題はもっぱら、ボンが最近ハマってるっていう裁縫についてだった。
いや裁縫て、と最初は大笑いしたもんだが、実際に奴が作ったものを見てみると、なかなかどうして悪くない。
裁縫っていうよりはいわゆるリメイクとかDIYとかそういうもんで、タータンチェック柄のケツ当てとか、Tシャツを切り刻んで他の生地やCLASHのワッペンとかと縫い合わせた服とか、スプレーとかアクリル絵の具で絵を描いて額に飾ったやつとか、つうかもうそれ裁縫でも何でもねえじゃんとか思ったけど、意外とセンスあるんで驚いた。さすが洋服屋の雇われ店長なだけはある。
そんな話をしながら駅までブラブラと歩いた。
おにぎり食ったから正直腹の減り具合はかなり緩和されたけど、まあだからっつって別にやる事もないわけで、どうせ夜になりゃ俺の店に来てまた飲み直すんだろうし、それまでの時間潰しってことで、その懐かしきレストランに行くって案は何の反対意見もなく採用されたんだ。
〜第3回に続く〜
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本日はここまでです。
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それでは、また明日。
児玉ロウ



