【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

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第4回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』

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「で、いったいどこに連れてこうっていうんだよ」

 バスを降りるやいなやタバコに火をつけた涼介が言った。

「レストランだよ。ガキの頃、よく来てたんだ」

 つられるように俺もタバコを咥える。

「レストランだあ?」

「美味い店だったぜ、マカロニグラタンが特に」

「それ何年前の話だよ」とボン。

「何年前って、そうだな、中学、いや、もしかしたら小学生の頃かな」

 俺が言うと涼介が大げさに体をのけぞらせる。

「はああ? そんなの三十年以上も前じゃねえか。よく覚えてんなお前」

 確かに親父の異動で実家が引っ越して以降、この町に来ることはほとんどなかった。ここで過ごした記憶自体が曖昧なのに、どうして俺はレストランなんかを覚えていたんだろう。

 覚えがあるようなないような、そういう道路や建物の中を歩くのは、変な気分だった。ほろ酔いだからかもしれねえけど、なんか妙に感傷的になってくるっつうか、ふと涙ぐんでしまいそうになる。これがオッサンになるってことかもな。歳くうと涙腺が緩くなるって言うし。

 でも、そんな俺のナイーブな精神状態をぶち壊すように、ボンがあっさりと「何もねえな」とか言いやがる。

「ああ、何もねえ」とタカも同調する。

「お前、つまんねえとこ住んでたんだな」涼介はもっと露骨だ。

 だがよく見てみれば、なんてこった、こいつらの言う通りだった。センチメンタルフィルターを外して見れば、全くもって何もない、つまんねえ街なのだ。


〜第5回に続く〜


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本日はここまでです。

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それでは、また明日。

児玉ロウ

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